今回は「HG シビリアンアストレイ DSSDカスタム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERに登場し、D.S.S.D保安部で運用されたシビリアンアストレイDSSDカスタムをご紹介。
2007年発売。
フェイスガード・バックパック・翼端灯(よくたんとう)にはクリアブラックのパーツを使用。
バックパックの開閉ギミックとノズルスラスターの可動が再現されています。
という事で、SEED系キットの中でもマニアックなDSSDカスタムを今のガンプラ基準で見るとどんな感じかじっくり見ていきたいと思います!
HG シビリアンアストレイ DSSDカスタム
まずは簡単に機体設定を。
地球連合による接収を逃れたオーブ技術者により開発された機体なので、モルゲンレーテ社のアストレイがベースになっています。
適度な量のホイルシールと、DSSDのロゴや機体番号が印字されたマーキングシールが付属します。
また、ポリキャップレスのキットになっています。
付属品一覧はこちら。
※「ビームガンKSM71/J」「レーザートーチ(+サーベルエフェクトパーツ×1)」「シールド」「ハンドパーツ×2」「スタンド」
ビームエフェクトパーツは独特の形状をしたものが付属。
また、たまにHGシリーズに付属するタイプの簡易スタンドが付属します。
完成したHGシビリアンアストレイDSSDカスタムがこちら。
赤と白を基調とした成形色で、クリアブラックのフェイスガードが個性的なアストレイになっています。
SF感漂う珍しいデザイン(*´ェ`*)
このDSSDカスタム、関節パーツにABS樹脂が使用されており、ポリキャップを一切使わないガンプラになっています。
※そのせいでちょっと厄介なキット
造形は良くできており、素立ち状態だとかなり見栄えがいいです。
それでは細かく見ていきます。
可動域ですが、開脚はほぼできず腕もあまり上がりません。
膝立ちもできませんが、上半身は360度回転します。
手脚の関節が1箇所しか曲がらないため、ポージング幅はかなり狭いです。
特徴的な頭部は「目・赤いライン・頭頂部センサー」をシールで補います。
パーツ割りは良く出来ていて、前と横には合わせ目が出ない作りです。
クリアブラックのフェイスガード・バイザーの奥は、ガンダムフェイスになっています(*´ェ`*)
↑明度を上げてみた。
一旦外して写真を撮りたかったのですが、このキット接続強度が強過ぎるので一度パーツをはめたらほぼ取れないと思った方がいいです(>ω<)
塗装派モデラーさんは仮組みにはご注意を。
後頭部一部に合わせ目が出ます。
このDSSDカスタムさん、合わせ目の量がもっとすごいのかと思っていましたが意外な事にそこまで多くありません。
胸のダクトとコクピット部周辺の赤い部分はシールで補います。
アストレイの系譜を感じる部分ですね。
DSSDのロゴとかいうマニアックなマーキングシールが付属するのが地味に嬉しい部分。
胴体と腰部は側面に合わせ目が出ます。
肩は側面に一部合わせ目が出ますが、端に寄っているためそこまで目立ちません。
ダクト内は要塗装です。
肩内部の球体や二の腕は1パーツです。
前腕部は左右はめ込み式のため、合わせ目が出ます。
胴体と肩はABS同士による接続になります。
最近のガンプラ(ポリキャップかKPSによるボールジョイント接続)に慣れていると動かしにくいです。
小さなフロントアーマーは独立可動します。(真ん中をニッパーで分轄するいつものやつ)
リアアーマーから伸びているパーツの先端は翼端灯(よくたんとう)になっていて、クリアブラックのパーツが使用されています。
脚部のグレー部分はシールです。
角ばった面に貼るためどうしても綺麗に貼れない部分。
ここは塗装してあげた方がいいかもしれません。
その他はアンクルガード・カカト付近のスラスターなど、パーツ単位で色分けされています。
側面の合わせ目に見える部分は段落ち化されていませんが、設定画ではモールドになっているためこのままでOKです。
脚部の合わせ目は後ろ側のフレーム部分(フトモモ)のみです。
※枠内は、一部段落ちモールド化されています
ただABS部分になるので、タミヤセメントのABS用が必要になっています。
足裏には肉抜きがありません。
股下にはスタンド用の3mm穴が空いています。
カバーも付属。
バックパックはクリアブラックのパーツが使われています。
すごいSF的デザイン(*´ェ`*)
中身を良く見ると、
パーツが透けて見えます。
※↑は写真の明度を上げています
ABS多用で動かしづらいキットですが、こういう部分にちょいちょいコダワリを感じるぞ(*´ェ`*)
それでは武器を持たせてみます!
まずはレーザートーチから。
ビームエフェクトパーツはレーザートーチ用の独特の形状。
設定的にはモビルスーツ用の工具で、本来は溶断・溶接作業用で使われますが緊急時には自衛用への転用も可能な兵器となります。
アップで見ると、造形が結構細かいです。
ハンドパーツ穴とジャストフィットはしませんが、甲パーツと挟み込んで持たせるためポロリの心配はありません。
シンプルなシールドは基部で360度ロール回転します。
裏側には適度にモールド造形あり。
シビリアンアストレイDSSDカスタム、自衛用モードに移行!
頑張ってポージングさせてみましたが、下半身の可動がほぼほぼ死んでいるためポージング幅はかなり狭いですw
バックパック左右のスラスターは開き、羽のようになります。
内部のスラスターは色分けされており、可動ギミックを搭載している……はずですが、組み方が悪かったのかスラスターが可動せずw
※多分「奥までパチンとハメないからぁ」状態です
そして分解による破損が怖くてこのままにしました。
このキット、まじで各部位の接続強度が強過ぎるため一度組み上げると分解は困難です(>ω<)
見れば見るほど独特のメカデザ。
ビームガンKSM71/Jを装備させてみます。
前後に白いパーツが使用されていて、設定色通りに色分けされています。
ジャキッ!
ビームガンで攻撃!
くそっ……このキット、可動域がかなり狭いのでポージング力が求められるぞ……!w
見た目はかなりいいですね。
アストレイっぽさを残しつつ、スターゲイザー作品の独特のデザインライン。
後ろ側もカッコエエ……。
結構角度とか気にしながら写真を撮ってるので、実際は2割減の見た目だと思ってもらった方がいいかもしれませんw
付属のスタンドを使いフル装備でディスプレイ。
HGアームズアストレイPMCカスタムと比較。
このシビリアンアストレイのバリエーションキットで、フレームアストレイズに登場した機体になります。
HG シビリアンアストレイ DSSDカスタムの感想
ということでHG シビリアンアストレイ DSSDカスタムのご紹介でした。
まず可動域ですが、膝が曲げられる程度で下半身はほとんど動かないと思った方がいいです。
そしてパーツの接続強度がめちゃめちゃ強いため、組み上げるのにかなりの力がいるキットになっていました。(ピンをカットして接着した方がいいかもです)
ここ最近組んだ中でダントツでキツいため、トップコート無しでのエナメルスミ入れしたら一瞬で割れると思います、ご注意を(>ω<)
可動範囲を広げたり完璧に作ろうとするとかなり時間がかかると思うので、素立ち以外でいくなら腕に自信のあるモデラーさん向けキットといった感じです。
以上の点からかなりクセの強いガンプラになっていますが、見栄えはいいと思います。
特に頭部やバックパックの造形はこのDSSDカスタムでしか見られないような形状になっていると思うので、組んでいて面白かったです。
以上、「HG シビリアンアストレイ DSSDカスタム」のガンプラレビューでした!