今回は「HG ジーセイバー 無重力仕様」のガンプラレビューです。
ハリウッド製作の映像作品、及びPS2「G-SAVIOR」に登場したGセイバー(無重力仕様)をご紹介。
2000年発売。
全HGの中でも異彩を放つGセイバーのガンプラですが、どんな出来になっていたのか今のガンプラ目線でレビューしていきたいと思います!
HG Gセイバー 無重力仕様
作品の舞台が何気に宇宙世紀223年というトンデモ作品、G-SAVIORの主役機・Gセイバー 無重力仕様さん。
昨今ではビルドファイターズ8話に登場したのでも話題になりました(瞬殺されたけど……w)
作品の舞台であるU.C.223年は「ガイア・ギア(U.C.203)」より後の時代という事で、宇宙世紀作品の中で一番未来を描いた作品になっていたりします。(ガイア・ギアともに正史かどうかは置いておき)
実際ボックスアートにはHG「UC」表記ではなく、HG G-SAVIOUR表記になっていたりします。
HGUCシリーズは1999年にスタートしているので、敢えて外したのかは不明だぞ……むむ!マニアックなガンプラなので前置きが長くなるw
ガンプラのレビューに戻ります!
ホイルシールの量は少なく、胸部とツインアイを補うもののみ付属します。
ただ、細かな色はちょこちょこ足りません。
付属品一覧がこちら。
※「ビームライフル(+専用手首パーツ)」「ビームサーベル」「ビームシールド」
ビームサーベルは柄一体型のクリアパーツになっています。
そして完成したHG Gセイバーがこちら。
驚くことに、24年前のデザインながら「新作の宇宙世紀ガンダム」と言われても違和感の無い洗練されたデザインになっているのではなかろうか……(*´ェ`*;)
フレームがむき出しで細くなっている「二の腕・太もも」は、ナラティブガンダムを彷彿とさせますね。
CG作品という事でモールドの量が多く、ディテールも細かくできています。
背部主推進装置(背中のフィン周辺)はどこかF91のバックパックも感じます。
ビームシールドを装備しているのもあり、そのあたり意識して似せたのかな?
可動域は2000年クオリティといった感じで、腕は水平まで上がりますが足回りの可動範囲が弱点となります。
開脚はそこそこできますが、
フロントアーマーがほとんど動かないので膝立ちをさせると無理が出る感じです。(フロントアーマーの可動は後述)
上半身を少し引き上げれば、360度好きな位置へ持っていく事ができます。
頭部は左右はめこみ式で中央に合わせ目が出ます。
頭頂部と後頭部にも。
……近未来感を感じる良デザインになっているぞ……(*´ェ`*;)
胸部のイエロー部はシールで色を補います。
胴体側面は段落ちモールド化されており、合わせ目が出ない構造です。
肩の付け根付近や腰部分など、モールドが細かいです。
背部主推進装置は、6枚のフィンに推進ユニットが挟まれる形でマウントされています。
右側のみビームサーベルをマウントしていますが、実はダミーで引き抜いてもビーム刃を取り付ける事はできません。
上から。↑のようにほとんど目立ちませんが、厳密に言えば胴体上部に合わせ目が出ます。
肩は軸接続で前後方向に可動はせず。
肩内部ブロックと二の腕、手首付近に合わせ目が出ます。
肘関節は90度ほど曲がります。
二層式のようになっているフロントアーマーは、ほとんど上がりません。
手を加えられるモデラーさんはこのあたりが要加工ポイントだと思います。
腰部左右には補助推進ユニットを装備。
2パーツ構造のシンプルなモナカ構造で合わせ目が出ます。
脚部は太もものフレームと膝下に合わせ目あり。
フレームむき出しのデザインにナラティブを感じる……(Gセイバーが先だけどw)
設定的には、大胆な軽量化を図ることにより既存MSの倍近い高機動戦闘が可能になったとの事です。
横、後ろから。
太ももの後ろに合わせ目が出ますが、ふくらはぎ付近は作例ではモールド扱いになっていました。
つま先は倒す事ができます。
この時代のガンプラにしては凝った作りをしています。
足裏に肉抜きはありませんが、合わせ目は出ます。
股下にアクションベース用の3mmジョイント穴は空いていません。
ビームシールドは差し替えで展開可能です。
Gセイバーの主武装、ビームライフルはシンプルな3パーツ構造で合わせ目が出ます。
右手のみ専用のライフル持ち手が付属します。
Gセイバー 無重力仕様、出撃!
腰左右に装備している補助推進ユニットがめちゃめちゃかっこいいぞ……(*´ェ`*;)
それではアクションポーズいってみます!
ビームライフルを構えるGセイバー!
先述の通り、フロントアーマーがあまり動かないのでアクロバティックなポーズは苦手となります。
ビームシールドで攻撃を防ぐGセイバー!
補助推進ユニットは自由に角度をつける事ができ、前に持っていく事もできます。
なんかヴェスバーっぽい武器に見えなくもないですね。
ビームライフルは脚部側面と、
リアアーマーにマウント可能です。
プラ同士のシンプルな凹凸接続ですが、ガッチリと保持されます。
ジャキッ!
ビームサーベルを持たせてみます。
↑わずかに届かず!
展開状態のビームサーベルは別パーツで1本付属します。
柄一体型のクリアパーツになっているため、柄部分はホワイトで要塗装となります。
斬りかかるGセイバー!
カッケェ!
昨今のガンプラのように超絶可動するわけではないので、シンプルなポージングが似合います。
HG Gセイバー 無重力仕様の感想
ということでHG Gセイバー 無重力仕様のご紹介でした。
ショルダーアーマーやアンクルガードが1パーツというのもあり、思ったほどは合わせ目が多くない印象です。
腰左右の補助推進ユニットを中心に細かな色は足りないため、素組みでは満足いかない可能性アリです。
下半身の可動域も狭かったりしますが、洗練されたデザインとモールドの多さは今のガンプラ目線で見ても非常にかっこよく仕上がっていました。
プロポーションが良好というのもあり、手を加えたら化ける系のキットだと思うぞ!
ところで話は逸れますが、U.C.100年以降の宇宙世紀は「閃ハサ(104)→F90(120)→F91(128)→クロボン(133)→Vガンダム(149)→ガイア・ギア(203)→G-SAVIOR(223)」と続いていく(正史に組み込まれているかとかは置いておき)わけですが、UC NexT 100PROJECTではこのあたりのモビルスーツもフィーチャーされていくのでしょうか(*_*)
映像作品になるとすれば話の整合性を持たせるため、細かな設定やモビルスーツのデザインは多少変わると思いますが、本気で↑まわりの時代を描いていくとなると相当マニアックな方向に進むよね……w
個人的にはオールズモビルの首領がジョニー・ライデン(U.C.120)という設定は生かし続けていただきたい……!(>ω<)
ガンダムコンテンツ、本当に底が深いわ……。
ちなみに、↑は我が家の押入れに眠っていた「PS2のG-SAVIOUR」さん。昔ブックオフかどこかで300円ぐらいで買った気がする……w
パカリ。昔のゲームらしく取り扱い説明書が紙媒体で入っており、
中を見るとマニアックな機体設定がびっしりと書かれておりましたw
ジーサード……重攻撃モードかっこいいっす(*´ェ`*;)
取説読むだけでも面白いので、安いの見つけたらこちらもオススメだよw
以上、「HG Gセイバー 無重力仕様」のガンプラレビューでした!