今回は「HGUC Vダッシュガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士Vガンダムに登場し、リガ・ミリティアが運用するVダッシュガンダムをご紹介。
2015年発売。
HGUC Vガンダムのランナーに、ダッシュ特有のオーバーハング・パックが新規造形で付属。
更に、ヘキサタイプの頭部も同梱します。
という事でHGUC Vダッシュガンダムを、旧キットや塗装したVガンダムとの比較・塗り分けポイントなどを含め、じっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC Vダッシュガンダム
ボックスアートにはビーム・スマートガンをぶっ放すVダッシュガンダムに、ヘキサタイプのVガンダムやコア・ブースターなどが描かれています。
キットの内容的にはHGUC Vガンダムが丸々1体同梱し、それに加えダッシュ特有の武装やオーバーハング・パック、ヘキサタイプの頭部が追加で付属する内容となっています。
という事で、通常のVガンダムとどちらを買うか迷った場合はとりあえずこのVダッシュガンダムを買っておけば後悔しないと思います(*´ェ`*)
ホイルシールはツインアイ2枚や黒いくぼみ部分、各センサー部などを補うものが付属します。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・スマートガン」「ビーム・サーベル×2(エフェクトパーツは通常×2・扇状×1)」「ビーム・シールド」「ヘキサタイプ頭部(交換用)」「コア・ブースター」「Vガンダムの余剰パーツ」
豪華な内容となっており、エフェクトパーツが豊富でヘキサタイプの頭部が付属し、通常のVガンダムのパーツも丸々付いてきます。
そして完成したHGUC Vダッシュガンダムがこちら。
本体はバックパック以外HGUC Vガンダムと全く同じですが、ビーム・スマートガンや背部オーバーハング・パックがVダッシュガンダムの特徴となります。
小型MSが主流な時代のMSという事で、一般的なHG(RX-78-2等)などに比べ小さめに造形されています。
ただ少しオーバースケールぎみになっており、旧キットの1/144Vガンシリーズと並べると頭一つ分でかいです。
接地性が良く、オーバーハング・パックを背負っても安定して自立します。
それでは各所細かく見ていきます!
オールガンダムプロジェクトフォーマットという事で、腕は水平まで上がり開脚範囲も広いです。
各関節も大きく曲がり、キレイに膝立ち可能です。
上半身は360度回転します。
可動域についてはつっこむところもなく、よく動いてくれる印象です。
頭部。アンテナ先端には安全フラッグあり。
バルカンやくぼみ部分は色分けされていません。
前後はめ込み式で、基本的には段落ちモールド化されていますがトサカ付近には合わせ目が出ます。
ヘキサタイプの頭部も付属するぞ!(>ω<)
選択式ではなく、丸々1つ別パーツとして組む事ができます。
色分けはちょい甘で、額の赤い部分や左右のアンテナの白い部分はホイルシールで補います。
小さな胴体ながらパーツ分割による色分けが優秀で、合わせ目も出ません。
細かい事を言えば側面ポリパーツのすぐ下は段落ちモールド化されていませんが、設定画や組み立て書の作例ではモールドになっています。
胸部をアップで。黄色いダクトは内部からパーツが露出する構造です。
上半身と下半身はボールジョイント接続になっており、前後に柔軟に可動します。
胴体内部のポリパーツが露出し、肩も前後に大きく可動します。
特に前方向への可動域に優れています。
肩は前後・上の3パーツ構造で合わせ目が出ません。
側面のくぼみ部分は黒いシールが付属します。
また、肘関節は180度曲がります。小さいのにほんとよく出来ているわ……(*´ェ`*;)
↑の赤枠部分が合わせ目で、量は少ないです。
ただこのVガン系キット最大の弱点になりますが、関節パーツがグレーになってしまっています。(本来ホワイト)
パーツがこすれる部分なので、塗装派モデラーさんでも痛いポイントになっているのではないでしょうか。一応塗ってみた状態の画像は後述します(>ω<)
肘の赤いパーツ(シールド発生器)は引き出す事ができ、ビーム・シールドを装備する事ができます。(両腕とも)
ビーム・シールド展開!
Vダッシュの特徴であるオーバーハング・キャノンは、バックパックとプラ同士のボールジョイント接続になります。
ホワイト・ブルーしか色分けされていないため、細かい部分は要塗装となっています。(本来レッド・イエローもあり)
また、このあたりは合わせ目の量が多いです。
オーバーハング・パックは取り外す事ができる上、
バックパック自体を「余剰パーツとなるVガンダム」のものに交換する事もできます。
という事で、通常のVガンダムも再現できます。
プレイバリューが高いですね。
フロントアーマーは大きく上がります。
裏側にモールドは無く、白いパーツのピンが見えちゃう感じ。
脚部は関節パーツに合わせ目が出ます。
横、後ろから。
白い外装部分は段落ちモールド化されており、合わせ目が出ない構造です。
アンクルガードの取り付け方が面白く、間に挟むだけなのですがプラつく事もはずれる事もありません。
小型MSをいかにうまく立体化するか悩んだ末に編み出された技法だと思われます。よく出来ているぞ……(>ω<)
足裏にはぐるりと肉抜きがあります。ここは残念ですね。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴が空いています。
ビーム・スマートガン、通称「物干し竿」を装備させてみます。
設定的には宇宙世紀120年代(コスモ・バビロニア建国戦争あたり)に開発されたビーム砲で、偶然発見したものをリガ・ミリティアが運用しているという武器になります。
両サイドにグリップがついており、
6個空いている穴のうち、好きなところに接続する事ができます。
右側のグリップを一番手前、左側を真ん中ぐらいに配置すれば構えやすかったよっ!(*´ェ`*)
Vダッシュガンダム、ビーム・スマートガンを装備!
攻撃!
ダッシュに付属する一番派手な武器になりますが、グリップ基部の強度が弱いので破損には注意した方がいいかもしれません。
コア・ブースターも別で付属します。
色は結構足りないので、ボーナスパーツといった感じだと思われます。
下に穴が空いており、3mmスタンドに対応しています。
また、
ビーム・スマートガンを折りたたんだ状態に組み換え、下部に装着する事もできます。
スマートガンは簡単に切り替え可能です。
それではHGUC Vガンダムに付属する武器もザザーッと見ていきます。
まずはビーム・ライフルから。
戦場へ向かうVダッシュガンダム!
カッケェ!
Vガンダムらしい、流線的な造形がたまりません(>ω<)
ビーム・サーベル抜刀!
斬りかかるVダッシュ!
二刀流で。
扇状のサーベル刃も1つ付属します。
ヘキサタイプでも何枚かいってみます。
ヘキサヘッド、いいよね……。
「HGUC Vガンダムの頭部をヘキサに交換したもの(右・塗装済)」とディスプレイ。
Vガンは何体揃えても絵になるのだ……。
塗装ポイントとしては、やはり肘関節だと思います。(なんか色が合ってないけどw)
一応こすれて塗膜が剥がれてくる事はありませんでしたが、そこまで動かしていないのでどれぐらい持つかは不明です(>ω<)
旧キット1/144 Vダッシュガンダム(左)と比較。
旧キットはかなり昔に作ったので、合わせ目処理した箇所が黄ばんできていますが気にしないでください……w
地味に足の甲を青くしてみたんだけど気付いたかな……?
旧キットはスケールこそ忠実になっていますが、それ以外ではHGUC版の圧倒的勝利です。
1/144スケールのVガンプラモ勢揃いで。
HGUC Vダッシュガンダムの感想
ということでHGUC Vダッシュガンダムのご紹介でした。
基本通常のHGUC Vガンダムに追加パーツが付属する内容になっていますが、ヘキサヘッドをはじめビーム・スマートガン、オーバーハング・パックと量が多くかなりプレイバリューの高いガンプラに仕上がっています。
弱点は肘関節の色と、ビーム・スマートガンのグリップ基部の強度問題ぐらいだと思います。
よく動くし、プロポーションにも優れているためVガンファンなら満足のいくガンプラに仕上がっているのではないでしょうか。
既に通常のVガンダムを組んでいるモデラーさんは、ヘキサヘッドが丸々1つついてくるため通常Vガンダムに持っていけば遊びがいが広がると思うぞ!
ちなみに余談ですが、現在プレミアム・バンダイ限定でHGUCセカンドVというマニアックなVガンが予約受付中です。
商品説明を見る限り、ほとんど新規造形になっているのにビビりましたw
どこが変わっているかは↓のプレバンサイトでどうぞ。
以上、「HGUC Vダッシュガンダム」のガンプラレビューでした!