今回は「フルメカニクス ブーストレイダーガンダム」のガンプラレビューです。
公式外伝漫画「機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE」に登場し、ジョエル・ジャンメール・ジローが搭乗するブーストレイダーガンダムをご紹介。
2024年発売、プレミアム・バンダイ限定品になります。
FULL MECHANICS 1/100 レイダーガンダムをベースキットにし、「カラミティ」「フォビドゥン」の要素を加えるという、「第2期GAT-Xシリーズの3機の能力が集結したデザイン」で再現。
各種武装などが新規造形を交えて再現されていて、メカデザイナー阿久津潤一氏の手がけたデザインで忠実に立体化されています。
ということで、FULL MECHANICS ブーストレイダーガンダムをレビューしていきたいと思います!(>ω<)
FULL MECHANICS 1/100 ブーストレイダーガンダム
3機の「G」の能力を持つ、複合型のブーストレイダーガンダムさん。まずは設定をおさらいしてみます。
ガンプラ的には一般で発売されている「FULL MECHANICS 1/100 レイダーガンダム」をベースキットとしつつ、新規造形を交えつつ「カラミティ」「フォビドゥン」系の武装が盛られた、ランナー数多めの内容になっているぞ!(>ω<)
めちゃ組み応えありました。価格は6,820(税込)です。
ホイルシールのほかに、マーキングシールも付属します。
余剰パーツは、かなり出ますw
レイダーの武装「破砕球ミョルニル」は一応組むことができるのですが、中に仕込むワイヤーのリード線が付属しないので、射出状態は再現できません。
他から合うタイプのワイヤーを持ってくれば完全なミョルニルを組むことができると思うので、ちょっぴり嬉しい余剰パーツになっています。
そして完成したFULL MECHANICS ブーストレイダーガンダムがこちら。
一応自立はできますが、設定通り武装がてんこ盛り過ぎるのでちょい不安定な感じではあります。
本キットはスタンドに展示するのを前提にした方がいいですが、本キットに台座は付属しない点はご注意を。組み立て書ではアクションベース4が紹介されていて、台座の3連結が推奨されています。(アクションベース4が3つ必要というわけではないのでご注意。1つでOKです)
フレームはFULL MECHANICSのGAT系フレームが使われていて、基本的な外装はレイダーのものが採用されています。
が、ところどころ新規造形パーツが使われており、特に「頭部」「武装類」の新規が目立ちます。
この背部ユニットがめちゃ重いので、スタンド推奨です(>ω<)
まずは、ベースキットのFULL MECHANICS 1/100 レイダーガンダム(左)と比較してみます。
レイダーは2022年発売と比較的新しいFULL MECHANICSシリーズでリリースされているので、本キットも古さを感じない作りでした。
ポリキャップレス仕様で、最近のKPS関節構造です。
頭部は大きく変化していて、額部分には増設された対空兵器「頭部増設光学兵器ユニット ミーミル」を搭載しています。
胴体を比較。このあたりは共通パーツが多いです。
脚部は、側面パーツが変化しています。
背部を比較。このあたりも大きく変化していて、ブーストレイダーには「カラミティのシュラーク」や「フォビドゥンのエクツァーン」が搭載されているのが特徴です。(詳しくは後述)
腕に取り付ける武装も変化。
レイダーの「2連装52mm超高初速防盾砲」は単装化され、ブーストレイダーでは左右の脹脛部に装備しています。(このあたりも後述)
成形色はもちろん、頭部や武装・背部ユニットなど新規造形が多いプレバン品に仕上がっている模様。
可動域は広く、手足は大きく広がり顔を上げる動作も得意です。
関節はパキっとした接続強度でフニャつくことはありませんが、わたしの場合右肩だけ少し緩くて垂れ下がってくることがありました。(ここはわたしの組み方が悪いだけ説アリ)
手足の関節も大きく曲がり、ヒザ立ち可能です。
腰を捻ることもできます。
腹部を上に引き出すと、より可動範囲が広がる仕組み。
特徴的な頭部をアップで。
額部分には、増設された対空兵器「頭部増設光学兵器ユニットミーミル」を搭載。
新規造形ですが、砲口の目立つイエローまわりがシールになってしまうので、ここは塗装推奨ポイントです。
横から。注意点ですが、アンテナが細いのでMA形態への切替時に折れる可能性激高です。
というのも、撮影中片側が何度もポッキリいってしまい、その都度接着剤でリペアしましたw
わたしが注意不足なだけかもですが、みんなは気をつけてね……(>ω<;)
口吻部の「100mmエネルギー砲 ツォーン」をアップで。
砲口は色分けされています。
胴体まわりは基本レイダーの色替えで、モールドは細かいです。
肩部には、M2M3 76mm機関砲を搭載。
MA形態時に引き出すのですが、そのあたりは後述。
腕部をアップで。
シールドとクローが一体になった格闘兵装「ザラストロ」がこちら。
一応レイダーからの一部パーツが流用されていますが、新規造形を交えて再現されています。
クローの内側は色分けされていて、モールドもめちゃ細かいです。
クローは、展開できます。
このように、内側に収納することも可能。
さらにグリップを引き出すことができ、手に持たせることができます。
ただ、人差し指をつきだした指交換パーツは右手分しか付属しません。
足の付け根軸は、上下にスイング可動します。
リアアーマーの一部グレーは内部から露出し、ディテールが細かいです。
脚部側面には、52mm超高初速砲を搭載。
レイダーでは「右腕のシールドと一体化した小口径射撃武装」でしたが、ブーストレイダーでは単装化されたものが左右の脹脛部に搭載されています。
スラスターを下げれば、ヒザの可動範囲が広がります。
底面を見ても肉抜きがなく、バーニアの形状が細かいです。やはりSEEDのフルメカニクスシリーズ、出来がいいな……(*_*;)
背部ユニットには、カラミティの大型ビーム砲「125mm 2連装高エネルギー長射程ビーム砲 シュラーク」を装備。
ハの字に開くなど、柔軟に可動します。砲口の出来もすばらしい……。
その下部には、フォビドゥンの「88mmレールガン エクツァーン」を装備。
各部ある程度ロール回転するので、自由な角度付けが可能です。
主翼は、パーツをスライドさせることで角度を変えることができます。
スタンドに展示する場合は、ユニット下部に↑枠のジョイントパーツを噛ませます。
接続規格は、このような長方形タイプ。
GAT-XX370 ブーストレイダー、出撃!
それでは武装やギミックを見つつ、アクションポーズいってみます!
腰部には、エネルギー偏向機構の「ゲシュマイディッヒリージョン(下噛みそう)」を装備。
新規造形を交えて再現されていて、
アームは前方へ可動し、機体前面に展開できます。
脚部の52mm超高初速砲も、前方へ展開できます。
額部分に搭載された対空兵器、「頭部増設光学兵器ユニット ミーミル」の展開ギミックを見ていきます。
まず額パーツを前へ引き出し、上へ傾けたあとミーミルを取り出します。あとは額パーツを戻せばOKなのですが、アンテナにぶつかると高確率でポッキリいくので、展開させる時はマジで要注意です!(>ω<;)
ちなみにこのミーミル、口部の100mmエネルギー砲「ツォーン」に重ねるように配置することで、増幅器のような役割になるとのことです。
総攻撃!
それではMA形態に変形させてみます。
頭部は、後ろに大きく傾きます。
ショルダーアーマーに内蔵されているM2M3 76mm機関砲を引き出すなどし、肩まわりを動かしていきます。
こんな感じ。ここもアンテナパーツが干渉するおそれがあるので、破損にはご注意を。(わたしはこの過程で1回ポッキリいきました(*ノェノ))
股下に↑枠のジョイントパーツを噛ませ、
左右の足をロックします。
ショルダーアーマーにザラストロを取り付け、
各部角度を変えた背部ユニットを取り付ければ……
MA形態に変形完了です。
もちろん、MA形態時もアクションベース4などに対応します。
機首のパーツを開けば、内蔵された実体弾砲の「M417 80mm機関砲」が顔を出します。
突撃!
FULL MECHANICS 1/100レイダーガンダムをはじめとする、連合のGATシリーズ3機のレビューは、↓からどうぞ。
FULL MECHANICS 1/100 ブーストレイダーガンダムの感想
ということでFULL MECHANICS 1/100 ブーストレイダーガンダムのご紹介でした。
武装てんこ盛りなうえ、とにかく武装の種類や展開ギミックが多くMA形態にまで変形できてしまうので、いつもより文章量が超多くなってしまうぐらい濃いガンプラに仕上がっていましたw(>ω<;)
そのデザイン性や機体設定もあり、かなりクセの強いガンプラに仕上がっている印象。これ、一昔前の技術ならまともに立体化できなかっただろうな、というのが感想です。
現代風の作りをしているので関節強度がちょうど良く作られているし、それぞれ無理のない武装展開ギミックで再現されているので、バンダイさんの技術力にはただただ驚くばかり。
ただゴテ付き過ぎているため、展示する際はアクションベース4などを別途用意するのは必須です。
特に伝えたいのは、前述したアンテナポッキリ問題があるので、動かす際は本当に注意するようにしてくださいね!(>ω<;)
以上、「FULL MECHANICS 1/100 ブーストレイダーガンダム」のガンプラレビューでした!