今回は「HG ガンダムトライオン3」のガンプラレビューです。
ガンダムビルドファイターズトライに登場し、天大寺学園のビルドバスターズが使用するガンダムトライオン3をご紹介。
2015年発売。
HGUCダブルゼータガンダムの色替えランナーを使いつつ、新規造形の外装パーツや超咆剣ハイパーミノフスキーなどが付属。
分離・合体ギミックが搭載されており、リクトライオン・ウミトライオン・ソラトライオンに分離する事もできます。
という事で、HGガンダムトライオン3をレビューしていきたいと思います!
HGBF ガンダムトライオン3
機動戦士ガンダムZZの主役機であるダブルゼータガンダムをベースに作り上げたガンプラ、ガンダムトライオン3。
ガンプラ的には2010年に発売されたHGUCダブルゼータガンダムの色替えランナーを使いつつ、成形色変更のほか新規外装・武器・ギミックが搭載されたキットに仕上がっています。
今回は初回限定同梱版のものなので、ガンダムトライエイジカードのガンダムトライオン3が同梱されていました。(画像右)
その他は変化が無いので、カードがいらない場合は青バンダイの再販品を買っても問題ないと思うよ……(*´ェ`*)
ホイルシールはそこそこ量が多いです。
特に、黄色いシールをウイングシールドに貼るのですが、ここはモールドも無いのでシールで色を補う事になります。
付属品一覧がこちら。
※「ビームサーベルのエフェクトパーツ×2」「超咆剣ハイパーミノフスキー」「各形態用差し替えパーツ」
手首パーツは左右の「握り手」「サーベル持ち手」の計4つが同梱します。地味に、ここが本キットの売り部分だったりしますぞ!(詳しくは後述)
そして大量の余剰パーツがこちら。
逆算すれば、↑のパーツ部分がダブルゼータガンダムから変化した箇所となります。
ちなみに、プラモデルのオリジナル仕様としてコア・ファイターが丸々組めるうえ、右のライフル持ち手も余ります。このあたりは嬉しいボーナスパーツになっていますね。
こちらがサカイ・ミナトが使用するライガー型の陸戦機、リクトライオン。
ガンダムトライオン3でいう「頭部」「胸部」「バックパック」を構成する部分です。
手足も細かく動くぞ!
こちらはサトウ・ハルトが使用するマンタ型の海戦機、ウミトライオン。
上半身を構成する部分となります。
個人的にはウミトライオンが一番ウケる好きなのだ……(*´ェ`*)
そしてこちらがイサカ・ヒデオが使用するイヌワシ型の空戦機、ソラトライオン。
下半身を構成する部分です。この3体は、いずれも3mmスタンドに対応しています。
ちなみにウイング部分にはHGBFスタービルドストライクガンダムのパーツが流用されているのですが、成形色がクリアピンクに変化しているのが特徴です。(スタービルドストライクに同梱するものはクリアブルー)
3体を並べてディスプレイ。
今回使った魂STAGEのACT TRIDENTは、このガンプラのために作られたのではないかと思うほどフィットするので、かなりオススメだよ……(*´ェ`*)
「レッツ!トラァーイ、オォォン!!」
そして合体させたガンダムトライオン3がこちら。
HGUCダブルゼータガンダムの関節ランナーや外装パーツが多く流用されていますが、成形色がガラリと変わりました。
弱点としては、2010年に発売されたガンプラを使用しているため関節にABS樹脂が多用されている点です。
意外な事に、合わせ目の量はかなり少ないです。
バックパックまわり(リクトライオンの胴体ど真ん中や砲身)には合わせ目がありますが、他は目立つ位置にありません。
リクトライオンの胴体を背負っても、自立はかなり安定しています。後ろに転倒する事はありませんでした。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は、ベースキットのHGUCダブルゼータガンダムと同じです。
腕は水平まで広がりますが、開脚が苦手です。
手足の関節は90度ほど曲がり、ヒザ立ち可能です。
腰を撚る動作は苦手です。少し動くかな、といった程度。
頭部をアップで。アンテナ中央にはハイ・メガ・キャノンが搭載されており、ツノは大型化されました。
地味に、内部のツインアイパーツも新規造形です。
横、後ろから。
頭部の基部となる青いパーツはなんと1パーツ成形で、上からはめ込む構造のため合わせ目がありません。(HGUCνガンダム的な嬉しいパーツ構造)
胸部にはリクトライオンの頭をつけ、両目とキバはホイルシールで色を補います。
胴体に合わせ目はありません。
顔をアップで。口は開閉します。
バックパックはリクトライオンの胴体部分になっています。
画像では見えづらいですが、ここの砲身パーツや黄色いパーツ(胴体・足)には合わせ目アリです。
ダブルキャノネード(キャノン砲)には、ダブルゼータガンダムのダブル・ビーム・ライフルのパーツが使われています。(ハイパー・ビーム・サーベルも然り)
肩部はダブルゼータまんまです。
肩は胴体と軸接続になりますが、ほんの少しだけ前後に可動します。
腕は、↑枠の肩内部ブロックにしか合わせ目がありません。
ウイングシールドに黄色のホイルシールを貼るのですが、モールドはありません。
腰回りはサイドアーマーが新規造形になっています。
脚部は、ABS樹脂の足の基部部分に合わせ目があります。
モモ前面は段落ちモールド化されていますが、後ろ側は普通の合わせ目っぽくなっています。が、ここは設定画でもモールドがある部分なのでこのままでOKです。
ちなみに前からは見えませんが、クローの裏側には大きな肉抜きがあるので気になるモデラーさんは要パテ埋めといったところ。
底面から。足裏とカカトに合わせ目があります。
股下にはスタンド用の3mm穴が空いています。
「トライオォォォン、スリー!!」
それでは武装やギミックを見つつ、アクションポーズいってみます!
ラプターブレイカー(脚部のクローを使った技)で攻撃!
クローは上下とも可動します。
開脚可動は苦手ですが、モモは基部で360度回転するのでケリのポーズは決まります。
背部のダブルキャノネードは前方へ展開できます。
ダブルキャノネード&ハイ・メガ・キャノン&ライガーグレア(ライガーの目)で同時攻撃!
いい感じ……(*´ェ`*)
そして、個人的に本キットで一番の長所がここ。サーベル持ち手が左右分付属するところです。
というのも、ベースキットのHGUCダブルゼータガンダムでは左手が握り手しか同梱しませんでした。右手でダブル・ビーム・ライフル、左手でハイパー・ビーム・サーベルを持たせる事ができなかったので、本キットの専用左持ち手をダブルゼータに持っていく事で遊びの幅が広がる事となりました。
場合によってはパーツ注文でもいいので、ダブルゼータ用にこのパーツが使える事になった事実は結構嬉しい部分だったりします(>ω<)(要塗装ではありますが)
二刀流で。ビーム刃のエフェクトパーツは、MGクラスの長いものが2本付属します。
余談ですが、↑のようにダブルキャノネードにマウントした状態でもビーム刃を取り付ける事ができます。
ウイングシールドのギミックを見ていきます。
このように折りたためば、切断系のヒートウイングとして機能します。
また、↑のようにウイングシールドの向きを調整すれば、
「さぁぁいくぜぇ!アームドブースター!!」
ロケットパンチのアームドブースターが再現できます。
前腕部は3mmスタンドには対応しませんが、取り外す事はできます。
アンテナを外し、ブーメランスタッガも再現できます。
「させへん!ブーメラン、スタッガァァ!!」
劇中でセカイを封じた、地味にめちゃ強な技です……(*´ェ`*)
それでは超咆剣ハイパーミノフスキーを装備させてみます。
※ライガーの口の中から取り出すギミックは非搭載ですw
「ハイパー・ミノフスキィィィ!!」
ビーム刃は、専用のめちゃめちゃ長いものが付属します。
ちなみに柄部分はサーベルと同様、専用の持ち手との凹凸接続でガッチリと保持できます。が、重さで手首は垂れ落ちてきます。
このように反対側の手を添えるようにすれば、なんとか垂れ落ちない感じでポージングできました。
アップで。ソラトライオンのパーツが中心で、側面にはサーベルのグリップを取り付けます。
また、こちらにも「ピンクになったスタービルドストライクガンダムの羽パーツ」を装着します。
「超咆剣!!」
劇中風ポーズでパシャリ。
超咆剣ハイパーミノフスキー・トライザンを放つガンダムトライオン3!
超大型装備のためポージングにコツはいりますが、非常にかっこいい姿で展示できます。
ベースキットのHGUCダブルゼータガンダムと全身を比較。
それでは変更された本体部分をアップで見ていきます。
頭部を比較。アンテナが大型化されました。
胸部を比較。
サイドアーマーを比較。
脚部を比較。
バックパックを比較。
ダブルキャノネード(トライオン3のキャノン砲)の砲身には、ダブルゼータのダブル・ビーム・ライフルのパーツが使われています。
共通パーツは多いですが、変更された部分の奇抜なデザインと成形色も相まり、まるでイメージが違って見えますね。
HGBFガンダムドライオンIIIも混ぜ、HGのダブルゼータ系バリエーションキットでディスプレイ。
HGBF ガンダムトライオン3の感想
ということでHGガンダムトライオン3のご紹介でした。
可動域はダブルゼータと同じなため、下半身の可動が苦手となります。
また、関節フレームにはABS樹脂が使われているため、塗装派モデラーさんはご注意を。
色々クセの強いキットに仕上がっていますが、合体・分離構造をはじめとにかくギミックが多彩で遊びの幅が広いガンプラに仕上がっています。
前述したとおり、今回はじめて左のサーベル持ち手が造形された事でダブルゼータのカスタマイズにも使える嬉しい内容になっているのも売りの一つかと。
最近のガンプラのように超絶可動かつ塗りやすいKPS主体のキットにはなっていませんが、合わせ目が少なく劇中再現度の高い造形やそのギミックで、非常に面白いキットに仕上がっていました!
以上、「HGBFガンダムトライオン3」のガンプラレビューでした!