今回は「MGシャア専用ゲルググVer.2.0」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダムに登場し、シャア・アズナブルが搭乗するシャア専用ゲルググのMG版、Ver.2.0をご紹介。
2007年発売。
腰部スカートは、前後左右が独立可動。シールドにはマウントアームが設けられており、背部に装着した状態から腕部へ装備した状態への移行アクションが再現できます。
1/100スケールのシャア・アズナブルとララァ・スンのフィギュアに加え、マニアックなエレカーが付属。
という事で、MGシャア専用ゲルググVer.2.0をレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 シャア専用ゲルググVer.2.0

MGシリーズ99体目として発売された、MG 1/100 シャア専用ゲルググVer.2.0。
Ver.1とも呼べるMGはMGシリーズ第8弾として1996年に発売されていたので、11年ぶりにリニューアルされたゲルググになります。
とはいえ今の目線で見ると19年前に発売されたMGとなるので、今のガンプラ目線で見てどんな出来になっているのかをレビューしていきたいと思いますぞ!(>ω<)

マーキングシールと、ガンダムデカール(ドライデカール)が付属します。
コーションマークなどを除けば、基本的に貼るのはモノアイの赤いマーキングシールのみです。

今回1/100スケールのシャア・アズナブルとララァ・スンのフィギュアが付属しますが、面白いことにエレカーも付属します。
10パーツも使われており、一部クリアパーツが採用されています。また、ハンドル部分が別パーツでコダワリを感じる作りになっています。

そして完成したMG 1/100 シャア専用ゲルググVer.2.0がこちら。
フレームにABS樹脂が使われている、スタンダードなMGフレーム構造です。
キレイな色合いのサーモンピンクを主体とし、MGらしく細かな色分けを実現しています。

うむ。見た目に関しては、今のガンプラ目線で見ても古さを感じない高密度かつ良プロポーションで立体化されているぞ……(*_*)
ただ、一部組みにくいところがあったのでそのあたりは後述します。

自立性、設置性ともに優秀です。
それでは各部細かく見ていきます!

可動域から。手足は大きく広がり、顔を上げる動作も得意です。

腰部スカード部の装甲が細かく展開し、足回りの動きを邪魔しない作りになっています。
ただ、デザイン的な問題もあるのかヒザ立ちは不可です。

腰を撚る動作も得意です。
ただまわしすぎると一部腰パーツと干渉するところがアリ。気にせず動かしていたら、ごく一部ですがパーツが白化してしまったためみんなは気をつけてね……(*ノェノ;)

頭部の中身はこのようになっていて、MGらしいフレーム構造で再現されています。
モノアイガードには無色のクリアパーツを採用、後ろのトサカ部分はパーツをかぶせてしまえばほぼ見えなくなりますが、内部モールドが細かいです。

完成した状態。モノアイのピンクのみマーキングシールを使います。
後ろのトサカは、間からグレーのフレームがチラリと見えるコダワリの構造です。

ブレードアンテナは、2種類付属します。
地味に嬉しいポイントだぞ……(*´ェ`*)

顔を左右に振れば、モノアイが連動して動きます。

胴体をアップで。後ろ側には、シールドのマウントアームとビーム・ナギナタをマウントできる穴が空いています。

コクピットハッチは開きます。
中には、座った状態の1/100シャア・アズナブルを乗せる構造です。

肩関節は多層構造により、蛇腹機構が再現されています。
このあたりMGっぽくて非常に良くできた部分ですね。

肩部をアップで。側面の作りが細かく、中の細かなスリット形状がチラリと見えます。
ただ腕(球体部分)を取り付ける際、軸サイズとポリキャップ穴が微妙に合っていなくキツキツだったので、差し込む際の破損には注意してくださいね(>ω<;)(めちゃめちゃ力を入れて取り付けたので、壊れないかヒヤヒヤしました)

ショルダーアーマー内部はこのようになっていて、見えない部分の作り込みが素晴らしいです。

腕部をアップで。二の腕から下はロール回転します。

前腕部付近も内部が作り込まれていて、

アップで見ても見栄えがいいです。

腰部の前後左右アーマーは分割構造になっていて、細かく動きます。
また、角の部分も細かなモールドが刻まれており、裏側もグレーの裏打ちパーツで作り込まれています。

リア側中央にあるパーツを展開させれば、ビーム・ナギナタをマウントする事ができます。
凹凸をあわせて取り付けるので、ポロリ率は低いです。

股下に↑枠のパーツを取り付けることにより、アクションベース1などに対応します。
スカード内側のスラスターは5基すべてが独立可動するうえ、モールドが細かく造形されているのが見て取れます。

リアスカートを外した状態。
このように多層構造になっているため、一部パーツを外した状態で展示しても非常にカッコヨイです……(*´ェ`*)

脚部をアップで。

内部はこのようになっており、

フレアスカートの裾が別パーツ化されています。
一部装甲を外した状態でも、ゲルググの構造を楽しむことができます。

足首パーツの中身はこんな感じ。
組み終えてしまえば見えなくなる部分ですが、シリンダーが連動して伸縮するようなパーツ構造です。

足裏の作り込みも細かく、カカト付近のスラスター・ユニットがチラリと見えてかっこいいです。

「味方が苦戦しているのを見逃す訳にはいかんのでな」
シャア専用ゲルググ、出撃!

それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!

ビーム・ライフルは、ハンドパーツと凹凸を合わせるようにして持たせます。
ただ、保持力はそこまで高くありません。ぶつかるとポロリしてしまう感じ。

シャア専用ゲルググ、ビーム・ライフルで攻撃!

シールドは、手で握ったあと手の甲に挟み込むようにして持たせます。
ライフルほどポロリはしません。

シールドを持たせてパシャリ。

「私はガンダムを食い止める」

ビーム・ナギナタは、ライフル同様凹凸を合わせるようにして持たせます。
こちらはガッチリと持たせることができました。

襲いかかるゲルググ!

ビーム刃は先程の湾曲したタイプのほかに、ソードタイプも付属します。
ともにクリアイエロー成形です。

また、ビーム・ナギナタはシールド裏か背中にマウントすることができます。

この状態で、シールドをマウントすることも可能です。

機体背面のマウントアームは展開し、前面へスライドさせることにより手に持つ途中段階の移行アクションが再現できます。
本キットならではの新解釈部分です。

フィギュアとエレカーと一緒にディスプレイ。

「見つけたぞ、ガンダム!」
ガンダム、現る!

MG 1/100 RX-78-2ガンダム Ver.3.0と比較。ガンダムのMG Ver.3.0は2013年発売という事で、本キットより新しいです。


HGUC 1/144 シャア専用ゲルググと比較。
HGUC版は本キットの約1年前に発売。今の感覚で見れば、ほぼ同時期にリリースされたガンプラになります。

成形色サーモンピンクの色合いが、結構違っていますね。



「ララァ、ヤツとの戯れ言はやめろ!」
MG 1/100 シャア専用ゲルググVer.2.0の感想
ということでMGシャア専用ゲルググVer.2.0のご紹介でした。
一部武器の保持力が弱い点、腕の取り付けがキツイ点など弱点もありますが、外装だけではなくフレアスカートなどの内部フレームが細かなディテールで再現されているため、見た目に関してはゲルググの決定版と言っていい内容に仕上がっています。
マニアックなエレカーが付属するのもポイント高し……(*ノェノ)
Ver.2.0といえど2007年発売の古いMGになりますが、クオリティ的には今のガンプラ目線でも通用する(というか普通にかっこいい)完成度に仕上がっているので、良くも悪くもVer.3.0は当分出ないような気がします。
ゲルググファンには普通にオススメだよ!
以上、「MG シャア専用ゲルググVer.2.0」のガンプラレビューでした!
















