今回は「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダムに登場するRX-78-2ガンダムの、ベストメカコレクション 1/144 REVIVAL Ver.をご紹介。
2024年発売。
40年以上の時を経て、旧キットの1/144がリバイバルされた姿で再現されています。
発売当時の姿はそのままで、昨今ではスタンダードとなった「イロプラ」「スナップフィット」を導入。さらにニッパーいらずの「タッチゲート」仕様になっており、発売後40年以上にわたって培った技術が1/144スケールの随所に盛り込まれています。
ということで、リバイバル版のガンダムをレビューしていきたいと思います!
ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)

今回のガンダムはRG 1/144 RX-78-2 ガンダムVer.2.0のように「最新技術や新解釈をぶっこんで最新のガンダムを再現する」わけではなく、その対をなすようにレトロ感が味わえる芸術品のような立ち位置のガンプラになっていると思われます。
開発担当の野澤さんいわく、「少年時代にリアルタイムで当時のキットに熱狂していた方たちに手に取ってほしい」とのこと。こういう、遊び心を持って設計してくれるところがたまりません……(>ω<)
価格は1,320円(税10%込)です。

旧デザインでありながら最新技術を使って設計されているため、「正面からは合わせ目が見えないパーツ設計」「ニッパーも接着剤も不要」のお手軽ガンプラに仕上がっています。
とはいえ、手で外すよりもやはりニッパーがあった方がキレイに、かつスピーディーに組めました。

パッケージは「昔買っていた人が、当時を思い出しつつ手にできるもの」を意識したとのこと。このフォントがたまらないのだ……。

組立説明書も当時感を意識したものになっていて、「組立図」のフォントやレイアウトにレトロ味を感じます。
随所に「おもいで」というコラムがあり、昔はこうだったよね……みたいな解説をされているのが非常に面白かったです。このあたりは実際に手にとって確認してみてくださいね。

こちらが全ランナーで、色分けが良好なためシールは付属しません。
タッチゲートになっているというのもあり、感触的にはENTRY GRADEシリーズのようなものだと思ってOKです。

そして完成したベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)がこちら。
かなりレトロ味を感じるデザインなのに、色分けがめちゃめちゃいいです。

この、あえての旧キットデザインで再現されているのが逆に新しいですよね。
組み立てにはほとんど時間がかからないので、初心者モデラーさんにもかなりオススメです。

それではまず、1980年に発売された旧キットの1/144ガンダムと比較してみます!

旧キット 1/144 RX-78-2ガンダム(左)と比較。
旧キットは接着剤必須で、1色成形でした。ただ頭部と手足が微妙に動くため、時代を考えると中々衝撃的なガンプラであったのだと思われます。
※旧キットは接着だけした状態で、合わせ目を消していない状態です

後ろ姿。足関節まわりなどを見ても、旧キットをリスペクトして「姿そのまま」で再現されているのが見て取れます。

ボックスデザインを比較。ほぼ同じですがシールドのパーツが分割されていたり、アムロのイラストがキレイになっています。

ボックス側面を比較。レトロなガンダムのロゴフォントが継承されていて、旧キットをリスペクトしたデザインで再現されています。

頭部を比較。ゆるゆるだった顔の造形がパキッとした造形で再現されており、ツインアイはもちろん隈取りやバルカンまで色分けされました。

胴体を比較しても、デザインはそのままで色分けが向上しています。

背部を比較。今回のリバイバル版は、ランドセルのサーベルが固定式です。

脚部もそっくり。というか同じデザインですが、リバイバル版では前から見た合わせ目がなくなりました。

足裏はともに、スッキリとした平たいデザイン。

ビーム・ライフルまで同デザインです。
レトロ感を感じる丸指も、そのまま継承。

シールドを比較。

唯一の違いは、手に持たせる用のビーム・サーベルです。
旧キットではビーム刃が展開されたビーム・サーベルが2本同梱しますが、今回は1本がビーム刃を取り付けられる形状になっています。

あらためて比較してみると、随所に旧キットへのリスペクトを感じました。
こういう方向性のアプローチも、いいよね……。

リバイバル版をアップで見ていきます。
頭部の色分けは良好で、バルカンもちゃんとイエローで色分けされています。

内部はこんな感じで、ヘルメットパーツは上からかぶせるようにして組み立てるため合わせ目がありません。

このようにはめこんでから、アンテナまわりを取り付ければ完了です。

胴体の色分けも優秀で、胸部をはじめ腰部のV字やヘリウムコア(四角い部分)は中からパーツが露出する形で色分けされています。

中のパーツ分割はこんな感じ。イエローのパーツに、腰部レッドのパーツをはめこんでいきます。

青いパーツを、前後からはめこみます。

腰部も然り。

側面に合わせ目が出るのは、御愛嬌といったところ。

背部をアップで。

ランドセルはこのようになっていて、ビーム・サーベルのグリップは固定式です。

腕部。関節はここまでしか曲がりません。

こちらは合わせ目が出ないようなパーツ構成になっていて、

胴体のボールジョイントに接続します。
旧キットではボールジョイントではなくパーツをはめこむだけだったので、可動はするもののヤワヤワで動かすとソッコーで外れる部分でした。

シンプルなボールジョイント接続のため可動幅はそこまでありませんが、腕の角度を変えることはできます。

シンプルな脚部。

こちらのパーツは、このように分割されています。

パーツの内部には左右がわかるよう、

「R」「L」といった表記が書かれているのがにくいです。

足首は、ボールジョイント接続です。

シンプルな足裏。旧キットであった合わせ目は、ありません。

足の取り付け方が面白く、股関節の軸に下からはめこむように取り付けます。

関節はそこまで曲がらず、足をハの時に開く等もできません。
こちらも「あえての旧キット仕様」といったところ。

ガンダム、出撃!
ということで可動域はそこまで広くありませんが、今回はあえてそこを楽しむ系のガンプラになっています。

ビーム・ライフルは、シンプルなグリップ形状です。丸指がかわいい……。

色分けが向上したシールドは、グリップ部の構造が旧キットと同じです。
ただ旧キットでは持たせるとシールドがプラプラしましたが、今回はピシっと止まってくれます。

ビーム・サーベルはホワイト1色1パーツ成形で、カクカクしたものが付属します。

ビーム・サーベルを振り上げるガンダム!

ビーム・サーベルの1本は短いものになっており、他から合うタイプのビーム刃を持ってくれば、このように取り付けることができます。

ビシュゥン……!

2024年08月10日に発売したRG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0とディスプレイ。
設計コンセプトが真逆といっていい最新キット同士になるので、2体揃えて並べてみるのも面白いですよ!(>ω<)



ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)の感想
ということでリバイバル版 1/144ガンダムのご紹介でした。
旧キットのレトロデザインを継承しつつ、色分けに秀でたモデルに仕上がっているエモいガンプラといった印象です。
特に今回タッチゲートが採用されていてニッパーが不要なため、当時子どもで旧キット1/144を購入した方は、昔を懐かしながら気軽に組める良キットだと思いますぞ。
以上、「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」のガンプラレビューでした!





































