今回は「HG ジムスナイパー(旧キット)」のガンプラレビューです。

ジムスナイパーは2017年にプレミアム・バンダイ限定でHGUC版が発売されましたが、こちらは1999年に発売された旧HG版のレビューになります。
実はこの旧版、新しいHGUC版より付属品が多く「ロケットランチャー」「1/1200 アプサラスIII」が付属するキットになっています。
改造用or部品取り用ガンプラとして需要があると思うので、HGUCジム・スナイパーとの形状の違い・比較を含めてじっくりレビューしていきたいと思います!
HG ジムスナイパー

ボックスアートはアニメ作画のジムスナイパーとアプラサスIIIが描かれています。

HG表記になりますが、HGUCではなく「HG08小隊シリーズ」という旧キットに分類されるキットです(*´ェ`*)

付属品はかなりの量の武装とアプサラスIIIが付属。
※「ロングレンジ・ビームライフル」「100mmマシンガン」「ロケットランチャー」「ミサイルランチャー」「サーベル一体型のクリアビームサーベル×2」「シールド」「1/1200 アプサラスIII」

そして完成したHGジムスナイパーがこちら。
同シリーズの旧HG陸戦型ジムベースの色替えランナーで、それにジムスナイパーの新規パーツを足したキットになります。

HGUCより濃いめのグリーン成形。
元々の配色がシンプルなため色分けは優秀ですが、目立つ合わせ目が多く関節ポリキャップもむき出しな仕様。
形状再現度は高いですね。

上半身が360度回転するものの、可動域は狭いです。
特に足があまり曲がらないため、ロングレンジ・ビームライフルを構えての膝立ちはできません。

気になるモデラーさんも多い、HGUCジム・スナイパーと比較してみます。
旧版の方が全高が高くなっています。

HGUC版は頭部が小さいですね。
ご存知ジム・スナイパーは陸戦型ジムの頭部と同形状なのですが、HGUC版は全く違う顔にアレンジされています。
※HGUC陸戦型ジムも同じ顔

合わせ目の少なさ、可動域の広さは圧倒的にHGUC版の勝利となります。

目はクリアパーツではなく、光沢感のあるホイルシールを貼る仕様です。
弱そうな陸戦型ジムフェイスは再現されていますが、なにか物足りない造形?w

頭部は前後2パーツのシンプルな構造で、側面には合わせ目が出ます。

胸中央の▽と、胸左右のダクト内はシールで補います。

上から見ると、ショルダーアーマーと胴体に合わせ目あり。
胴体側面にも合わせ目が出ます。
このあたりは旧キット感が出ていますね。

バックパックのバーニアは別パーツでグレーに色分けされています。

二の腕と前腕部にもそれぞれ合わせ目あり。
関節はポリキャップむき出しになるため、トップコート時はご注意。

フロントアーマーは、今のキットのように中央をニッパーで切るだけで独立可動はせず。
形状再現度は高いです。

脚部はガッツリと合わせ目あり。
膝のスパイクはHGUC版より突き出ています。

スネ、ふくらはぎやスリッパ部分にも合わせ目。

足の接続はボールジョイント。
足裏はモールドや造形がありません。
それでは武装を見ていきます!

シールドは基部で360度回転します。

ビームサーベルは柄と一体型のクリアパーツが2本付属。

斬りかかるジムスナ!
可動域が狭いため派手なポージングはできません。

……でも頑張って動かしてみるぞ!(*´ェ`*)

100mmマシンガンはリバイヴ系のマシンガンより優れていて、トリガー形状が造形されており銃持ち手も付属します。
もちろんストックも後方へ可動します。
注意点としては、トリガー部の穴が狭いため今のHGシリーズに移植する場合はハンドパーツの指が通らない可能性あり。

HGUC版と比較。
言うまでもなく旧版の圧倒的な勝利ポイントです(*´ェ`*)

100mmマシンガンを構えるジムスナイパー!

お次はロケットランチャー。
ロケットランチャーはHGUCには付属しないため、部品取りとして使えそうです。

26年前のガンプラとして見れば中々かっこいいですね。
最近のクオリティがおかしすぎるんだ……w(*´ェ`*)

ミサイルランチャーを装備させてみます。

HGUC版に比べ、でかいです。
グリップ部分は折りたためますが、HGUC版は真横まで折り畳めるためここはHGUC版の勝利といったところ。

ミサイルランチャーを構えるジムスナ!

そしてジムスナのアイデンティティ、ロングレンジ・ビームライフルがこちら。
さすがキットの売りなだけあり、旧版といえど見栄えがかなりいいです。

HGUC版のロングレンジ・ビームライフルと比較。
照準レンズのサイズやサブグリップのモールド有り・無しなど細かく違いますが、わずかにHGUC版の勝利といったところ。
照準レンズのシールはほぼ共通で、光沢感のある分厚いシールが付属します。

ライフルに手を添えるタイプのハンドパーツが付属します。(左手のみ)

ハンドパーツは今の目線で見ても良くできた形状。
ただ、ハンドパーツは一般のボールジョイントタイプではなく軸を差し込むタイプになっており、今のHGとは互換性がありません。

ロングレンジ・ビームライフルをかかえ移動するジムスナ!

可動域が狭く、かっこよく構えられない点はご愛嬌。

そしてこちらが1/1200のアプサラスIIIになります。
この旧版にしか付属しません。

下から。細かいモールドが刻まれており、形状もかなりかっこいいです。
アプサラスIIIに対するバンダイの異常な愛を感じるぞ……(*´ェ`*)

アプサラスIIIを狙い撃つジムスナイパー!
遠近法でそれらしく見えますw

ジムスナイパーとアプサラスIIIのサイズ比較。
アプサラスIIIを同梱するという、旧キットの遊び心がいいよね。

アイナ・サハリンのフィギュアとディスプレイ。


「UCHG地上戦セット」に付属するジム頭に交換してみました。
公式で説明されている通り、互換性があります。
だいぶイメージが変わったぞ……(*_*)

ただ、旧HGジムスナイパーは体が大きめに造形されているので、頭部が少し小さく見えるかも。
このあたりは好みですね。

HGUCジム・スナイパーと一緒に。


新旧の陸戦型ジムとジム・スナイパーでパシャリ。


HG ジムスナイパーの感想
ということでHG ジムスナイパー(旧キット版)のご紹介でした。
26年前のガンプラという事で合わせ目が多く、可動域も狭いので素組みでは満足いかない可能性大ですが、「ロケットランチャー」「1/1200アプサラス」「トリガー形状のある100mmマシンガン(小加工必要)」目当てなら面白いキットに仕上がっています。
定価安いしね……。
そしてもし部品取り目的なら、ロングレンジ・ビームライフルをHGUCジム・スナイパーIIに移植して塗装すれば「オレら連邦愚連隊」に登場するネメシス隊仕様にできたりします。
※ネメシス隊仕様はHGUCジムスナイパーIIに同梱する75mmスナイパー・ライフルではなくロングレンジ・ビームライフルを装備している為
再販タイミングが合えば実売だとかなり安いので、コアなモデラーさんにはオススメです!
以上、「HG ジムスナイパー」のガンプラレビューでした!
HG 1/144 RGM-79[G] ジムスナイパー (機動戦士ガンダム 第08MS小隊)













