今回は「HGドレッドノートガンダム(Xアストレイ)」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAYに登場し、プレア・レヴェリーが搭乗するドレッドノートガンダム(Xアストレイ)をご紹介。
2004年発売。
背部の巨大なドラグーンは着脱可能なうえ、サイドアーマーの武装「プリスティス」は差し替えで射出状態も再現可能です。
という事で、HGドレッドノートガンダム(Xアストレイ)を劇中再現の画像多めでじっくりとレビューしていきたいと思います!
HG ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)
ガンダムSEED MSVの機体で、コミック「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」に登場するドレッドノートガンダム。
設定的にはゲイツとガンダム系両方の特徴を兼ね備えた過渡期の試作機で、ニュートロンジャマーキャンセラー搭載機です。
ザフトでは初のガンダムタイプであり、モビルスーツとしては初のニュートロンジャマーキャンセラーを搭載した機体であったりします。
ちなみに「Xアストレイ」という名前は背部にX字のドラグーンユニットを装備させた状態を見たロウ・ギュールが呼んだ名前のため、正式名は「YMF-X000Aドレッドノート」です。
パイロットはプレア・レヴェリーさん。
「ガンバレルシステムを運用できる空間認識能力を備えたパイロット」を量産するために作り出されたクローン人間です。
ホイルシールは広範囲な白い部分を補うものが中心。
また、マーキングシールも付属し「ドラグーンに貼るナンバー」「ザフトのテスト運用時のマーク」「ジャンク屋ギルド+ドレッドノートのシルエットマーク」が印刷されています。
肩に貼るマークは選択式になります。
付属品一覧がこちら。
※「MA-M22Yビームライフル」「MA-MV04 複合兵装防盾システム(シールド)」「XM1プリスティス×2(射出時用の差し替えパーツ)」
そして完成したHGドレッドノートガンダム(Xアストレイ)がこちら。
20年前のガンプラという事で合わせ目の量は多いですが、設定画や劇中に近いゲイツ風味のスタイルで立体化されているのではないでしょうか。
スタンダードなトリコロールカラーの本体色に、真っ赤なドラグーンユニットが冴え渡るガンプラに仕上がっています。
背部のX字ドラグーンユニットは重さがありますが、接地面が広いため安定して自立します。
まずはドラグーンユニットを外し、本体を細かく見ていきたいと思います!
手足はそこそこ広がります。腕は軸接続、脚はボールジョイント接続の当時ものHG準拠です。
いきなり弱点ですが、ヒザ関節はほとんど曲がりません。
そのため、膝立ちは不可となります。
また、サイドアーマーに装着しているプリスティスは本体に接続する設計のため、上半身がほとんど曲がりません。
という事で、本キットは可動域が弱点となります。
頭部をアップで。
頭部は前後はめ込み式で、側面に合わせ目が出ます。
色分けは良好ですが、アンテナ・頭部パーツは接続強度がきつめでパーツの合いもそこまで良くありません。
これから組まれる方はピンをカットするなどして組むのがオススメだぞ!(無理やりつけたら外れなくなる上、変な隙間があくので)
襟前部の広範囲なホワイト部はシールで色を補います。
胸の黄色いダクトは内部から露出する構造で色分けされていますが、コクピットハッチはグレーで要塗装です。
胴体は前後はめ込み式で、側面・上部に合わせ目が出ます。
上から。ショルダーアーマーの白い部分はシールで色を補いますが、シール下には合わせ目が出ます。
胴体上部にも合わせ目あり。
肩部をアップで。今回は肩にXアストレイと呼ばれた時のものを貼ってみました。
ジャンク屋ギルドの共通マークに、ドレッドノートの特徴的なシルエットを組み合わせたデザインになっています。(今回貼らなかった方はザフトによってテスト運用がおこなわれていたザフトマークに近いデザインです)
2種類付属し、選択式となります。
腕部は肩内部ブロックと前腕部前後に合わせ目が出ます。
二の腕は筒型パーツ、肘関節は1パーツ構造です。
肘関節は90度曲がります。
フロントアーマーは中央を切り離すだけでは独立可動しない形をしています。(横から抜け落ちちゃう感じ)
サイドアーマーはプリスティスを装着している都合上、実質固定式でほとんど動きません。
脚部は前一直線に合わせ目が出ます。
ヒザ関節は1パーツで合わせ目無しです。
横、後ろから。後ろはモモ・ふくらはぎ付近に合わせ目が出るうえ、
スラスターは色分けされておらず、グレーで要塗装となります。
足裏は肉抜き無し。当時ものという事で、股下にスタンド穴はありません。
バックパックは着脱可能で、
ドラグーンユニットを装着する場合は↑のように間に挟み込む形で接続します。
接続強度は丁度良く、外れる心配はありませんでした。
大迫力のドラグーンユニット。
中央のバーニア内は赤で要塗装です。また、ドラグーンの白い部分はシールで補う仕様で一部グレーが足りません。(でっぱったところ)
中央のプラットフォームと4基のドラグーンはシンプルなモナカ構造で、合わせ目が出ます。
各ドラグーンには番号が割り振られており、1~4のマーキングシールを貼ります。
※左上から時計回りに番号が振られています
このマーキングシールが非常にかっこいいっす……!(>ω<;)
ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)、出撃!
MA-M22Yビームライフルはシンプルな4パーツ構造で合わせ目が出ます。
人指し指を突き出したライフル持ち手は付属せず、手首パーツの穴とグリップの大きさも合っていないため少しグラグラします。(SEED当時ものによくある仕様)
ちなみにこのライフルの設定は「ゲイツ用に開発されたMA-M21Gの改良型」との事。後のプロヴィデンス用のMA-M221ユーディキウムの原型となる系譜的な側面を持つ武器だったりします。
MA-MV04 複合兵装防盾システム(シールド)は基部でロール回転しますが、肩に干渉するため動きは制限されます。
ザフトの「Z」部分はモールドが刻まれていますが色が足りず、黄色で要塗装です。
それではアクションポーズいってみます!
ビームライフルを放つドレッドノートガンダム!
腰が捻れないのとヒザ関節があまり曲がらないので、ポーズ幅は制限されます(*´ェ`*)
フォアグリップは可動し、
両手で構える事ができます。
肩は昔ながらの軸接続ですが、無理なく構える事ができました。
MA-MV04 複合兵装防盾システムには穴が空いており、↑の別売りHGプロヴィデンスガンダム(同年の2004年発売)に付属するサーベル刃のエフェクトパーツに対応しています。
本キットにはサーベル刃は付属しないのでご注意を!(>ω<)
※写真のサーベル刃はHGプロヴィデンスガンダムに付属するものを持ってきました
サーベル刃を発生させるドレッドノートガンダム!
ちなみに劇中ではサーベルは未使用だったりします。(すぐシールド壊してたし(*´ェ`*))
それではここから、機動戦士ガンダムSEED X ASTRAYの名シーンを再現しつつギミックを見ていきたいと思います!
「ドレッドノート。キミの勇気をボクに!!」
ドレッドノートガンダム、起動!
「このままにしておけるか。あれが核エンジンを積んだMSならば逃さんぞ!!」
カナード・パルスのハイペリオンガンダム強襲!
「欲しいのはその機体だ」
ザスタバ・スティグマト(ビームサブマシンガン)を連射するハイペリオンガンダム!
「……行け!!プリスティス。敵はあの黒い炎だ」
プリスティスを射出するドレッドノートガンダム!
射出用の差し替えパーツは左右分付属します。
先端の白いパーツはこちらに付け替える感じです。
先端をアップで。内側に肉抜きがあります。
チューブパーツはある程度曲げる事ができますが、無理に曲げると折れそうな予感がしたので控えめに展開させてみました(*ノェノ)
「くっ…」
「行こう。Xアストレイ」
ドラグーンユニットを背負ったXアストレイ、出撃!
4基のドラグーンはポリキャップ接続で、全て着脱可能です。
ただ、リード線は付属しません。
「Xアストレイ、ボクに勇気を!!」
プレア・レヴェリー、ドラグーンを射出!
カッケェ!
アストレイファンにはたまりません……(涙
「振り切れない!」
圧倒されるハイペリオン!
「そんなモノ、このハイペリオンが吹き飛ばしてやる!」
勝負の行方はいかに……!
HGハイペリオンガンダムと全身を比較。
同じSEED MSV系(X ASTRAY)のキットですが、2機とも流用無しの新規キットになっています。
アストレイファンにはたまらないガンプラです……(涙
HG ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)の感想
ということでHGドレッドノートガンダム(Xアストレイ)のご紹介でした。
いや~満足度の高いガンプラです、不満点はないっす^^^
……アカン!一応ガンプラレビューという事でここからはフラットな感想を書きますw
まず可動域に難があり、サイドアーマーのプリスティスが胴体と接続されているためほとんど腰を撚る事ができません。
また、ヒザ関節も旧キットばりに曲がらないためアクションポーズは苦手なガンプラといっていいでしょう。
頭部パーツは接続強度が強すぎてパーツの合いが悪いです。プリスティスは先端パーツが外せないので遠隔操作状態が再現できなかったり、ドラグーンのリード線も付属しないのが残念だったりします。
……あれ?結構ボロクソ言ってる?w
長所はゲイツの系譜を感じるデザイン、ヒロイックな本体カラーに巨大な背部ドラグーンユニットの迫力があり、非常に見栄えがいい点だと思います。
完璧に再現するとなると脚部・背部バーニア内・シールド・ドラグーン一部などを塗り分ける必要があるため非常に手間はかかると思いますが、いじりがいがあるガンプラになっていると思うのである程度手を加えるモデラーさんにはオススメといった感じです。
ザフト初のガンダムタイプ、MS初のニュートロンジャマーキャンセラー搭載機という事でC.E.世界で重要なポジションのMSのドレッドノートガンダム。アストレイファンには間違いなくオススメだぞ!(>ω<)
以上、「HG ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)」のガンプラレビューでした!