今回は「HG イナクト デモカラー」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム00(ダブルオー)に登場し、パトリック・コーラサワーが搭乗するイナクトのデモカラーをご紹介。
2008年発売。
指揮官機と量産型の2種類の頭部が付属。
武装はリニアライフル、ディフェンス・ロッド、プラズマソードが付属し、フライトポジションへの変形も可能なガンプラに仕上がっています。
16年前のガンプラという事で、今のガンプラ基準で見るとどんな出来になっているかじっくり見ていきたいと思います!
HG イナクト デモカラー
ソニックブレイドを構えるイナクトが描かれたボックスアート。
ですが、このキットにはソニックブレイド(短い状態)が付属しないという弱点がありますw
パイロットはご存知パトリック・コーラサワーさん。
ガンダム00のBlu-rayコメンタリーか何かで聞いたのですが、監督もここまで人気が出るとは思わなかったみたいな事を言っていて想定外のキャラクターになったみたいです。
更にビルドダイバーズで皆勤賞をとるとは、ファンですら予想できなかったのではないでしょうか……w(*´ェ`*)
シールは頭部センサー奥、アンテナ先端、胴体、手の甲パーツを補うものが付属します。
胴体と手の甲がシールなのは残念ですが、定価がかなり安いので致し方ない部分かもしれません。
付属品一覧がこちら。
※「リニアライフル」「ソニックブレイド(プラズマソード状態)」「ディフェンスロッド」「左の平手」「イナクト量産型の頭部」
ソニックブレイドは短いものは付属せず、長くなったプラズマソード状態のものしか付属しません。
そして完成したHG AEUイナクト デモカラーがこちら。
設定どおり細身で立体化されており、各関節はポリキャップレスレス仕様です。
ご覧の通り、成形色のライトブルーの色合いが劇中や設定画とかなり違うため原作再現派モデラーさんは要塗装キットだと思います。
当時のガンプラは成形色による色再現が苦手だったため、この色が限界だったと思われます。
フラッグ同様、足首パーツが小さく接地面が狭いため、自立性は低いです。
少し揺らすと点灯するので、スタンド必須といったところ。
足首パーツ自体は左右に傾くので接地性は良好です。
特殊な構造をしており、可動域がおかしなことになっていますwめちゃめちゃ動きます。
膝関節は90度ほど曲がるものの、デザイン的にヒザ立ちはできません。
上半身は360度回転します。
まずはパトリックが乗った印象的な指揮官機の頭部から見ていきます。
センサー部分は奥に光沢感のあるシルバーのシールを貼りますが、クリアパーツがスモークがかっているため黒ずんで見えます。
小さいので目立ちませんが、よく見ると目のようなモールドも再現されています。
頭部は左右はめこみ式で、後頭部に合わせ目が出ます。
アンテナ先端はシールです。
こちらが量産型の頭部。
アンテナ先端のシールは左右1つずつ1体分しか付属しないので、量産型・指揮官機どちらかを選んで貼る仕様です。
指揮官機に戻してレビューを続けます。
胴体は中央ドラム部分フチ(ホワイト部)にシールで使うため、見栄えはあまり良くありません。
胴体側面には合わせ目アリ。
※組み立て書のパッケージや作例ではモールド扱いのようですが、設定画ではモールド形状は無い感じ
肩は↑のようにABS同士(黒いパーツ)による接続方法で、ある程度可動します。
強度は問題ありませんでしたが、動かしまくっていると段々緩くなってきます。
前腕部は後ろ側に合わせ目が出ます。色分けは良好ですが、
手の甲部分はシールです。左手のみ表情付きの平手が付属します。
手首パーツはボールジョイント接続でスナップします。
ただ、肩アーマー同様ここも動かしまくっていると段々緩くなってきます。
ディフェンスロッドがこちら。肘付近に接続し、360度ロール回転します。
両先端はシールです。裏側は↑のように肉抜きの量が多いです。
腰アーマーの先端もシールです。
アンテナやディフェンスロッド同様、角ばった面に貼るため綺麗な見た目にはならないです。このあたりは可能なら部分塗装推奨といったところ。
脚部は「ふともも側面」と「ふくらはぎ」に合わせ目が出ます。
ふくらはぎは奥まっているため、少し消しにくい位置になっています。
※設定画ではふくらはぎにモールドはありませんが、組み立て書作例基準ではモールド扱いでした。劇中再現にこだわらない場合は消さなくていいかもしれません
足首パーツの底面は一部色分けされていますが、カカトまわりはグレーで要塗装です。
先端の尖ったパーツと足裏に肉抜きがありますが、そこまで目立たないかな?
バックパックは合わせ目が出ません。
ダクト内はグレーで要塗装です。
リニアライフルの銃身は左右分轄で合わせ目が出ます。
カバー後ろのでっぱり(写真でいうと一番右の部分)はグレーで要塗装です。
それではアクションポーズいってみます!
股下のカバーを外せば3mm穴が露出し、スタンドに展示可能できます。
リニアライフルで攻撃するイナクト!
平手の形状が良く出来ていますね。ポーズがうなります。
可動域はそこそこ広いので、かっこいいポーズがガンガン決まります。
ソニックブレイドはビーム刃と柄が一体型のプラズマソード状態のものが付属します。
1パーツ1色成形になっているので要塗装箇所です。
ダブルオー1話を再現するために短いソニックブレイド欲しかったっす!!!(>ω<)
斬りかかるイナクト!
ディフェンスロッドで弾を逸らすイナクト!
この表情付きハンドパーツだけで評価を上げたくなるわ……。
フライトポジションへ変形させてみます。
肘内側の凸と脚側面の凹を接続し、ポーズを固定させます。
差し替え無しのシンプルな変形ギミックで、慣れればすぐにモードを切り替えられます。
量産型の頭部でも何枚かいってみます。
量産型もかっこいいですね。
量産型の飛行形態も。
ちびボイスのパトリック・コーラサワーとディスプレイ。
※スタンドは旧キットVガンのものを使用
色々なイナクトバリエーションで比較。
※赤が「HGアリー・アル・サーシェス専用 AEUイナクトカスタム (
イナクトとカスタムの違いは成形色のほか、頭部・胴体・武装です。
イナクトカスタムのアグリッサ型とモラリア型は成形色違いです。
HGユニオンフラッグ(塗装済)もかっこいいぞ!(>ω<)
HG イナクト デモカラーの感想
ということでHG イナクト デモカラーのご紹介でした。
短いソニックブレイドが付属しないのが残念ですが、改造派モデラーさんは先端を短くカットしてみてもいいかもしれません。
あとは細かな色が足りず合わせ目もそこそこあり、目立つ肉抜きがあるため完璧に作ろうとすると時間がかかるキットになっています。
成形色のライトブルーも劇中と違う色合いになっているので、原作再現派モデラーさんは塗装の必要アリといったところ。
一番の鬼門は各関節がポリキャップレスのABS接続になっている点で、動かしていると最初は固くだんだん緩くなってくるためその都度軸を太らす等の調整が必要です。
※実際、今回の写真を撮っている最中に手首パーツのボールジョイントがユルユルになりました
ABS全盛時代のガンプラなので仕方ない部分ですが、一度ポーズを決めたらあまり動かさない方がいいかもしれません。
……と悪いところばかり書きましたが、本体のスタイルと平手の形状はかなり良好で可動域がすさまじく、なにより定価が安いのが長所のプラモになっています。
今回の素組みイナクト写真で問題ないモデラーさん、または多少手を加えるモデラーさんにはオススメだぞ……(*´ェ`*)
以上、「HG イナクト デモカラー」のガンプラレビューでした!