今回は「HGUC陸戦型ジム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム第08MS小隊に登場する、陸戦型ジムをご紹介。
2017年発売。
100mmマシンガンとロケット・ランチャーに加え、初の立体化となるネット・ガンが付属。
シールドはバイポッドの展開ギミックを搭載しています。
という事で、HGUC陸戦型ジムを旧HG版の陸戦型ジムとの比較画像を含め、画像数多めで徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGUC 陸戦型ジム
長い年月がかかりHGUC化された陸戦型ジムさん。
ボックスアートは、07小隊の3機の陸ジムが戦っている姿が描かれています(*´ェ`*)
ホイルシールの量は少ないですが、胸のダクト枠など角張った面に貼るものも付属します。
シールドのグリップ部分などちょいちょい色は足りませんが、基本的な色分けは良好、といった部類のガンプラになっていました。
小隊ナンバーが印字されたマーキングシールも付属します。
付属品一覧がこちら。
※「100mmマシンガン」「シールド」「ロケット・ランチャー(+マウント用パーツ)」「ネット・ガン」「ビーム・サーベル×2」「手首パーツ×3」
売りは初の立体化となるネット・ガンで間違いないです。
手首パーツは、左右の「武器持ち手」と左のみ「平手」が付属します。
そして完成したHGUC陸戦型ジムがこちら。
旧HG版は28年前の1996年に発売されたので、1/144スケールとしては実に21年ぶりにリニューアルされた事になります。
「クリーム色」「薄いオレンジ」が主体の成形色ですが、設定画と比べオレンジ部分の色が薄いのがちょっと気になるところ。
また、プロポーションもアレンジが強くスタイリッシュ体型になっているので、強化型陸戦型ジムといった雰囲気で立体化されていると思います。
おそらく、今回は好みがハッキリ分かれるガンプラになっているぞ……w
久々にレビューのしがいがありそうっす……(*ノェノ)
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は水平まで広がります。顔も大きく上がります。
肘・ヒザ関節は二重関節構造でほぼ180度曲がり、キレイに立ちヒザが決まります。
上半身は少し引き上げれば360度回転。
「オリジンのHGジム系」と比べると可動域は狭いのですが、ここまで動けばポージングに関する不満は無いと思います。
どちらさまでしょう的な頭部がこちらw(*ノェノ)
トサカ前後のセンサーはシール、メインカメラはクリアグリーンのパーツが使われており、奥のメカニカルな形状が透けて見えます。
頭部は前後はめ込み式で、丸いパーツの下に合わせ目が出ます。
胸部まわりのクリーム色は全てシールで色を補います。
特に左右のダクトのフチ部分は角張った位置になっているので、可能なら部分塗装推奨箇所といったところ。
上半身はブロック構造になっており、左右・前後と柔軟に動きます。
胴体側面含め、基本的に合わせ目は段落ちモールド化されている部分が多いです。
ただ、本来モールドがない位置が段落ちモールド化されている感じ。
※今回アレンジがかなり強いので、キット準拠での合わせ目説明とさせていただきます
肩はボールジョイント接続で、前後に動きます。
胴体とショルダーアーマーは前後はめ込み式ですが、こちらも合わせ目位置がモールドになるようなパーツ構造になっています。
腕も然り。細かな事を言えば、ショルダーアーマー内部に一部合わせ目が露出します。
フロント・サイドアーマーともに大きく可動します。
腰部はかなりの縦長デザインにアレンジされています。
脚部は関節パーツ含め、合わせ目が出ません。全て段落ちモールド化されています。
ヒザのスパイクは内部からパーツが露出する構造で色分けが優秀ですが、凸部分がかなり浅くアレンジされています。
一瞬組み方間違えたかなと思ったのですが、本キット基準ではこの長さが正解でした。
横、後ろにも合わせ目無し。
「とにかく合わせ目を出さないぞ!」という設計思想がひしひしと伝わってきます。
足裏はぐるりと肉抜きアリ。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴が空いています。
100mmマシンガンがこちら。
ご覧の通りトリガー形状が丸々無くなっており、劣化マシンガンになっています。また、ライフル持ち手も付属しません。
気になるモデラーさんはHGUCガンダムEz-8等から移植するのがオススメです。
戦線に参加する陸戦型ジム!
それではアクションポーズいってみます!
100mmマシンガンで攻撃!
キレイにヒザ立ちでき、色々なポーズが決まります。
フォアグリップは可動し、両手で構える事ができます。また、
ストックも後方へ可動します。
シールドは基部で360度ロール回転します。
裏側もグレーで色分けされていますが、グリップ部分は色分けされていないためグレーで要塗装です。
今回はボックスアートに習って07小隊のマーキングシールを貼ってみました。
バイポッドは展開し、シールドを立てる事ができます。
更に、前方への展開ギミックも搭載しており
シールドで攻撃をしているポーズで飾る事ができます。
シールドの出来はすこぶるいいぞ!
カッケェ!
脚部のカバーを外せば、ビーム・サーベルを取り出す事ができます。(両足とも)
陸戦型ジム、ビーム・サーベルを抜刀!
二刀流で。サーベル刃のビームエフェクトパーツも2本付属しますが、ちょっと気になるのは短めの方が陸ジムの弱さが表現できると思ったりw
100mmマシンガン+ビーム・サーベルで。
ロケット・ランチャーのグリップは引き出す事ができ、無理なく構える事ができます。
ロケット・ランチャーをぶっ放す陸ジム!
リアアーマーの一部パーツを差し替えれば、ロケット・ランチャーをマウントする事ができます。
ガッチリと保持できました。
そしてこちらが本キットの売り、ネット・ガン。
初の立体化です。08小隊が捕獲任務で使用していたやつなので、陸戦型ガンダムに持っていっても面白そうです。
フォアグリップは可動し、
両手で構える事ができます。
飛びかかる陸戦型ジム!
フル装備で。本キットに付属する武器を全て装備した状態で展示できるのはポイント高しです。
旧HG版との比較
ここからは旧HG版の陸戦型ジム(左)と比較していきます。
まず大きさですが、旧HGではオーバースケールぎみになっているのが特徴です。
成形色は、旧HGの方が設定色に近いです。
頭部を比較。丸っこい顔は陸ジムっぽい弱そうな形で造形されていますが、旧版ではメインカメラにクリアパーツは使用されておらず全面シールになるのが弱点です。
胴体を比較。
胸部ダクトですが、旧HG版では「クリーム色のパーツの中にグレーのシール」だったのに対し、HGUCでは「グレーのパーツの外側がクリーム色のシール」となり逆転しました。
中央の▽はどちらもシールです。
腕とシールドを比較。
画像では見えませんが、旧HG版はシールド裏が色分けされておらずバイポッド・前方展開ギミックともにオミットされています。
脚部を比較。やはり、HGUC版のスパイクの浅さは気になるかな?
100mmマシンガンを比較。
旧HG版はトリガー形状がありますが、フォアグリップは可動せず。HGUC版はフォアグリップが可動しますが、トリガー形状はないというモヤモヤする感じになっていますw
ストックは両方とも後方へ可動します。
ロケット・ランチャーを比較。
今回のHGUC版ではグリップ部分が可動するようになりました。ただ、トリガー形状は省略されています。
その他の武器を比較。
旧HG版ではミサイル・ランチャーが付属するのに対し、今回はネット・ガンが付属します。
ちなみにHGUCジム・スナイパー(プレミアム・バンダイ限定)には新造のミサイル・ランチャーが付属します。
今回のHGUC版が好みに合わない方は旧HG版をチョイスするというのもアリですが、旧版はオーバースケールだったりメインカメラがシールだったりするので、悩ましい選択肢になると思われます……(*ノェノ;)
1/144ジムヘッドのバリエーション
記事執筆時点で存在している、陸戦型ジムタイプの頭部を比較していきます。
このように、現状1/144スケールのガンプラでは4種類合計9個リリースされています。
ちなみに「地上戦セット」と「ジムスナII(WD隊仕様)」に同梱するジムヘッドは成形色こそ違うものの、同じ形をしています。同じく「HGUC陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)」と「HGUC陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)」も同じです。スレイヴ・レイスの陸ジムは2種類の陸ジム頭が同梱します。
4種類のHGUC陸戦型ジムの胴体に装着した状態がこちら。
別売り品になりますが、今回の頭部が気に入らない場合は自分好みのジムヘッドに交換するのがオススメです。
「HGUCジム・スナイパー」「HGUC陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)(パラシュート・パック仕様)」と比較。
本キットのリデコキットです。
ジム・スナイパーの方はネット・ガンのかわりに「ロングレンジ・ビーム・ライフル」「ミサイル・ランチャー」が付属、スレイヴ・レイス隊仕様には異なる頭部とパラシュート・パックが付属するのが特徴です。
詳しくは↓
新旧の「陸戦型ジム」「ジム・スナイパー」でパシャリ。
旧HG版のジム・スナイパーはパーツ取りとして優秀なので、何気にこちらもオススメだよ!
機動戦士ガンダム 第08MS小隊に登場する、連邦のMSでディスプレイ。
HGUC 陸戦型ジムの感想
ということでHGUC陸戦型ジムのご紹介でした。
今回説明するところが多すぎてかなりの長文になってしまいました……スンマセン!(*ノェノ)
まず弱点からですが、「再現性の低い頭部・スタイル」「トリガー形状省略」「ライフル持ち手無し」「足裏の肉抜き」と、気になる部分が多い内容になっていました。
逆に、最大の売りは初立体化のネットガンで間違いないです。
また、本キット準拠になりますが本体の合わせ目はほとんど段落ちモールド化されているので非常に作りやすいです。可動域も広いので、プラモデルとしてのクオリティは高いと思います。
総評としては陸戦型ジムを求めない、ガレージキットやゲーム基準のスタイリッシュな陸ジムが好きなモデラーさんにはオススメといった感じです。
別キットから頭部を変えるだけでも雰囲気が変わるので、こだわり派モデラーさんは色々いじってみると面白いと思いますぞ!
……なんか、すごいフラットなレビューができた気がするけどどうかな?w
以上、「HGUC 陸戦型ジム」のガンプラレビューでした!