今回は「HGムラサメ量産機」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場し、オーブ軍が運用するムラサメの量産機版をご紹介。
2006年に発売されたHGになります。
18年前のキットながら、パーツの差し替えによりMA形態(飛行形態)へ変形可能。
また、複数機で編隊できるようナンバリングシールも付属します。
という事で、HGムラサメをバルトフェルド機との比較も加え、今のガンプラ基準で見るとどんな感じかじっくり見ていきたいと思います!
HG 1/144 ムラサメ 量産機
ムラサメのような機体までキット化されるとは嬉しい限りですよね。
組み立て書にはパイロット代表として「イケヤ」「ニシザワ」「ゴウ」のオーブ軍パイロットが記載されています。
圧倒的なモブ顔なので忘れかけてましたが、こやつらカオスガンダムを倒した猛者パイロット達なんだよね……(*´ェ`*)
ホイルシールの他、量産機には機体番号のマーキングシールが付属します。
余談ですが「801」がイケヤ、「802」がニシザワ、「803」がゴウとの事です。(一応組み立て書では「定かではないが」との記載あり)
ちなみに馬場一尉は810なので、数字の位置を変えれば馬場機も再現可能です。
……713は誰だろう?w
完成したHG 1/144 ムラサメ(量産機)がこちら。
色が足りない箇所はありますが、SEED系当時ものキットとしては意外と色分けされている印象です。
接地性もまずまずで、素立ち状態なら見栄えは良好かと思います。
グレー部はABS製になっているので塗装派モデラーさんはご注意。
主にウイング先端のブラックをシールで補います。
その他の付属品一覧はこちら。
※「ビームサーベルエフェクトパーツ×1」「Mk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド×4」「MA形態変形用差し替えパーツ」「ノーズギア+ランディングギア×2」「簡易スタンド(+交換用支柱)」
スタンドはMS・MA両形態に対応しているものが付属します。
今のガンプラ基準で見ると可動域は狭く、特に開脚範囲が弱点です。
腰はウイングが多少ひっかかるものの、360度回転します。
鋭い目つきの頭部。額のイエローとツインアイはシールで補います。
頭頂部・側面には合わせ目が出ます。
M2M5D 12.5mm自動近接防御火器(バルカン)の造形はバッチリ再現されているので、スミ入れしてあげれば見栄えが良くなりそうです。
お腹のレッド部はシールになりますが、胴体の色分けは元々シンプルな配色なのでその他は良好。
特に胸の小さいダクトも別パーツの赤で再現されています。
胴体上部の↑枠は合わせ目ではなく、変形ギミックのために分割されている部分なので消さないようご注意を。
腰側面(ホワイト部)には合わせ目あり。
胴体と肩の接続は独特で、↑写真下のようなジョイントパーツを間に挟み接続します。
※MA形態への変形には腕部を使用しないため、軸部分から外せるよう設計されているものと思われます。
ショルダーアーマーは1パーツ成形で合わせ目無し。
腕は90度まで曲がります。二の腕は側面に合わせ目あり。
また、前腕部にも合わせ目が出ます。
レッド部分は光沢感のあるシールで色を補います。
※シールの下は合わせ目
股間先端やフロントアーマーの付近の色分けは完璧です。
サイドアーマーには70J式改 ビームサーベルがマウント可能です。
両側どちらにも取り付けられますが、サーベル自体は1本しか付属しません。基本的には左側に装備させる感じで、右側にはライフルをマウントさせる事ができます。
脚部は↑のモモの前後に合わせ目あり。
ふくらはぎにも一部合わせ目が出ます。
画像では見えづらいですが、足首パーツのフレーム部分にも合わせ目が出ます。
脚部のウイング先端、黒の部分はシールで補います。
経年で剥がれてくる部分なので、ここは部分塗装推奨といった感じ。
足裏には肉抜きがありません。
最近のガンプラもこの仕様で統一して欲しいっす……(*´ェ`*)
バックパックは一部色が足りません。写真左のへこんでる部分はレッドで要塗装です。
ダクト(ライトグレー部)は別パーツで色分けされています。
広範囲なウイングの黒い部分もシールで補います。
ちなみにシール下や赤いパーツには合わせ目があります。
という事で本体の説明を終え、武装を見ていきます!
まずはシールドから。
シールドのフチは本来ホワイトなので、要塗装箇所となります。
ゼータガンダムの細長いシールドを大型化したようなデザインですね。
ビームサーベルは柄・エフェクトパーツともに1本だけ付属します。
ビームサーベルで斬りかかるムラサメ!
お次は72式改ビームライフル イカヅチ。
4パーツ使われていますが、基本モナカ構造で合わせ目が出ます。
当時物SEED系キットでは珍しく、スタンドに対応しています。
ただ、穴が奥まった位置に配置されているため「同梱する簡易スタンド」と「アクションベース」以外には飾りにくいと思います。
ライフルをぶっ放すムラサメ!
当時ものキットという事で、今のガンプラ目線で見ると可動域が狭いです。劇中のような派手なポージングは難しい感じ。
このようなシンプルなポーズで展示するとかっこよくなる印象だよ(*´ェ`*)
サーベル+ライフルで。
ビームライフルはサイドアーマーにマウント可能です。
基本的にライフルは右側に取り付ける仕様です。(左側だとライフルが逆向きにマウントされてしまうので)
背面ウイングを広げ、MS形態での飛行ポーズも再現できます。
それでは差し替えパーツと付属の台座を使い、MA形態に変形させてみます。
差し替えとはいえ、簡単かつスムーズに変形させる事ができました。
MA形態では頭部と腕部は使用しません。
台座は↑の位置に差し込みます。(MS形態では股下のスタンド穴だった部分)
グラつく事もなく、安定してディスプレイできました。
サイドアーマーの角度を変え、ライフル・サーベルを前向きに取り付けます。
ウイング下部にはMk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッドを4基取り付けます。(舌噛みそう)
ミサイルポッドは全く色分けされていないので、
↑の状態で要塗装です。※組み立て書作例基準
MA形態かっこいいですね。後ろから見てもイイ感じ。
シンプルな配色ながらレッド・ブラックが引き締まった暗めの成形色になっており、独特のかっこよさを感じるぞ……(*´ェ`*)
……
ぶっちゃけるとこのムラサメ、MA形態の方がかっこいいと思うw
ノーズギアとランディングギアも付属するので、スタンドを使用しない展示も可能です。
オーブ軍出撃!カガリを助けるムラサメ。
HG 1/144 オオワシアカツキガンダムとディスプレイ。
HG 1/144 ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)と比較。
違いは「成形色」「マーキングシールの有無」のほか、今回の量産機にのみミサイルが付属する点です。(実は今回の量産機の方が後発だったりする影響です)
あと地味なポイントですが、バルトフェルド機のフェイスマスクはABSのランナーに含まれているので量産機の方が塗装はしやすいと思います。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMに登場する、HG 1/144 ムラサメ改(中央)も混ぜてディスプレイ。
HG 1/144 ムラサメ 量産機の感想
ということでHG ムラサメ 量産機のご紹介でした。
当時のSEED系キットということで、今のガンプラ目線で見ると可動域が狭く合わせ目が多いです。
また、グレーのパーツはABS樹脂が使用されています。塗装派モデラーさんはご注意を。
ウイングのシールは経年で剥がれてくるため、ガンダムマーカーブラック等でチャチャッと部分塗装した方がいいと思われます。
今からムラサメを組もうと思ってこのページを見に来てくれたコアなガノタさんなら多少部分塗装等すると思うので、それでどの程度見栄えが良くなるか試してみるのも面白いと思いますぞ。
いじらない素組み派モデラーさんでも、MA形態はかっこいいと思いますw(*´ェ`*)
以上、「HG ムラサメ 量産機」のガンプラレビューでした!