今回は「HGUC ザク・マリナー」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムZZに登場し、ネオ・ジオン兵が運用したザク・マリナーをご紹介。
2012年発売。
武器は4連装スプレーミサイル・ガンとマグネット・ハーケンが付属。
また、頭部アンテナは一般機用と指揮官機用ブレードアンテナの2種類が付属します。
リード線を使い曳航シーンも再現可能。
機動戦士ガンダムUC episode 4で登場したUC仕様にするには小加工が必要なので、そのあたりも含めてレビューいってみます!
HGUC ザク・マリナー
ガンダムZZでは第24話「南海に咲く兄弟愛」にて登場。
ユニコーンでもエピソード4にて綺麗な作画が拝めました。
まずは簡単に、設定のおさらいを。
という事で、連邦が開発したものの結局はネオ・ジオンおよびジオン残党により使われる事となったザクです……w
ホイルシールは多めで、各センサーや襟のイエロー、バックパックのハイドロ・ジェット(スラスター)内部などを補うものが付属します。
マーキングシールも付属し、機体番号の他「連邦軍」「ネオ・ジオン」のマークが各色付属します。
付属品一覧がこちら。
※「4連装スプレーミサイル・ガン(サブロック・ガン)」「ハンドパーツ×3」「サブロック・ランチャー×2」「指揮官用ブレードアンテナ」「差し替えパーツ各種」「マグネット・ハーケン用リード線」
ハンドパーツ右手は4連装スプレーミサイル・ガン持ち手のみとなります。
左手は通常武器持ち手と握り手の2種類が付属します。
そして完成したHGUCザク・マリナーがこちら。
特徴的な濃いブルー・グリーンは深みのある成形色になっています。
ただ色が足りない箇所が多く、そこそこ合わせ目もある模様。※後述
そのかわり、これは12年前あたりのHGUCの特徴かもしれませんが変な肉抜きがなく、劇中再現度が高いスタイルで立体化されています。
普段合わせ目処理や部分塗装をするモデラーさんには、不満の出ない作りになっていると思うぞ……(*´ェ`*)
特徴的なバックパックは細かな色がほとんど足りませんが、ご覧の通り造形は完璧ではないでしょうか。
最近のガンプラ基準で見ると可動域は標準的ぐらいです。
必要十分には動いてくれますが、
上半身はほとんどまわりません。
肩は前後に動きます。
前方向への可動が得意です。
口はシュノーケルのような特徴的な形状になっています。
モノアイは非可動で、シールを好きな位置に貼る仕様。
真ん中に貼ると見えづらくなるため、ちょっと横に貼ってみました。
頭頂部もモノアイのレールになっています。
シュノーケルは1パーツになっていて、ザクの口の間に挟み込むように組み立てます。
横から。襟付近のイエローは全面をシールで補います。
選択式で、指揮官機用のブレードアンテナも付属します。
一般機・指揮官機ともに細いパーツになっているため、差し替える際には破損にご注意を!(>ω<)
(実際ヒヤリとしました)
胴体は各種マーキングシールが付属。
元々の配色がシンプルなため、色分けは良好です。
胴体上部に合わせ目が出ますが、側面は段落ちモールド化されています。
ザク・マリナー特有の胸部形状。
プラモデルオリジナル仕様で、通常ザクタイプの胸部パーツも付属します。
胴体上部の合わせ目部分と肩部がこちら。
ショルダーアーマーは合わせ目が出ない作りになっています。
肩の外側パーツを外してみた図。
サブロック・ランチャーの出っ張り部分は白いシールで補うため、見栄えは悪いです。
ここは塗装してあげた方が良さげですね。
サブロック先端は取り外せて、ロケット弾に装着可能です。(2つのみ付属)
ロケット弾自体も色分けされていないため、このあたりはホワイトで要塗装になります。
サブロック・ランチャーを放つザク・マリナー!
マグネット・ハーケンを装備した左腕がこちら。
「前腕部」「マグネット・ハーケン・ラック」ともに左右はめ込み式で、合わせ目が出ます。
マグネット・ハーケン先端は赤いシールで補います。
ここもサブロック同様シールだとちょっとしょぼく見えてしまう部分。
先端パーツを取り外し、リード線を接続すれば
マグネット・ハーケン展開状態が再現可能です。
接続強度も丁度よく、ポロリする事もありませんでした。
ちなみに、右腕はよくあるザクタイプの腕になっています。
こちらも前腕部に合わせ目が出ます。
特徴的なバックパックはブルー1色成形で色分けされていません。
ホワイト、レッドなど全てをシールで補います。
側面には合わせ目が出ます。
「ハイドロ・ジェット(スラスター)2基の内部レッド」や「サブロック・ランチャー8基のホワイト」はシールだと少し違和感が出ると思います。
塗装派モデラーさんはこのあたりを重点的に手を加える事になりそうです。
フロントスカートは上に可動します。
脚部のパーツ構造は良くできており、前面・側面に合わせ目が出ない作りです。
ふくらはぎ部分には合わせ目が出ます。
関節パーツと小さなスラスター内レッドは要塗装です。
また、脚を動かすとたまに動力パイプが外れます。
※そこまでポロポロ落ちるわけではないので、判断が微妙なところではあります
脚部前側の外装パーツは2種類付属し、選択式になります。
股下にはスタンド穴、足裏には肉抜きがありません。
水陸両用MSらしく、スクリュー形状もばっちり造形されているぞ……(>ω<)
4連装スプレーミサイル・ガンがこちら。
先端パーツはミサイルの形状が細かく造形されていますが、色分けされていないためレッドで要塗装です。(別パーツ化されています)
フォアグリップは固定式です。
4連装スプレーミサイル・ガンを構えるザク・マリナー!
このあまり見ないMSV的配色がタマリマセン。
水中で暴れまわるザク・マリナー!
ちなみに前身のザク・マリンタイプの限界潜行深度は400mでしたが、ザク・マリナーでは2,000mの水圧にも耐えられるようになったそうです。
海での局地戦に秀でた「潜水型MS」に分類されるようだぞ……(*´ェ`*)
足裏のスクリュー形状がよくできているため、浮かせてディスプレイしても見栄えがいいです。
この時代のHGUCは色が足りなかったり超絶可動するわけではないですが、スケールモデルとしてはめちゃめちゃ良く出来ていると思うぞ……(>ω<)
サブロック・ガンのフォアグリップを掴み、両手で構える事も可能です。
それでは他のガンプラを使ってポージングいってみます!
マグネット・ハーケンを使い、タマンのカプールに曳航してもらうザク・マリナーの図。
※カプールはガンプラ化されていないため、1/144モビルカプルを使用
バンダイさん、HGUCカプールの発売まだでしょうか……!
「全機!サブロック砲一斉射撃後、急速浮上してトドメを刺す!」
アーガマを強襲するネオ・ジオン!
「撃て撃て!アーガマを空に上げるな!」
「お前らごときに、アーガマをやらせるか!」
ジュドーのダブルゼータ現る!
「なんだ!?ダブルゼータが迷っている!」
好機と捉え、襲いかかるザク・マリナー!
ジュアッグに曳航されるザク・マリナー。
HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)はかなり出来がいいので、こちらもオススメだぞ!
トリントン基地海岸へ向け、背中のサブロック・ランチャーを放つザク・マリナー!
バンダイさん、HGUCアクア・ジムの立体化もまじで頼みます!(>ω<;)
HGUC ザク・マリナーの感想
ということでHGUC ザク・マリナーのご紹介でした。
まずユニコーン仕様にする場合ですが、
UC版では↑部の支柱が無いため、カットする必要があります。
※切り落とした場合は溝を綺麗に加工する必要がありそうです
HGUCザク・マリナーの感想としては細かな色が各所足りず、合わせ目もそれなりに出ます。
部分塗装する際には暗い下地色の上にホワイトを乗せる事が多いと思うので、下地の隠蔽力が高いシタデルやMr.カラーGXクールホワイトがオススメです。
可動域はモノアイが非可動で上半身もほぼまわりませんが、ザク・マリナー的なポージング付けには困りませんでした。
長所としては、劇中再現度が高い良キットに仕上がっている点。
変な肉抜きが無いし、深みのある色合いの成形色が非常にかっこいいっす(>ω<)
手を加えるとしたらバックパックまわりの塗装を中心に、モノアイにクリアパーツを埋め込むぐらいで見栄えが爆上がりしそうです。
モノアイ可動については上下左右と複雑なレール構造をしているため、可動化の改造は難しそうっす(>ω<)
総評として素組み派モデラーさんは満足いかない可能性がありますが、塗装派モデラーさんには高水準のザク・マリナーに仕上がっていると思います。
以上、「HGUC ザク・マリナー」のガンプラレビューでした!
HGUC 1/144 RMS-192M ザク・マリナー (機動戦士ガンダムZZ)