今回は「RE/100 ビギナ・ギナ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムF91に登場し、ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)が搭乗するビギナ・ギナをご紹介。
2018年発売。
MGガンダムF91 Ver.2.0と並べた際のディテールが意識されており、曲面主体で構成された美しいフォルムにて立体化されています。
頭部のマーキングシールや2種類のコクピットハッチパーツを使えば、投降前/投降後の姿が再現できます。
という事で、E/100ビギナ・ギナをレビューしていきたいと思います!
RE/100 ビギナ・ギナ
RE/100ビギナ・ギナのボックスアート。
ビギナ・ギナは旧キットの1/100スケールも発売されていますが、旧キットから実に27年ぶりのリニューアル発売となります。
MGガンダムF91と並べたい!と思っているモデラーさんには最適なガンプラに仕上がっているよ!
組み立て書の他に、衝撃の広告が同梱。
「驚愕のキット化、幻のベラ・ロナ スペシャル降臨!」とのことで、プレミアム・バンダイで発売予定のベラ・ロナスペシャルの広告が入っていました。
プレバンで7月に予約開始です。本キットのリデコキットとなり、おそらく「頭部が新規」+「装飾部分のシールが付属」する内容になるかと思います。
レビューに戻ります。プラモデルオリジナルのマーキングシールが付属します。
⑪は額に貼るクロスボーン・バンガードのマークで、⑫は初出撃時に頭部に飾っていた花束のシールです。
粋な付属シールになっているな……(*_*)
そして完成したRE/100ビギナ・ギナ(投降前/額のシールは貼っていません)がこちら。
装甲色はライトグレーで再現されており、光沢感はなく普通のプラ成形色で再現されています。
その他細かなパープル部分など基本的な部分は色分けされていますが、スラスター内部など細かなところは要塗装となります。
RE/100シリーズらしく、内部がフレーム構造ではありませんが各部ディテールが細かく精密に造形されています。
MGガンダムF91Ver.2.0と並べても違和感の無い作りになっていると思います。
また、外装のライトグレー部分がアンダーゲート形式になっており、ゲート跡が目立たない構造になっています。
後ろから。自立性、接地性ともに良好です。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域から。手足は真横まで上がります。
手足の関節も90度以上曲がるため、キレイにヒザ立ち可能。
上半身も360度回転します。
頭部をアップで。メインカメラはクリアブルー成形です。
内部にパールグレー調のシールを貼るため、少し光ってるような見た目になります。
左がクリアブルーのランナー。
頭部は左右はめ込み式のため、後頭部に合わせ目が出ます。ただ、よく見ると段落ち化されているようにも見える感じです。
頭部の可動範囲は広いですが、後頭部が大きいため上を向く動作はちょい苦手です。
胸の上部装甲は丸みのある投降前(画像左)、角ばった投降後(画像右)の選択式です。
一応組み終わったあとでも切り替えできますが、投降前の場合額にクロスボーン・バンガードのマーク(及び花束)シールを貼る事になります。
※投降後でレビューを続けます
投降後の全体写真。
ガンダムF91や1/100ヘビーガン、ダギ・イルスと共闘している状態で展示する場合は、↑の姿で組むのがいいと思います。
合わせ目の量は多く、「胴体の上部・側面」「ショルダーアーマー」に合わせ目が出ます。(↑黄色枠)
また、腰の側面(↑赤枠)にあるスラスターのパーツは非常にポロリ率が高いので、接着推奨です。
ショルダーアーマーをアップで。
動力パイプは別パーツで色分け済み。側面のサブアーマーは可動します。
肩は、前方向への可動に優れています。
腕部の合わせ目はモールドのように見えなくもないデザインになっていますが、設定画ではモールドはありません。
また、左腕外側にはビーム・シールド発生器を取り付けます。むき出し状態で固定となります。
手首付近の装甲は、多少可動します。
バックパックは↑の4つのダクトが別パーツになっています。
メインスラスター(画像右)内はレッドで要塗装です。
フィン・ノズルはそれぞれ独立可動しますが、モナカ割りで合わせ目が出ます。
先端のパープル部分は別パーツになっており、色分けが良好です。
腰部をアップで。
フロントアーマーの細かなグレー部は、内部からパーツが露出する形で色分け済み。サイドアーマーはボールジョイント接続で、上半身と下半身の間に挟み込むようにして取り付けます。
フロントアーマー、リアアーマー裏側は裏打ちパーツにより色分けされており、モールドも細かいです。
専用のアクションベース用パーツが同梱し、股下に噛ませる事によりスタンドに対応します。
丸みを帯びた脚部。足裏に肉抜きはありません。
つま先は紺色のシールで色を補います。
脚部は細かな色が結構足りないので、↑枠部分は要塗装です。
また、ヒザ前面など目立つ合わせ目も多数あります。
脚部裏側のスラスターは膝を曲げると連動して上がりますが、膝を戻しても元に戻らない作り。(しかも一番上のスラスターしか連動せず)
一応手で動かせば、全てのスラスターが可動します。
個体差もあるかもしれませんが、この一番上のスラスターが厄介で緩くて落ちやすい上、膝を強引に曲げると基部(凹パーツ)が白化する恐れがあります。このあたりは取り扱い注意です。
※片側だけ白化してしまいました(*ノェノ;)
ビーム・ライフルはシンプルなモナカ構造ですが、フォアグリップは可動します。
手首パーツ内とグリップの凹凸を合わせて持たせるため、ガッチリと保持できます。
ただここが本キットの弱点になっており、銃持ち手が付属しないためトリガーに指がかかりません。
ここは非常に見栄えが悪いので、本キット最大の弱点になっています。
ビーム・ライフルを構えるビギナ・ギナ!
フォアグリップをつかみ、両手で構える事が可能です。
ピンクのビームエフェクトパーツは、2本のサーベル刃とビーム・シールド用が付属します。
シールドを展開させるには、ライトグレーのパーツを外して間にビーム・シールドのクリアエフェクトパーツを噛ませる事で再現できます。
シールドは基部でロール回転します。
ビーム・シールドを展開!
やはりこのビーム・シールドがF91作品っぽくてたまらないですね……!(>ω<)
「数を撃てば、足止めになる!」
ビーム・サーベルは、リアアーマーに2本収納されています。
ビギナ・ギナ、ビーム・サーベルを抜刀1
二刀流で。
攻撃!
こちらはビーム・ランチャー。
合わせ目は出ますが、グリップが可動するため持たせやすいです。
「血縁は自分の手で断ち切る!」
ビーム・ランチャーをぶっ放すビギナ・ギナ!
左右どちらの手にも装備可能です。
旧キット1/100ビギナ・ギナ(塗装済/左)と比較。
映画放映当時に発売された旧キット1/100ビギナ・ギナですが、なにげに今のガンプラ目線で見ても良くできています……(*´ェ`*)
旧版がマッシブ体型なのに対し、今回のRE/100版はスラっとしたスタイルで再現されているのが見て取れます。
頭部を比較。RE/100版は旧キットより首が長く、縦長になった印象です。
ビーム・シールドを比較。
エフェクトパーツが厚み・色ともに薄くなり、シャープな印象になりました。
こう見てみると旧キットのプロポーションもいいですね。
ただ旧キットの方は全身に合わせ目があり、足裏にモールドがなく色分けはかなり甘いです。また、関節強度も弱いので各部調整が必要なガンプラになっています。
組みやすさや可動域は、圧倒的にRE/100の方が勝っています。
MGガンダムF91Ver.2.0とディスプレイ。
並べても違和感のないクオリティになっていますね。
RE/100 ビギナ・ギナの感想
という事でRE/100 ビギナ・ギナのご紹介でした。
まず弱点からですが、先述した通りビーム・ライフルのトリガー持ち手が付属しない点。また、細かい色が結構足りないので要塗装キットといった感じです。
長所は全てのフィン・ノズルが独立可動する点と、投降前/投降後の胸部に切り替え可能な点。ビーム・ランチャーが同梱する点もポイント高しです。
総評として、完全素組みだと満足いかない可能性がありますが、ある程度手を加えるモデラーさんにはオススメといった感じです。
ちなみにプレミアム・バンダイではエクストラフィニッシュ版も発売されているので、一般流通でプレミア化していた場合はこちらをチョイスするのもオススメだと思いますぞ↓
以上、「RE/100 ビギナ・ギナ」のガンプラレビューでした!