今回は「1/100 ティエレン地上型」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム00に登場する人革連の量産型MS、ティエレン地上型の1/100スケール版をご紹介。
2008年発売。
シボ加工により、一部プラの表面が戦車の装甲のようなザラザラとした質感で再現されています。
HG1/144版には付属しない新デザインのバズーカ(550mmミサイルランチャー)や、パイロットフィギュア3種類が付属。
という事で、1/100ティエレン地上型をレビューしていきたいと思います!
1/100 ティエレン地上型
1/100スケール版、ティエレン地上型のボックスアート。
ダブルオーの世界にリアリティを与えた影の主役機ともいえる、人革連の量産型モビルスーツとなります。
ホイルシールはがこちら。
シールで色を補う箇所は少なく、カメラアイと肩部センサーのみです。
今回のティエレン、色分けがめちゃめちゃいいぞ……!(*_*)
付属品一覧がこちら。
※「200mm×25口径長滑空砲」「バズーカ(550mmミサイルランチャー)」「カーボンブレイド」「手首パーツ×3(左右の武器持ち手/左の平手)」「人革連の兵士フィギュア3種」「アクションベース用ジョイントパーツ」
1/100スケール版の特徴は、HGには付属しなかったバズーカと兵士フィギュアが同梱する点です。
1/100 人革連兵士フィギュアをアップで。
かなり接写して撮影しましたが、アップで見てもかなりよくできているのが見て取れますね。
一番右はコクピットに乗せる用のフィギュアで、ハッチを開いた状態で差し込むように展示します。※後述
そして完成した1/100ティエレン地上型がこちら。
1/100スケールらしく、迫力のある大きさと色分けで立体化されています。
今回組んでいて驚いたのは、とても2008年に発売されたガンプラとは思えないほどの出来だった点です(*_*;)
最近のRE/100シリーズを組んでいる感覚に近く、ディテールが細かいしめちゃめちゃ動くという敵の量産ガンプラにしてはクオリティ高過ぎな名キットに仕上がっていました。
そしてHG版には付属しない、この背部にマウントできるバズーカが本キット最大のセールスポイントだと思います。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は真横まで広がります。
手足の関節は90度ほど曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
上半身は360度回転します。
上半身をアップで。さすが1/100スケールなだけあり、HGではシールだったオレンジの部分もパーツ分割によりしっかりと色分けされています。
上半身は、前後左右と柔軟に可動。
ヘルメット部分のパーツを外せば、モノアイを動かすことができます。何気に上下にも可動。
ここにはシールを使いますが、凸モールドはあります。モノアイレール周辺も細かく造形されているのが見て取れます。
コクピットハッチは差し込み角度を変えることにより、空いた状態が再現できます。
先程の人革連兵士フィギュアを差し込めば、ハッチから顔をだした状態で展示できます。
こういうの、いいよね……。
兵士フィギュアと一緒にパシャリ。
肩部センサー(↑画像オレンジ部分の上)をアップで。中に光沢感のあるシルバーのシールを貼り、無色のクリアパーツをはめ込んで再現します。
左側は30mm機銃が搭載されていて、カバーパーツを外せばしっかりと機銃が造形されています。
無印1/100シリーズにしては珍しい作り込みで、MGのような印象も受けますね。
肩部シールドをアップで。
ここに限りませんが、ザラザラに見えるシボ加工という技術が使われていてパチ組みでも満足度の高い質感で再現されています。
シールド自体はポリキャップ接続で、ロール回転するなど結構自由に動きます。
肩は前方向に大きく動きます。
ただこのあたりには合わせ目が出ます。(頭部の後ろ側も然り)
腕は関節フレーム含め、合わせ目の量が多いです。
前腕部は独立してロール回転します。
甲付近の装甲パーツや、手首パーツ自体も細かく可動します。
バックパックをアップで。
先端にはクリアパーツが使われているというコダワリっぷり。……今回の1/100ティエレン、設計した方のクオリティ上げてやろうという執念をふつふつと感じますね(*_*;)
腰部をアップで。底面のカバーを外し、ジョイントパーツを取り付けることによりアクションベース1/4に対応します。
組み立て書の設定画を見る限り、脚部装甲の合わせ目はモールド扱いで良さげでした。
付け根の筒状パーツやカカト付近のフレームには合わせ目がありますが、ぶっちゃけほとんど目立ちません。
ヒザを曲げた際に露出するフレームには合わせ目がありません。
足裏はシボ加工されたザラザラパーツになっていますが、一部合わせ目は出ます。
左ヒザにのみ装備する脚部シールドも、シボ加工によるザラザラ加工で再現されています。
ここはポリキャップ接続で、ある程度可動します。
ティエレン地上型、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ティエレンの主武装、200mm×25口径長滑空砲がこちら。
さすがにこのあたりは合わせ目が出ますが、基部でロール回転しHGでは色分けされていなかった白い部分がパーツ分割により色分けされています。
滑空砲で攻撃!
左手に装備することもできます。
脚部シールドに乗せて攻撃!人革連兵士フィギュアがいい味出してるぞ……!
カーボンブレイドは、腰部リアアーマーに引っ掛けるようにしてマウントできます。
持たせる際は、↑枠の凹凸をあわせるようにして持たせるためガッチリと保持できます。
※左右どちらの武器持ち手にも対応
カーボンブレイドを構えるティエレン地上型!
アクション!
そして本キットの売り、バズーカ(550mmミサイルランチャー)がこちら。
さすがにバズーカにも合わせ目が出ますが、ご覧のように迫力のある大きさ・造形で立体化されています。
グリップを持たせたあとに前腕部側面と接続するので、安定して保持できます。
砲口などをアップで。一部クリアパーツが使われているコダワリの作りです。
バズーカをぶっ放すティエレン!
バックパック下部のパーツを一度引き上げ、砲身を短くするなどして取り付ければ本体にマウントする事ができます。
HG 1/144 ティエレン地上型(左/塗装済)と比較。
HG版もめちゃくちゃ出来がいいので、オススメだよ……。
てかティエレンって立体化にかなり恵まれていますよね。
1/100 ティエレン地上型の感想
ということで1/100 ティエレン地上型のご紹介でした。
本キットの長所は色々ありますが、やはり↓
↑シボ加工によりザラザラした装甲表面が再現されているのが本当に良く、パチ組みでも兵器っぽいリアリティを感じる質感を演出できる点だと思います。
超アップで。ちなみに↑のでっぱったパーツは別パーツ化されていたりします。
厳し目な評価をするとしたら、腕や武器類の合わせ目が多い点ぐらい。
その他は今のガンプラ目線で見ても見劣りしない劇中再現度の高いプロポーションと、高可動によりアクションポーズが得意な高クオリティなガンプラに仕上がっています。
KPS(やわらかプラ)こそ使われていませんが、それを除けば今年発売されたガンプラだと言われても違和感を感じないクオリティだと思います(*_*;)※本記事は2022年に執筆
久々に褒め過ぎレビューになりましたが、ティエレンファンのみならずガンプラファンに強くオススメする名キットで間違いないでしょう……。再販ものを見つけたら、即買い推奨です!
以上、「1/100 ティエレン地上型」のガンプラレビューでした!