今回は「HGUC ヅダ」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダム MS IGLOOに登場し、ジャン・リュック・デュバルなどが搭乗したヅダ(ズダではなくヅダ)をご紹介。
2006年発売。
「1番機」「2・3番機」「予備機」と、3種類の頭部が同梱するコンパーチブルキットとなっています。
腕部に伸縮ギミックを搭載し、ヅダの全長を優に超える135mm対艦ライフルや120mmザク・マシンガンなど豊富な武器が付属。
という事で、HGUCヅダをじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC ヅダ

MSイグルーのほか、「黒衣の狩人」「0083 REBELLION」にも登場するヅダさん。
驚きなのはこのキット、価格がかなり安く再販タイミングさえ合えば実売1,000円ぐらいで買えてしまう点です。(定価1,500円ほど)

ホイルシールはモノアイや武器の照準レンズを補うものが付属します。
とはいえ色はちょいちょい足りず、目立つ腕部のシルバーやヒート・ホークは色分けされていません。

ヨーツンヘイムのマークなど、多彩なマーキングシールが付属します。
安価なHGにしてはものすごい量ですね。

付属品一覧がこちら。
※「135mm対艦ライフル」「120mmザク・マシンガン」「ハンドパーツ×3」「シールド」「シュツルム・ファウスト」「ヒート・ホーク」「頭部パーツ」
……「バンダイさんこの価格で大丈夫なの」クラスの武器が付属します(*´ェ`*)

そして完成したHGUCヅダ(予備機)がこちら。
1番機と2・3番機は迷彩カラーになっているため、無塗装では予備機しか作れない点にはご注意。
※違いは後述

とにかくこの対艦ライフルが迫力ありまくりですね。
本体もかなり細かく造形されており、19年前のガンプラとは思えない見た目で立体化されているのではないでしょうか。

特徴的な土星エンジンはぐるぐる回ります。
それでは細かく見ていきます!

可動域は今のガンプラ目線で見ると標準ややマイナスで、デザイン上それほど肩は上がりませんが膝立ちが可能です。
上半身は360度回転します。

頭部は無色のクリアパーツが使用されています。
また、予備機の場合↑の枠部分に合わせ目が出ます。
注意点ですが、ここを消すと1番機への交換ができなくなるのでご注意。
※頭頂部のパーツが1番機・予備機共通のため

頭頂部のパーツを外せば、モノアイを可動させるためのツマミが露出します。
弱点としてはこのツマミが硬く、動かしづらいです。
このヅダ、ここだけではないですが全体的に接続強度がきついです。

合わせ目ですが、厳密に言えば首(黒いパーツ)に出ますがほとんど見えなくなります。

「1番機」「2・3番機」「予備機」を比較。
3種類の中から選択式になります。
先述した通り、素組み(無塗装)では予備機しか再現できません。

1・2・3番機本体の迷彩パターンは共通ですが、シールドは各機で異なります。(予備機は迷彩無し)
これ、塗装すればめちゃめちゃかっこよくなりそうですね(>ω<;)

胴体の色分けは良好ですが、側面に合わせ目が出ます。

胴体と同じく、肩も前後はめ込み式になっているため合わせ目が出ます。
肘関節は90度曲がります。
上に突き出た黒いパーツや肩まわり一部は、シルバーで要塗装となります。

肩は前後に可動します。

前腕部の合わせ目がこちら。

腕部は伸縮機能が搭載されていて、伸ばす事ができます。
これにより「脚部にマウントされた武器を素早く持ち替える事ができる」という設定です。

左肩は右とは別形状になっており、シールドを取り付ける事ができます。
そして、シールド裏にシュツルム・ファウストをマウントできます。
※↑の枠にも接続可能
ジョイントパーツの接続強度がかなりキツいため、一度取り付けたら抜きにくくなる点はご注意。

肩部のレールをスライドさせ、シールドを前方近くまで持っていく事ができます。

また、白兵戦用ピックとグリップは可動します。
グリップをつかめば、

シールドでの攻撃体勢も再現できます。
結構凝った作りをしているぞ……。

フロントアーマーは大きく上がります。
股下のカバーを外せばスタンド穴が露出。
ただ昨今で主流の3mmジョイント穴ではなく、角型の穴になっています。

他ガンプラだと、HGUCガブスレイ・HGUCアッシマー・HGUCドラッツェなどに付属するスタンドと互換性があります。
※このキットにはスタンドは付属しません

そして特出すべき点ですが、↑のように腰回りのアーマーまわりには細かく文字が刻まれています。
しかも全部違う文字です。(左はL+数字、右はR+数字)
至近距離で見ないとわからないほど小さいんですが、設計者のコダワリを感じますね。

脚部の合わせ目はスネと、

関節パーツ、ふくらはぎに出ます。
厳密に言えば足首の関節パーツにも出ますが、あまり目立ちません。
足裏は肉抜きが無いうえ、モールドが細かいです。

土星エンジンはぐるぐるまわります。成形色もカッパーで色分け済み。
四辺にある小さなアポジモーターも色分けされているうえ、カッチリはまりポロリの心配もありませんでした。
それでは武器を持たせ、アクションポーズいってみます!

ヒート・ホークは脚部にマウント可能です。(左右どちらでも)
ヒートホークあるある、ハンドパーツとのサイズが合っていないためプラプラします。
また、ヒート・ホークはグレー1色成形になっているのでグリーンで要塗装となります。

ヒート・ホークで斬りかかるヅダ!

シュツルム・ファウストは手に持たせる事ができます。

シュツルム・ファウスト発射!

120mmザク・マシンガンは多少グラつくものの、そこまで気になるほどではありませんでした。
銃持ち手は右手のみ付属します。

ザク・マシンガンで攻撃!

フォア・グリップは可動し、両手で構える事ができます。

マシンガン+シールドで。

武器がたくさんついてくるので遊びがいがあります(*´ェ`*)

ヒート・ホーク同様、ザク・マシンガンも脚部にマウントする事ができます。
プラ同士のシンプルな接続式ですが、カッチリと装着可能です。

135mm対艦ライフルを装備させてみます。
こちらもザク・マシンガン同様ハンドパーツ穴とサイズが合っていないため、多少プラプラします。

やば、かっこいい(*_*;)
ヅダのデザインと相性が完璧だわ……。

こちらもフォアグリップが可動し、両手で構える事ができます。

対艦ライフルをぶっ放すヅダ!

弱点がないわけではないのですが、この見た目でチャラかもしれん……w

ちなみに、対艦ライフルのバイポッドは倒す事ができます。

ちょっと無理が出ますが、このような射撃姿勢も可能。

HGオリジンザクに付属する事があるMS用対艦ライフルと比較。
ヅダに付属する135mm対艦ライフルの方が長いです。

HGシャア専用ザクII(オリジン版)と比較。
発売年に9年の開きがあるガンプラですが、立ち姿だけなら全然負けてないのが凄いです。


1番機にし、ジムと劇中再現!
HGUCジムも安いし出来が良いぞ!


HGUC ヅダの感想
ということでHGUC ヅダのご紹介でした。
色はちょいちょい足りず、特に肩まわりのシルバー部分は要塗装となります。
また、1~3番機を再現するには迷彩塗装しなくてはいけないため、なかなか骨の折れるキットになっている模様。
ただ、「頭部にクリアパーツを使用+モノアイ可動」「腕部伸縮ギミックを搭載」「腰部などの非常に細かいモールド」「多彩な武器・マーキングシールが付属」する点から、非常にプレイバリューの高いガンプラに仕上がっていると思います。
これで実売1,000円ぐらいなのは、今のガンプラではありえない価格ではないでしょうか(*_*;)
今回素組みでチャチャっと予備機を組みましたが、完成した時の満足感は想像以上でした。
関節にABS樹脂が使われているため、塗装派モデラーさんはご注意を!
以上、「HGUC ヅダ」のガンプラレビューでした!








