今回は「HGUCバウ(量産型)」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムZZに登場し、ネオ・ジオンのアリアス・モマらが搭乗するバウ(量産型)をご紹介。
2002年発売。
2000年に発売された赤いHGUCバウの色替えキットとなります。
バウ・アタッカーとバウ・ナッターに分離変形可能。
という事で、HGUC バウ(量産型)を今のガンプラ目線で見るとどんな出来になっているのかを中心に、劇中再現を含めてレビューしていきたいと思います!
HGUC バウ(量産型)
HGUCナンバー31という事で、22年前に発売されたバウの量産型。
元はさらに古いHGUC15番の赤いバウがベースキットになっています。
ホイルシールはモノアイ部分3種類が付属。
HGUCバウに同梱していた「龍飛」のマーキングシールも同梱します。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル」「ビーム・サーベル(柄一体型)」「手首パーツ×3」「シールド」
手首パーツは右のみライフル持ち手が付属、ビーム・サーベルはイエロー1色1パーツ成形のものが1本付属します。
そして完成したHGUCバウ(量産型)がこちら。
量産型という事で「龍飛」の文字は撤廃され(テトロンシールは付属しますが)、装甲色がグリーンに変更されています。
いかがでしょうか……。
このバウ、22年前のガンプラながら劇中再現度の高いスタイルで立体化されていて、今のガンプラ目線で見てもめちゃめちゃかっこいいと思うのはわたしだけでしょうか(*_*;)
ただ、細かな色は足りておらず↑のように接地性は良くありません。
そのあたりの弱点や長所を細かく見ていきたいと思います!
可動域から。腕は水平まで上がり、開脚範囲もそこそこ広いです。
当時は「脚の取り付けにボールジョイント接続を使用する事」が多かったと思うのですが、このバウは最近のガンプラで主流の軸接続になっていたりします。
各関節は90度弱曲がりますが、分離・変形ギミックの影響で腰回りの可動が弱点です。
腰は捻れず、前後に傾けたりする事はできません。
頭部は左右はめ込み式で、額の真ん中に合わせ目が出ます。
フェイスマスクあたりは段落ちモールド化されていますが、細かな事を言えば合わせ目はあります。
モノアイは非可動で凸モールドは造形されていません。
横、後ろから。トサカのイエローや首周りの動力パイプは別パーツで色分けされています。
左右にある程度動きますが、顔を上げる動作は苦手です。
上半身。お腹のパーツは真ん中に合わせ目が出ます。
ダクトまわりの黄色いパーツは別パーツで色分けされており、色分けは良好ですが
胴体は上下はめ込み式のため消しにくい位置に合わせ目が出ます。
上から見た図。ショルダーアーマーの上に少し合わせ目が出ますが、端の方に配置されていてほとんど目立たず。
肩は前後に可動しません。
ショルダーアーマーは内側にもモールドが刻まれています。
腕はサブアーマー(肩内部ブロック一体型)と手首付近に合わせ目が出ます。
意外に量は少ないですが、手首付近のくぼみはイエローで要塗装となります。
肩を接続するフレーム部分には肉抜きがあります。
肘関節は90度弱ほど曲がります。
フロントアーマーはそれなりに上がります。
サイドアーマーは大きく上がりますが、基部部分のポリキャップはむき出しとなります。
脚部はアンクルガードに合わせ目あり。
1パーツの関節に合わせ目はありませんが、大きく曲げるとポリキャップが露出します。
あとは脚の基部パーツ(グレー部)とふくらはぎ周辺にちょこちょこと合わせ目が出ます。
側面と足首付近のスラスター内部はイエローで要塗装です。
足首パーツの取り付け方が面白く、↑のように横向きのボールジョイント接続になっています(*´ェ`*)
足裏には肉抜きあり。
股下にはスラスターが造形されており、アクションベース用のスタンド穴は空いていません。
背部。ここの4基あるスラスター内部もイエローで要塗装です。
プロペラントタンク、スラスターは一直線に合わせ目が出ます。
また、ポリキャップがむき出しになる部分もアリ。
よくよく見てみると作りが古い部分が多いのですが、それを補って余りあるプロポーションが売りといったところでしょうか。
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
バウ(量産型)、出撃!
ビーム・ライフルはシンプルな3パーツ構造で合わせ目が出ます。
グレー1色で色分けされておらず、チューブ部分やセンサー部は要塗装です。
チューブは丁度合わせ目の位置に来るので、消す場合はモールドの彫り直しが必要です。
シールドもグレー1色で色分けされていないため、重点的な塗装ポイントになります。
ちなみにバウのシールドは、転用されたものがHGUCトーリスリッターにも付属したりします。(形状は違います)
戦場に降り立つバウ(量産型)!
ビーム・ライフルで攻撃!
腰を撚る事ができずポーズ幅は制限されますが、22年前のガンプラとは思えない造形ですね(*´ェ`*;)
普通にかっこいいわ……。
ビーム・サーベル抜刀!
クリアパーツは付属せず、昔ながらの1色1パーツのものが1本付属します。
斬りかかるバウ(量産型)!
グレネードランチャーで攻撃!
ハッチ開閉ギミックはオミットされています。
それではバウ・アタッカーとバウ・ナッターに分離・変形させてみます!
まずは上半身のバウ・アタッカーから。
……か、かっこいい!(>ω<;)
フレキシブル・ウィング・バインダーを折りたたみ、各部位置を変えるだけで再現できます。
スタンドに対応していないので、ちょい飾りにくいです。
手首パーツは外します。ポリキャップが露出しますが、そこまで目立たないです。
頭部や肩など、差し替えなしで変形できるのがスゴイぞ……。
下から。羽に装着しているミサイルも角度を変えるだけでOK。
そしてこちらがバウ・ナッター。
……昔から思っていた事を素直に言ってしまおう。ただの足じゃない?w
バウ・アタッカーとバウ・ナッターで展示。
並べて飾るといい感じですね(*´ェ`*)(足だけとか言ってスマン……
それではダブリンでの劇中再現いってみます!
「よく出てきた。アーガマはどこだ!?」
アリアス・モマ率いるバウ部隊現る!
ビーチャのガンダムマークIIと交戦!
「撃ち落としてやる!」
マークIIに攻撃を仕掛けるダナ・キライ!
「マークIIぅッ!!!」
連携攻撃を仕掛けるアリアス!
マークIIの腕を斬り落とすバウ!
「マークII!トドメだ!」
ピンチのビーチャ、からの
一発で仕留めるダブルゼータの図。
プレバン品になりますが、劇中同様にHGUC ベースジャバー(ゼータガンダムVer.)と組み合わせるには最適なガンプラだと思います。
注意点としては、グリップと手首パーツ穴のサイズが合わないため小加工が必要な点。
バウの手首パーツは古さが拭えないので、これから組まれるモデラーさんはいっその事MSハンド等に交換するのがオススメです!
HGUCバウと比較。違いは成形色だけです。
HGUC バウ(量産型)の感想
ということでHGUCバウ(量産型)のご紹介でした。
22年前に発売されたガンプラという事で、細かな色が足りずポリキャップがむき出しの部分があったりなど、構造的に古さは拭えないキットとなっています。
その代わり、造形自体は今のガンプラ目線でも通用するプロポーションで立体化されている模様。
細かなところは気にせず、部分塗装して手首パーツを新しいものに交換するだけで相当化けると思います。
また、ABS樹脂部分は「頭部の動力パイプ」「肩の付け根パーツ(胴体側)」「足首接続パーツ」のみで基本ABSレス仕様です。
定価も安く非常にいじりやすいガンプラになっているので、普段手を加えるモデラーさんには特にオススメ。グレーに塗装してグレミー軍仕様を再現しても面白いと思います!
以上、「HGUC バウ(量産型)」のガンプラレビューでした!