今回は「HGシグーディープアームズ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED MSV レッドフレーム編などに登場し、シホ・ハーネンフースが搭乗するシグーディープアームズをご紹介。
2004年発売。
HGモビルシグーのリデコキットとなり、成形色変更のほか「頭部」「脚部」「バックパック」「武装」のパーツが一部新規造形で再現されています。
という事で、HGシグーディープアームズをレビューしていきたいと思います!
HG シグーディープアームズ
ビーム兵器の開発で地球連合の先行を許すこととなったザフトが、総力を上げてビーム兵器の実用化に取り組んだ結果生まれたテスト機・シグーディープアームズさん。
ディープアームズは「Directional Energy Emission exPerimental Arms」の略で、「指向性エネルギー放射兵器試験機」の意味です。
ガンプラ的には同じ2004年に発売されたHGモビルシグーのリデコキットとなり、成形色が変更され一部の装甲や武装が新規造形となるバリエーションキットになります。
組み立て書には、ジュール隊に所属するシホ・ハーネンフースが記載。
何気にアニメ本編にもちらっと出ていて、軍に志願するまでは指向性高エネルギー発振システムの研究に従事していたキャラクターとなります。
ちなみにシグーディープアームズの勇姿は、PVのアニメ作品機動戦士ガンダムSEED ASTRAY RED FRAMEで拝めるぞ!(>ω<)わたしはHGリマスターのブルーレイ特典か何かで見た覚えがあります。
ホイルシールとマーキングシールは、シグーディープアームズ特有のものに変更されています。
マーキングシールはザフトマークのほか、ホウセンカの花を模したシホ・ハーネンフースのパーソナルマークと機体ナンバー「01」「02」「03」が印刷されています。
付属品一覧がこちら。
※「NOL-Y941 レーザー重斬刀」「JDP8-MSY0270 試製指向性熱エネルギー砲」「HGモビルシグーの余剰パーツ」
レーザー重斬刀、試製指向性熱エネルギー砲はともに新規造形です。
余剰パーツとなりますが、HGモビルシグーにも同梱していた「MMI-M7S 76mm重突撃機銃」および右の銃持ち手も完全に組むことができます。系列機のディンにも採用された銃ですが、ガンプラ的にはちょい貴重な武器かもしれません。(ジンなどとはデザイン違い)
そして完成したHGシグーディープアームズがこちら。
ブルーを基調とした成形色でまとめられており、MSVらしいゴテついたデザインが特徴的です。
あとこの頃のSEED HGシリーズの特徴になりますが、関節フレームにABS樹脂が使われていないため塗装のしやすいランナー構成になっています。
頭部・肩部・脚部などの装甲が新規造形になっているほか、武装類・特に両肩の試製指向性熱エネルギー砲が最大の売りかもしれません。
合わせ目が多く細かな色も足りませんが、作りこめばかなり化けそうなポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。
背部のコンポーネント・バックパックも新規造形です。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は微妙で、手足はそこまで広がりません。
このあたりは、この時代に発売されたHGの限界といったところでしょうか。
手足の関節は90度ほど曲がり、多少無理が出るもののヒザ立ちは可能です。
上半身を少し引き上げれば、真横を向く事ができます。
今のガンプラ目線で見た場合、可動については期待しない方がいいです。(それなりには動きますが)
頭部をアップで。モノアイはシールで、凸モールドはなく非可動です。
頭部フィンが新規造形で、強化型統合センサーを内蔵する形に変化しています。
横、後ろから。何気に細かなオレンジのパーツは、パーツ分割により色分け済みです。
胸部左右のオレンジも然り。胴体は前後はめ込み式で側面に合わせ目が出ますが、脇の下はモールド扱いでいいかもしれません。(……組み立て書の設定画が小さすぎて断言できずw)
ただ、段落ちモールド化はされていません。
マーキングシールをアップで。
組み立て書の解説によると、このマークの意味は「縦横無尽の戦術機動があたかもホウセンカの種が飛び散るさまを思わせるから」と伝えられている一方で、実はシホが単に好きな花をデザインしただけ説もあるとの事です。
こういう小話が読めるのもガンプラの売りだよね……(*ノェノ)
上から見た図。胴体と同様、ショルダーアーマーも前後はめ込み式のため上部・側面に合わせ目が出ます。
フィンが撤廃されたデザインに変化しているので、ここも地味に新規造形です。
肩は軸接続のため前後に可動しません。
腕部は「肩内部ブロック」「前腕部」に合わせ目が出ます。
シグーと違い、ディープアームズの場合は「M7070 28mmバルカンシステム内装防盾」を装備しないため左腕側面には穴が空いたままになります。
ちなみに本キットではパーツが足りないため、バルカンシステム内装防盾(シグーのシールドみたいな部分)を組むことはできません。
本キットの売りの一つ、新規造形の試製指向性熱エネルギー砲がこちら。
基本モナカ構造で合わせ目が出ます。細かな色も足りませんが、迫力のある形で再現されています。
バックパックは一新され、コンポーネント・バックパックに変化しています。
中央左右のスリット部分と2基のスラスターは要塗装です。厳密に言えば一部に合わせ目が出ますが、基本は段落ちモールドっぽく見える分割ラインになっています。
左腰部には開発期間3週間とされる、NOL-Y941 レーザー重斬刀を装備。
ラックから引き抜くことができます。ラック含め、こちらも新規造形です。
右腰部はバッテリーパックに変更されていて、独特のデザインになっています。
SEED時代のHGということで、股下にスタンド穴は空いておらず脚部は昔ながらのボールジョイント接続となります。
脚部の合わせ目は多いです。関節パーツは良くも悪くも1パーツ成形で、合わせ目がありません。
ヒザまわりの形がディープアームズ特有のデザインになっています。
足首パーツの一部も新規造形です。甲の一部青いラインは、ホイルシールで色を補います。
足裏に肉抜きはありません。
シグーディープアームズ、
レーザー重斬刀を抜刀!
アップで。クリアピンクのビーム刃を装着することができます。
斬りかかるシグーディープアームズ!
ぶっちゃけ可動域は広くないのですが、かっこいいポーズは決まる印象です。
試製指向性熱エネルギー砲はボールジョイント接続で前へ向けることができ、後方のパーツを引き起こすこともできます。
試製指向性熱エネルギー砲を発射!
PVアニメでもロウを苦しめたビーム兵器ですね。……なんかロウに欠点指摘されてたけど(*_*)
余剰パーツとして、HGモビルシグーにも同梱する76mm重突撃機銃を組むこともできます。(右の銃持ち手も組めます)
このあたりはシンプルなモナカ構造で、合わせ目アリです。
76mm重突撃機銃+レーザー重斬刀でパシャリ。
「仕方ない、やるかッ!」
アストレイレッドフレームを追い込むシグーディープアームズ!
……T.M.RevolutionのZipsが脳内再生されます(*_*)
HGガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)とディスプレイ。
フライトユニット装備のレッドフレームは、2013年に発売されました。
色々なシグーのバリエーションキットでディスプレイ。
※左から「HGモビルシグー」「本キット」「HGモビルシグー(ジスト・エルウェス専用機)」
一番右のジスト機は新規のマーキングシールが付属するものの、ほぼシグーの色替えです。今回のディープアームズの方が、変更点が多いです。
HGモビルシグーと、アップで比較。
頭部フィンが変更されているほか、
ショルダーアーマーやバックパック、武装と
ヒザまわり、足の甲まわりが変化しています。
シードヒロインズのシホ・ハーネンフースフィギュアとディスプレイ。
その知名度からか、シードヒロインズにしては今でも安い中古をゲットできる率が高いです……(*´ェ`*)
HG シグーディープアームズの感想
ということでHGシグーディープアームズのご紹介でした。
クオリティ的にはベースキットのHGモビルシグーとほぼ同じで、ゴテついた武器周りのおかげで印象こそ変化しているものの合わせ目の量が多く細かな色も結構足りません。
このあたりはSEEDの当時物HGということで、多少手を加えるモデラーさんにはオススメなガンプラといった感じです。
シグーバリエの中では変更点が多いので、ジスト機を買うよりはディープアームズの方がオススメだよ!
以上、「HG シグーディープアームズ」のガンプラレビューでした!