今回は「MG ガンダム GP03S(ステイメン)」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに登場するステイメンの、MG版をご紹介。
2001年発売。
コア・ファイターII-Spは差し替え無しに変形し、ボディユニットとして組み込むことが可能。前腕部フォールディング・アームの展開、フォールディング・シールドの可動ギミックも再現できます。
という事で、MG 1/100 ガンダム試作3号機ステイメンをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 ガンダム GP03S(ステイメン)
超かっこいいイラストの、MG版ステイメンのボックスアートがこちら。
少し意地悪な言い方になりますが、このイラストがめちゃめちゃカッコイイせいで見逃しがちになってしまうのは「2001年発売の古いレトロMG」に分類されるガンプラという事実です(*ノェノ)
という事で、今回は今の目線で見ても通用するかという視点でじっくりとレビューしていきたいと思いますぞ!(*_*)
ホイルシールのほか、マーキングシールとガンダムデカール(ドライデカール)が付属します。
1/100パイロットフィギュアも付属するぞ!
↑の立ち姿のほか、ボディユニットに組み込む座った状態のものも1体同梱します。
まずはコア・ファイターII-Spからご紹介。
ご覧のように、コア・ファイター状態で展示することもできます。
キャノピーには無色のクリアパーツが採用されていて、開閉可能です。
↑枠のランディングギアも付属するので、接地状態で展示することができます。
各部折りたためば、ボディユニットの形に変化します。
ちなみに、ボディユニットは2種類付属します。
先ほどのコア・ファイターを変形させたものとは別に、ステイメンに組み込む専用のものが別途付属します。
両者を比較。MS固定タイプを使うことで、ステイメンとコア・ファイターII-Spを同時に展示できます。
大きな違いは、MS固定タイプのみビーム・サーベルを収納している点です。
という事で、コア・ファイターII-Spを無理に組み込まない状態の方が、よりMS状態を楽しめる構造になっていたりします。
そして合体させたMG 1/100 ガンダム試作3号機ステイメンがこちら。
古いMGという事もあり、フルフレーム構造ではないためRE/100に近いイメージで捉えた方が正確だと思われます。
フレームパーツには、ABS樹脂が使われています。
立ち姿は、今のガンプラ目線で見ても通用する良プロポーションで立体化されていますね。
ただ武器の保持力が弱かったり、特に可動域が狭い点が注意ポイントです。
自立性、接地性は優秀です。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域はかなり狭く、特に開脚が苦手です。
コア・ブロック・システムを再現していることもあるのか、腰を撚ることはできません。
手足の関節は90度ほど曲がりますが、キレイなヒザ立ちは不可です。
この可動面が、本キット最大の弱点です。
頭部をアップで。ツインアイとトサカ前後は、ホイルシールで色を補います。
くぼみ部分などはスミ入れペンなどで塗りつぶせば良いですが、額のモールドが浅いため可能ならスジホリ推奨です。
頭部パーツは前後はめ込み式ですが、合わせ目は段落ちモールドになっているため合わせ目無し構造です。
左側2本のアンテナはモニタリング用ブレードアンテナになっていて、別パーツ化されており中に組み込む構造です。
胴体をアップで。コクピットハッチは開閉します。
MS固定ボディユニット状態でレビューを続けますが、こちらは中にパイロットのフィギュアを乗せます。(組み込むとほぼ見えなくなります)
上から。最近のガンプラのように、肩を前後に動かすことはできません。
また、パーツの合いがかなりキツくなっています。接続部のピンを削るなどして組む方が安全だと思います。
腕部は、肩内部ブロックに合わせ目が出ます。
ヒジあたりの関節パーツはレトロな作りをしていて、腕を曲げる動作はちょい苦手です。
前腕部はフォールディング・アームになっています。両腕とも、展開できます。
もちろん本キットにはオーキスが付属しませんが、設定的にはアームドベース・オーキスとの連動のための機能でウエポンコンテナから任意の武器を持ってくる機能です。
腰部をアップで。下から見るとわかる通り、足の接続構造は昔ながらのシンプルなボールジョイント接続で、可動幅が狭いです。
ABSとポリキャップのボールジョイント接続になるのですが、接続強度がキツキツのため足を動かす際の破損にはご注意を(>ω<)
脚部は、接続部や関節、ふくらはぎに合わせ目が出ます。
足裏に肉抜きはありませんが、つま先とカカトが独自可動するような作りではありません。
各部アップで。足を曲げた際に露出する関節フレームには、合わせ目があります。
バックパックは左右はめ込み式で、合わせ目が出ます。
下部のフィンは、可動します。
テールバインダーも、可動します。
「ステイメンの特性を引き出せるか…やってやるさ!」
コウ・ウラキ、ステイメンで出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ビーム・ライフルがこちら。ハンドパーツがレトロな作りをしているため、保持力は弱いです。
「当たれぇ!」
……可動域が狭いので、かっこいいポージングは難しいぞ!w(>ω<)
ライフルのフォアグリップは可動しますが、両手で構えるのはちょいムズです。
フォールディング・シールド裏側には、Eパックを4つ装備しています。
上枠パーツの間に引っ掛けるようにして保持します。
シールド表面は可動式です。
攻撃を防ぐステイメン!
「そんな攻撃!」
ビーム・サーベルを装備。
長めのビーム刃パーツも2本付属します。
攻撃!
ライフル+サーベルでパシャリ。
フォールディング・バズーカも付属します。
バズーカをぶっ放すコウ!
「一年戦争の再現なんか、させはしない!」
フォールディング・バズーカは、設定通りコンテナスロットに収まるよう折りたたむことができます。
HGUC 1/144 ガンダムGP03S ステイメンと比較。
HGUC版も2001年発売という事で、同じ年に発売されました。
同時期発売という事で、HGUC版のステイメンも合わせ目が多かったりします。
MG 1/100 ガンダム試作1号機ゼフィランサス(左)、フルバーニアン(中央)とディスプレイ。
ゼフィランサスとフルバーニアンのMG版は1997年発売、今回のステイメンは2001年発売という事で、この2体よりはちょっぴり新しいです。
コウ・ウラキのフィギュアとディスプレイ。
MG 1/100 ガンダム GP03S(ステイメン)の感想
ということでMGステイメンのご紹介でした。
2001年発売のレトロMGに分類されるガンプラという事もあり、「狭い可動域」「合わせ目がそれなりにある」「武器の保持力が弱い」という弱点があります。
特に今回のステイメンの場合はボックスアートが今見ても洗練されたかっこいいデザインになっているため、中身と差を感じてしまう点はご注意を。
ただ立ち姿自体は非常にかっこいいし、そもそも1/100スケールのステイメンガンプラとしては最新のものがないため、現時点での決定版ではあります。可動に重きをおかず、シンプルなポーズで飾る分には問題ないかな?といったところ。
いじれるモデラーさんは、足回りの可動改修やハンドパーツの交換が推奨です。
0083の試作ガンダム系の宿命かもしれませんが、HG・MG・RGとシリーズの初期ナンバーで発売される事が多いので、ある程度いじるモデラーさんにはオススメなガンプラといった感じです!
以上、「MG 1/100 ガンダム GP03S(ステイメン)」のガンプラレビューでした!