今回は「HG ガンダム試作2号機(MLRS仕様)」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム~戦場の絆~、ハーモニー・オブ・ガンダムに登場するガンダム試作2号機(MLRS仕様)をご紹介。
2007年発売。
HGUCガンダムGP02Aのランナーを使いつつ、多連装ロケットシステムとビーム・バズーカが付属します。
という事で、HGガンダムGP02A(MLRS仕様)を普通のGP02Aとどこが変わっているのかをスッキリさせつつレビューしていきたいと思います!
HGUC ガンダムGP02A(MLRS仕様)
ガンダム試作2号機のMLRS仕様。
戦場の絆にて設定されたサイサリスですが、設定的には「ロールアウトしたGP02A」の機体データを使い、第二研究事業部で新たな装備が検討されていた装備案になります。
ガンプラ的には本キットの1年前に発売済みのサイサリスのランナーを使いつつ、新規造形パーツを加えた内容になっていますが通常のサイサリスに組む事はできないためそのあたりはご注意を!(>ω<)
ホイルシールがこちら。
色の足りない箇所は多く、頭部をはじめラジエーター・シールドの細かな色などはシールで補います。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・バズーカ」「ビーム・サーベル×2」「多連装ロケットシステム」「ラジエーター・シールド」「スタンド用ジョイントパーツ」「余剰パーツ」
本キットの特徴は↑青字のビーム・バズーカと多連装ロケットシステムが新規造形で付属する点です。
逆に、通常サイサリスのアトミック・バズーカとバックパックは同梱しません。
そして完成したHGUCガンダムGP02A(MLRS仕様)がこちら。
本体の形状はバックパック以外同じで、背部に装備している多連装ロケットシステム(および基部のバックパック)が新規造形となります。
ご覧のとおり素立ち状態のプロポーションは非常にかっこいいです。
ただ、元が2006年製のHGのため関節パーツにはABS樹脂が多用されています。
それでは細かく見ていきます!
可動域から。今のガンプラ目線で見ると可動範囲は狭く、顔を上げる動作は得意ですが手足の広がりはそこそこといった感じ。
肩は軸接続、足はボールジョイント接続です。
手足の関節は90度ほど曲がり、ヒザ立ち可能です。
腰を撚る動作はちょい苦手です。
上半身~腰がボールジョイント接続のため、少し浮かせて真横を向かせるような事はできません。
頭部をアップで。額のダクトと左右のバルカン(黄色い部分)はシールですが、シール下にモールドは有り。
グレーのアンテナ部分がABSなので、塗装による破損にはご注意を。
頭部は前後はめ込み式で、頭頂部・側面に合わせ目があります。
トサカはモールド扱いでOKです。
超アップで。フェイスマスクの赤い部分は別パーツで色分けされています。
胴体も前後はめ込み式で、側面に合わせ目があります。
本キットに黄色いランナーは同梱しないので、黄色い部分は全てシールで色を補います。
肩には「02」の文字。シールが付属しますが、モールドはあります。
肘関節は90度ほど曲がります。手首も上下にスナップ可能。
ここに限りませんが、関節は全てABS樹脂が使われているためかなり硬いです。
腕は「肩内部の球体」「前腕部」に合わせ目があります。
特に前腕部前面は、シリンダーの間の奥まった位置に合わせ目がくるため消すのにちょっとコツがいりそうな部分です。
フレキシブル・スラスター・バインダーは大きく広がります。
良くも悪くも基部にはABS樹脂が使われているため、止めたい位置でピタっと止まってくれます。
先端のスラスターを動かすと、連動して内部バーニアも動くギミックを搭載。
内部もかなり作り込まれているよ……(*´ェ`*)
フレキシブル・スラスター・バインダーは一直線に合わせ目が出ます。
今の時代だと青いパーツは1パーツにしても良かった部分かなとも思いますが、ここにも合わせ目アリです。
後ろ側のサブスラスターも可動します。
上から見た図がこちら。フレキシブル・スラスター・バインダーのみならず、頭部や胴体・ショルダーアーマーにも合わせ目があります。
背部の多連装ロケットシステムは上下に可動。
色分け・造形ともに中々良くできていますが、このあたりは合わせ目が多いです。
ロケットのカバーは開閉します。
中のロケットは一体パーツになっていますが、細かく造形されています。
腰部。サイドアーマー左右にはビーム・サーベルの柄が収納されており、引き抜くことができます。
ただ接続強度が強いので、引き抜くのに力がいる感じ。
股下のカバーを外すと、昔によくあった角型のスタンド穴が露出します。
脚部はモモ側面などに合わせ目がありますが、作例準拠ではモールド扱いでOKです。
ただGP02Aの設定画ではモールドがないので、合わせ目扱いにして消してしまうのも手だと思います。
足首パーツは見えにくい部分にも細かなスリット形状が刻まれています。
足裏に肉抜きはありません。
スリット部分とバーニア部分はグレーで要塗装です。
↑のジョイントパーツも付属。別売りのHGUCガザCなどに同梱する簡易スタンドに対応します。
アクションベース2などを使う場合には角パーツが入っているので、このジョイントパーツは必要ありません。
ガンダム試作2号機(MLRS仕様)、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
多連装ロケットシステムを展開!
アクション!
ビーム・サーベルを抜刀!
サーベル柄はハンドパーツの穴とサイズが合っていないため、少しプラプラします。
斬りかかるサイサリス!
二刀流で。クリアグリーンのビームエフェクトパーツもバッチリ2本付属します。
緑ってところがいいよね……(*´ェ`*)
HGUC ガンダムGP02A(ビーム・バズーカ仕様)
それではビーム・バズーカ仕様にさせてみます。
まずは多連装ロケットシステムを外し、右肩の後ろにビーム・バズーカを接続します。
ラジエーター・シールドの裏側に収納されているビーム・バズーカを
取り外し、
背中のバズーカと接続すればビーム・バズーカ仕様の完成です。
ビーム・バズーカをぶっ放すGP02A!
アトミック・バズーカとは別造形のビーム・バズーカが同梱する点も、本キットの特徴となります。
HGUCガンダムGP02A(塗装済)と全身を比較。
本体の造形は同じですが、
同梱するバズーカが異なります。
また、バックパックも別のものが付属します。
今回のMLRS仕様では、通常のサイサリスを再現する事はできません。
塗装しちゃってますが、アトミック・バズーカなどのレビューは↓でどうぞ。
戦場の絆(ハーモニー・オブ・ガンダム)のガンプラでディスプレイ。
HGUC ガンダム試作2号機(MLRS仕様)の感想
ということでHG ガンダムGP02A(MLRS仕様)のご紹介でした。
関節にABS樹脂が多用されているため、関節強度がきつく動かすと壊れないかヒヤヒヤするのが弱点です(*ノェノ)
また、合わせ目の量の多いため完璧に作り込もうとすると根気がいるガンプラになっています。
特徴的な多連装ロケットシステムやビーム・バズーカが同梱するので、通常のサイサリスよりもパーツ数が多いのがMLRS仕様の特徴と言えそうです。
今のガンプラのようにKPS(柔らかプラ)は採用されておらず、ABSという事で関節(およびアンテナや手首パーツなど)の塗装ができないのが弱点ですが、本体や付属武器の造形はめちゃかっこいいのが本キットの売りといったところ。
という事で、ある程度手を加えるモデラーさんにはオススメのキットといった感じです(*´ェ`*)
以上、「HGガンダムGP02A(MLRS仕様)」のガンプラレビューでした!