今回は「HGガンダムルブリス」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム水星の魔女 PROLOGUEに登場し、エルノラ・サマヤ、エリィが搭乗するガンダムルブリスをご紹介。
2022年発売。
胸部のシェルユニットが「インモールドパーツ」「クリアパーツ」からの選択式になっており、発光状態と非発光状態が再現できます。
コンポガンビットシールドは7つに分離し、手持ち武器のレシーバーガンとバックパックに接続可能。
という事で、水星の魔女シリーズ第1段のガンプラ・HGガンダムルブリスをレビューしていきたいと思います!
HG ガンダムルブリス
記念すべき「水星の魔女」シリーズ第1段、HGガンダムルブリスさん。
前日譚のPROLOGUEに登場するMSで、本編に先駆けてのリリースとなりました。
設定的には義肢などの福祉工学に使われている身体機能拡張技術「GUND(ガンド)」をMS用に発展させた「GUNDフォーマット」が搭載されており、「GUND-ARM」と総称されたことから「ガンダム」と呼ぶようになったとの事です。
今回、ガンドアーム=ガンダムという呼び方になっているのが面白いですね。公式YouTubeで見たのですが、今後発売される水星の魔女HGは各ジョイント部が同規格になっていて手軽にカスタムできる仕様らしいです。
ホイルシールは少し特殊な、光沢感のある薄い素材になっています。
色分けが優秀なのでシール量は少ないですが、主に胸部シェルユニットの非発光状態を再現するためにはこのシールを使う事になります。(詳しくは後述)
今回一番特殊な部分がこちらで、胸部シェルユニットにインモールドパーツという技術が使われている点です。
発光状態を再現する胸部クリアパーツなのですが、ご覧のように無塗装でもかなりキレイな成形色で再現されているのが見てとれます。
パチ組み派モデラーさんにはかなり嬉しい仕様になっているな……(*_*)
そして完成したHGガンダムルブリスがこちら。
ポリキャップレスのフルKPSフレーム(やわらかプラ)が採用されていますが、各接続強度がちょうど良く設計されておりストレスフリーに動かすことができます。
関節がフニャつく事もないので、「ポリキャップレス構造もここまでクオリティを上げてきたか」と感じました。
新たな息吹を感じるガンダムデザインですね。
成形色は基本「ホワイト」「ピンク」「グレー」「グリーン」の4色構成で、その他ビームブレイドのブレイドパーツと先程のクリアシェルユニットなどが同梱する感じです。
この、バックパックまわりのギミックが多彩です。そのあたり中盤で解説しますね。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は大きく広がり顔を上げる動作も得意です。
足の付け根球体の側面にピンクの装甲がついているので、デフォルトでは足を真横へ広げることはできませんが球体をまわせばもっと可動範囲がアップします。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、上半身も前後左右と柔軟に可動するためキレイにヒザ立ち可能です。
上半身は360度回転します。
頭部をアップで。パーツ分割構造が少し特殊で、そのおかげで合わせ目無しかつバルカンのような部分も色分けされています。(くぼみ周辺はピンクで要塗装)
アンテナ中央はスモークがかったクリアパーツになっており、ツインアイの緑の部分はシールを使いますがシールを貼らずとも緑のパーツになっています。(シールを貼るか貼らないかは選択式でした。今回は貼っています)
横、後ろから。やはり合わせ目が出ないのが最高だぞ……。
胴体をアップで。胸部左右の丸い部分は、シールで色を補います。
側面お腹あたりに合わせ目のようなラインが出ますが、段差っぽくも見えるのでモールド判断でOKかもしれません。
ちなみに胴体内部はこのようになっていて、首がボールジョイント接続により細かく動く仕組みになっています。
パーツを被せてしまえば見えなくなるような部分にもモールド(コックピット)が刻まれているのが好印象です。
そしてこちらが今回の売り、インモールドパーツによるシェルユニット。
無塗装でこんなキレイな色分けを実現しています。
↑ちなみに、シェルユニットは2種類付属します。
左が先程のインモールドパーツで、右がクリアパーツ(発光状態のシールを貼った状態)です。
クリアパーツを使用する場合は、↑のように「発光状態(上)」「非発光状態(下)」どちらかのシールを裏側に貼ることになります。
発光状態はインモールドパーツで再現されているので、クリアパーツを使う場合は非発光状態を再現する用になりそうです。
ショルダーアーマーに合わせ目はありませんが、一部グリーンで要塗装です。(肩上外側の小さなくぼみ部分)
側面ピンク枠のサブアーマーはある程度可動します。肩はボールジョイント接続で、前後に細かく動きます。
腕部に合わせ目はありません。
ハンドパーツは武器持ち手が左右分のみ付属し、平手などは同梱しません。
腕部分は非常に塗装しやすいパーツ構造になっていて、組んだあとからでも「肩」「二の腕」「前腕部」を分離することができます。
ガンドアーム準拠の他ガンプラと簡単に交換できるのかな?(*_*)
バックパックがこちら。左右上下にあるパーツは細かく可動します。
また、左右の上部にはビームサーベルがマウントされており、基部はボールジョイント接続になっていて柔軟に可動します。
こちらがコンポガンビットシールド。
それぞれ分離可能で、GUNDビット・通称ガンビットと呼ばれる次世代群体遠隔操作兵器システム「ビットステイヴ」をまとめることによりシールドとして機能します。(それぞれ分離可能)
バックパックに装着する場合はビットステイヴを分離させ、腰部リア側と
バックパックにマウントします。(中央にはガンビットライフルをマウント可能)
この状態はビットオンフォームと呼ばれ、機動性能を向上させた形態になります。
腰部をアップで。底面にはスタンド用の3mm穴が空いています。
脚部は、モモ側面に合わせ目が出ます。本キットの数少ない合わせ目部分です。
一部細かなグリーンは、要塗装となります。
各部アップで。バーニアや動力パイプなどが細かく造形されています。
足首パーツは前後独立して可動し、接地性に優れています。
足裏は肉抜きっぽくなっていますが、地味にスラスター(肉抜きの奥まったところにある左右の丸)っぽいものが造形されていて「肉抜きしつつ肉抜きに見えないような作り」になっているのが面白いです。
ガンダムルブリス、出撃!
ビットオンフォームかっこいいわ……!(>ω<)
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ガンダムルブリス、
ビームサーベルを抜刀!
サーベル刃は、クリアブルーのものが2本付属します。
攻撃!
こちらはレシーバーガン。合わせ目はありません。
前後にビットステイヴを接続することで、ガンビットライフルにバージョンアップします。(画像上)
または、先端にビーム刃を取り付ければビームブレイドに切り替わります。(画像下)
ガンビットライフル形態でパシャリ。
「ママ!ロウソクみたいでキレイだね!」
ガンビットライフルで無双するエリィ!
ヒザを着いて射撃。
ビームブレイド+コンポガンビットシールドでパシャリ。
デカいシールドかっこいい……。
シールドは基部でロール回転し、角度を変えることができます。
ビームブレイドで攻撃。
同じ日に発売された、HG 1/144 ベギルベウとディスプレイ。ともにプロローグに登場する機体です。
HG 1/144 ガンダムエアリアルと比較。
色々なルブリスバリエーションのガンプラでディスプレイ。
↑別売りの水星の魔女 ウェポンディスプレイベースを使えば、ガンビットの展開状態が再現できるぞ!(>ω<)
全展開状態には、2セット必要です。
HG 1/144 ガンダムルブリスの感想
ということでHGガンダムルブリスのご紹介でした。
まず胸部シェルユニットの塗装が完成された状態になっているので、パチ組み派モデラーさんには嬉しい内容になっています。
またビットステイヴ切り替えによるモードチェンジや、3種の武器にチェンジできるギミックを搭載しているので遊びの幅が広いキットに仕上がっています。
頭部・肩部・脚部などのごく細かな色は足りませんが、数は少ないのでササっと部分塗装すれば色分けが完結できる点も長所かと。
合わせ目が少ないうえ高可動・色分け良好とHGとしては隙のない作りになっているので、誰にでもオススメなガンプラに仕上がっていると思いますぞ。
この完成度なら、今後発売されていく水星の魔女キットも期待が持てそうです……(*´ェ`*)
以上、「HG ガンダムルブリス」のガンプラレビューでした!