今回は「HGハイザック」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダムに登場し、ティターンズに配備されたハイザックをご紹介。
2000年発売の、ティターンズカラーバージョン(緑)のHGUC版になります。
コンセプトデザインはカトキハジメ氏で、HGUCでの立体化にあたりリニューアルデザインされています。
組み終わった感想としては、アニメの劇中イメージに近いプロポーションでうまく立体化されている印象。
ということで、今回はHGUCハイザックを今のガンプラ基準で見るとどんな出来になっているか、合わせ目箇所なども踏まえてご紹介したいと思います!
HGUC 1/144 ハイザック
ボックスアートは、ザク・マシンガン改を構えたハイザックさん。
筱雅律氏の描いたハイザックイラストが超絶かっこいいです……。
組み立て書とシールがこちら。
シールはモノアイ周辺と、つま先部分を補うものが付属します。
さすがに20年近く前のキットなので、色分けは甘めです。
付属品は「120mmザク・マシンガン改+銃持ち手」と「オプションシールド」のみ。
「ヒート・ホーク」「ヒート・サーベル」「3連装ミサイル・ポッド」は、付属しません。
ということで、完成したHGUC 1/144 ハイザックがこちら。
リファインされた事で、発売当時としては「各部形状のディテールが向上している」であろう本キットですが、今のガンプラ目線で見るとアニメイメージに近いズングリな姿で立体化されている印象です。
昨今のリバイヴアレンジがスリム化している影響でそう感じるのかも。
基本的な箇所はパーツ分割で色分けされていますが、つま先のシール感が目立つ感じ。
最近のHGと違い合わせ目はそこそこ出るので、場所は後述します。
HGUCとはいえかなり古いキットなので舐めてましたが、組んでみるとご覧のとおり劇中再現度の高いスタイルになっていますね。
ただ、可動域はさすがに狭いです。
腰はほぼ捻ることができず、左肩まわりはショルダーアーマーが干渉するため、あまり上がらず。
開脚も苦手で、ヒザ関節もあまり曲がりません。
頭部をアップで。左右分割式で、真ん中に合わせ目が出るのが弱点といったところ。
またモノアイの可動ギミックは無く、モノアイ自体に凸モールドも入っていません。シールを貼るだけな感じ。
左右の動力パイプは、最近ではあまり見ない少し柔らかな素材になっています。
胴体をアップで。胸部デザインが「連邦版ザク」風味になっていて、ジムがブレンドされたようなデザインが再現されています。
イエロー部分のパーツや動力パイプは、別パーツ化されています。
合わせ目は「胴体とバックアップの側面」「胴体とショルダーアーマーの上部」にあります。
ただ、脇の下のグレーのパーツが別になっているなど、細かなコダワリを感じる部分はアリ。
バックパック左右のフィンユニットは、可動します。フィンユニット先端は本来ライトグリーンなので要塗装。
バーニアはレッド1色成形で別パーツ化されていますが、バーニア外側は色分けされておらずグレーで要塗装です。
バックパック下部のパーツは、展開します。
ザクIIを彷彿とさせる右肩のL字シールドと、左肩のショルダーアーマーがこちら。
ハイザック特有の形状で造形されています。
肩まわりの接続はそれぞれポリキャップとの軸接続で、ある程度可動します。
腕部は、二の腕と前腕部にちょろちょろと合わせ目があります。
色分けは良好ですが、細かなことを言えば前腕部後ろ側動力パイプの間は要塗装といった感じ。
腰部フロントアーマーの作りは古く、最近のガンプラでよくあるような「ニッパーで切り離すだけで左右独立可動する構造」ではありません。
手を加えるモデラーさんは、昔ながらの「真鍮線を通して独立可動させる加工」が必要といったところ。
とはいえ、取り付け位置や上半身にひっかかる問題で可動自体あまりしなかったりします。
ヒザ関節もあまり曲がらないので、可動域を広げる場合はそれなりに手がかかりそうなキットです。
脚部は、スネに合わせ目が出ます。
脚部後ろ側の「モモ」「ふくらはぎ」にも合わせ目あり。
この辺はさすがに、古いHGUCといった感じですね。
レッグスラスターはシンプルな2パーツ構造で、色分けが優秀です。
つま先下部のレッド・グレーはシールで補いますが、足裏には肉抜きがなくモールドが刻まれています。
ハイザック、出撃!
続編一発目にして、連邦側(ティターンズ)のザクが出てきたのが衝撃だった思い出。
浮かせると劇中を思い出します……(*´ェ`*)
股下にアクションベース用の3mm穴は空いていないので、挟み込みタイプのスタンドが必要です。
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
120mmザク・マシンガン改は銃身や機関部がモナカ構造で、光学系センサーの一部はレッドで要塗装です。
オプションシールドは2パーツ1色成形で、基部でロール回転します。
連邦マークの十字は、イエローで要塗装です。
「ジムに乗っていた連邦兵」の乗り換えを考慮し、左腕用に設計したという設定があったりします。←こういう細かい設定いいよね……(*´ェ`*)
ハイザック、ザク・マシンガン改とオプションシールドを装備!
ザク・マシンガン改で攻撃!
フォアグリップは可動し、両手で構える事ができます。
ただ、肩まわりの可動域が狭くグリップ形状が掴みづらい形をしているので、「なんとか構えられる」といった感じ。
……両手持ちさせると超かっこよくなるな!(>ω<)
バックパックのフィンユニットのデザインもいい感じです。
ズゥン……。スペースノイドを排除するハイザックの図。
ブチ切れカミーユのガンダムMk-II(ティターンズ仕様)と交戦するハイザック!
修羅場を再現。
連邦軍カラーのHGUC 1/144 ハイザックと比較。
基本的には成形色が違うだけの色替えキットですが、連邦軍仕様の方にはマーキングシールが入っています。
※厳密に言えば上腕部の動力パイプの形状が違いますが、ほとんど見た目に違いはありませんでした(連邦カラーでリニューアルされた部分)
ハイザックがベースキットの、3キットを比較。
HGUC 1/144 アイザックは、本キットのリデコキットとなります。
アイザックだけ怪獣みたい……。
カミーユのガンダムMk-II、ライラのガルバルディβとディスプレイ。
この3機見ると、初期メンツって感じがしますね。
Zガンダム初期メンツでディスプレイ。
Zガンダム初期のモビルスーツって、独特のケレン味があっていいよね……。
HGUC 1/144 ホビー・ハイザック(A.O.Z RE-BOOT版)と比較。
逆襲のシャアに登場したホビー・ハイザックはA.O.Z RE-BOOT版として、2003年に限定商品として発売されました。
発売年の違いと設定自体形状が結構違うというのもあるので、違いは↓のレビューでどうぞ。
かなりクオリティが高いので、ホビー・ハイザックもオススメだぞ!(>ω<)
こちらも限定品にはなりますが、HGUC 1/144 ハイザック・カスタムもA.O.Z RE-BOOT版として発売されています。
最後に、ジェリドが搭乗したMG勢揃いでディスプレイ。
このハイザック、あんまり動かないけど浮かせてディスプレイすると通常の3倍かっこよくなる気がする(*_*)
HGUC 1/144 ハイザックの感想
ということでHGUC ハイザックのご紹介でした。
先述した通り目立つ箇所に合わせ目があり可動域が狭いので、完全ストレート組みの素組み派モデラーさんは満足いかない可能性が高いです。
色分けは「フィンユニット」や「ザク・マシンガン改のセンサー部分」「オプションシールド」等足りない箇所はありますが、基本部分は色分けされている印象。
2000年発売のガンプラという事で作りは古いですが、手を加えれば加えるだけ見た目にフィードバックされる古き良きガンプラといった印象です。
ハイザックが好きで、合わせ目消しするモデラーさんや改造派モデラーさんなら楽しく作れるキットだと思いますぞ(*´ェ`*)
以上、「HGUC ハイザック」のガンプラレビューでした!