今回は「HGシュツルム・ディアス」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムZZに登場し、隠れジオン派のサトウ隊長や小説版ZZのアムロ・レイなどが搭乗したシュツルム・ディアスをご紹介。
2009年発売。
HGUCリック・ディアスをベースとしつつ、頭部は「隊長機」「一般機」に組み換え可能です。
また、特徴的な「グライ・バインダー」ほか、各部新規造形パーツが付属。
という事で、HGUCシュツルム・ディアスをHGUCリック・ディアスとの違いを見つつレビューしていきたいと思います!
HGUC シュツルム・ディアス
クワトロ・バジーナ大尉専用機として開発されたリック・ディアスの強化型、シュツルム・ディアス。
最大の特徴は背部の大型グライ・バインダーで、複雑な経緯によりネオ・ジオン軍のエンドラIIに編入された機体となります。
ガンプラ的には2000年に発売されたHGUCリックディアスのリデコキットとなり、オレンジがかった成形色に変更され頭部・腰部・脚部の一部や背部のグライ・バインダーが新規造形で付属する内容になっています。
リックディアスのブースター・バインダーは付属しないので、リック・ディアスを組むことはできません。
ホイルシールは付属せず、特殊なマーキングシールが付属します。
「地球連邦軍」「エゥーゴ」「ネオ・ジオン」「アナハイムエレクトロニクス」のマークのみならず、小説版ZZの元ネタからかアムロのAマークまで同梱します。(小説版ZZではアムロが搭乗し、サイコガンダムMk-IIとの戦闘描写アリ)
組み立て書にも他の「HGUCアイテムに利用することも可能」との記載があったので、他で使っちゃうのも手だと思います。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ピストル×2」「クレイ・バズーカ」「ビーム・サーベル」「リック・ディアスの余剰パーツ」
HGUCリック・ディアスからの、手持ち武器の変更はありません。
そして完成したHGUCシュツルム・ディアスがこちら。
HGUCシリーズの中でも最初期(No.10)の2000年に発売されたリックディアスベースということで、ぶっちゃけ作りはかなり古いですw
しかし本キットの売りは何と言っても、再販率が異常に低くレア度がクッソ高い点で間違いないでしょう……(*_*;)
本体のレッドは少しオレンジがかったレッドになっており、細かなグレーの色分けがちょくちょく足りないものの意外と色分けされている印象です。
今回は一部合わせ目を消していますが、合わせ目箇所はバッチリ解説していきますね。
この背部左右に装備している超巨大なグライ・バインダーが最大の特徴ですが、漢らしい2パーツモナカ構造になっているよ……。
HGUCリック・ディアスとの違い
それではどこが変わっているのか、アップで見ていきます。
まずはHGUCリック・ディアス(クワトロ・バジーナカラー/左/塗装済)と全身を比較。クワトロカラーは塗装しちゃっているので、形状だけ比較してみてくださいまし。
背部を比較。
頭部を比較。今回のシュツルム・ディアスは一般機用と指揮官機用の2種類の頭部パーツ(額の赤いパーツ)が付属し、リック・ディアスと同じ頭部を選択することもできます。
※↑画像のシュツルム・ディアスは指揮官用頭部で作成
脚部は、ニーアーマーが変更されています。
一応余剰パーツで、リック・ディアスのニーアーマーも付属します。
脚部を比較。シュツルム・ディアスでは、バーニア2基が搭載されているのが見て取れます。
最大の違いはバックパックまわりで、リック・ディアスではブースター・バインダーを装備していましたがシュツルム・ディアスではグライ・バインダーに変更されています。
ビーム・ピストルまわりの造形は同じですが、バックパックの基部部分も新規造形となります。
腰部リアアーマーが大型化されたかわりに、ビーム・サーベルのグリップはマウント不可になりました。
違いをまとめると、「頭部」「脚部」「腰部」「バックパックまわり」の4点になります。
シュツルム・ディアスのレビューに戻ります。
可動域はお世辞にも広いとは言えず、腕は大きく広がるものの開脚範囲が狭いです。
頭部は左右に振ることができますが、上下には可動しません。
腕関節は90度曲がりますが、膝関節はほとんど曲がりません。
HGUCリック・ディアスと同様に、足回りの可動に難があります。
頭部をアップで。カメラアイにはクリアグリーンのパーツが使用されています。
頭部左側には、コクピットハッチが造形。
基部の茶色いパーツは左右はめ込み式で、額と頭頂部に合わせ目が出ます。
頭部にはバルカン・ファランクスが搭載されており、展開できます。
※このあたりのギミックはリック・ディアスと同じ
額の赤いパーツが2種類付属し、選択式で「一般機」「隊長機」を組むことができます。
ちなみに、一般機の額パーツ形状はHGUCリック・ディアスと同形状のものです。
ショルダーアーマーは前後はめ込み式で、合わせ目が出ます。
一部合わせ目消せてないところがありますがお気になさらず……(*ノェノ)
胴体をアップで。前後はめ込み式で側面に合わせ目が出ますが、少しへこんでいてモールドにも見える不思議な作りをしています。
腰部も前後はめ込み式で、側面↑枠部分に合わせ目が出ます。
腕部をアップで。「肩内部ブロック」「前腕部」に合わせ目が出ます。
リック・ディアスと同様に、前腕部のグレーのパーツはレッドで要塗装です。(動力パイプ以外)
腰部は地味に中央の色が変更されており、リック・ディアスでは赤かった部分が茶色に変更されました。
古いHGUCをベースにしているため、股下にスタンド穴は空いていません。アクションベースに付属する「股間止め用(7mm)BA4-A⑮」に対応しています。
最大の売り、グライ・バインダーをアップで。
シンプルな2パーツモナカ構造で、ぐるりと合わせ目が出ます。
先端には、ビーム・カノンが搭載されています。(色はこのままでOK)
細かな動力パイプ部分はグレーで要塗装ですが、そこまで量はないので部分塗装はしやすいと思われます。
背部パーツも新造されていますが、ビーム・ピストルに変更はありません。
腰部リアアーマーは新造されており、大型化されました。
脚部は、前後に合わせ目が出ます。
足裏に肉抜きはありません。
グレーのバーニア2基が新規造形です。
シュツルム・ディアス、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
クレイ・バズーカから。
ハンドパーツは、人差し指が可動する特殊なタイプのものが付属します。
戦場に現れるシュツルム・ディアスさん。
攻撃!
クレイ・バズーカは、背部にマウント可能です。
ビーム・サーベルを装備!
古めのHGUCベースながら、ビーム刃はクリアグリーンのものが付属します。
斬!
あまり動かないがかっこいいぞ!w
クレイ・バズーカ+ビーム・サーベルでパシャリ。
ビーム・ピストルを装備させてみます。
クレイ・バズーカとともに、シンプルなモナカ構造で合わせ目が出ます。
ビーム・ピストルで攻撃!
この頭部の「尖ったヒサシ部分」がシュツルム・ディアスっぽくてかっこいいですね。
今の時代、関節フレームなどがアップデートされたバージョンのHGUCリック・ディアスも発売されているので、ニコイチして高可動なシュツルム・ディアスに改造してみるのもオススメかもしれません。
※↓アップデートされたHGUCリック・ディアス(クワトロ・バジーナ機)のレビューはこちら
HGUC シュツルム・ディアスの感想
ということでHG シュツルム・ディアスのご紹介でした。
最初期のHGUCをベースとしているため作りが古い部分が多く、特に下半身まわりの可動域が狭いのが弱点となります。
反面、造形自体は再現度の高いプロポーションで立体化されており大型のグライ・バインダーや指揮官機の頭部などシュツルム・ディアスというマニアックな機体形状が細かく再現されているのが最大のセールスポイントだと思います。
しかしこのシュツルム・ディアス、あまり再販されないうえに再販されると瞬殺されるイメージが非常に強いです……(*_*;)
体感ですが、今のように転売屋が割拠する時代の前でも店頭で売られているのをほとんど見たことがありません。
ということで、店頭で定価で売られていたら即買い推奨のガンプラで間違いないので、コアなガンプラコレクターには特にオススメなキットになっていると思いますぞ!(*_*)
以上、「HGUCシュツルム・ディアス」のガンプラレビューでした!