今回は「HG ストライクノワールガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERに登場し、スウェン・カル・バヤンが搭乗するストライクノワールのHG版で2006年発売。
ファントムペインがアクタイオン社に改良を依頼した「近接戦闘を主目的としたストライクベース」の機体になります。
もちろんノワールストライカーは新規造形で、特徴的なビームライフルショーティー×2、フラガラッハ3ビームブレイド×2、アンカーランチャーのリード線も付属。
という事で10年以上前に発売されたHGストライクノワールを、今のガンプラ基準で見るとどんな感じかガッツリ見ていきます!
HG ストライクノワールガンダム
ビームライフルショーティーを構えるボックスアート。
シールは肩、腰、ノワールストライカーを補うものが付属します。
こちらが付属品一覧になります。
(スタンド、ハンドパーツ左右開き手、ビームライフルショーティー左右持ち手、MR-Q10フラガラッハ3ビームブレイド用エフェクトパーツ×2、アンカーランチャー+リード線)
という事で完成させたHGストライクノワールガンダムですが、2006年発売という事でもちろん2014年に発売されたHGCEエールストライクガンダムより古いフォーマットのガンプラになります。
とはいえ、SEED放映時のストライクから「モモ軸の前後可動」「自然に曲がるようになった手」が進化しており、パーツ数も当時のガンプラとしてはかなり多い部類のキットになっています。
このキット、特にフレキシブルに可動するノワールストライカーの出来が素晴らしいです。※後述
可動域は最近のガンプラと比べると狭いものの、気になるのは開脚範囲ぐらいで膝立ち可能、腰も360度回転します。
肩の前方面の可動が良好で、腕をクロスさせてライフルを構える動作も可能となっています。※後述
ストライクよりいかつくなった頭部は、特徴的な猫のヒゲのようなモールドが刻まれています。
アンテナ・フェイスマスク・口と基本的な色分けは出来ていますが、アンテナ上のセンサーなど細かい箇所はシールも付属しません。
前後はめ込み形式なので合わせ目が出ます。
SEED時代のHGはまだ合わせ目がガンガン発生していたので、この辺りはご愛嬌。
胴体のイエロー部、グレー部は別パーツ化されているので意外にもパーツ分割による色分けは良好です。
ただ、腰(レッドパーツ)下のライトグレーはシールで補います。
胴体上部と側面、肩上部には合わせ目アリ。
※腰のライトグレーのシールを貼らない場合は腰にも発生
肩の細かなイエローはシールで補います。
前腕部の黒い外装と、肘付近には合わせ目アリ。
肩は多少前後に可動します。
フロント・サイド・リアアーマーは黒一色パーツになっており、一部グレーで要塗装です。
サイドアーマー左右にはM8F-SB1ビームライフルショーティーをマウント可能。
ストライクとは形状の違う脚部ですが、ここも上脚部とフトモモ付近(グレー部)に合わせ目あり。
ただ足裏は肉抜きが無く、最近のHGに勝っています。
足先はアンクルガード含め意外な程動き、接地性はかなり優秀です。
このキットの目玉、ノワールストライカーは上部分ブラック、下部分レッドのみシールで色を補います。
細かなイエローや基本的な色分けは出来ています。
塗装派モデラーさんもそこまで手間のかからない部分になっているのではないでしょうか。
各部のジョイント基部でガンガン可動します。
ノワールストライカーの可動については完璧といって出来。
それではストライクノワールの特徴的な武器を装備させてみます。
サイドアーマーのビームライフルショーティーを外します。
ちなみにここは少しポロリしやすかったので少し手を加えた方がいいかもしれません。
ビームライフルショーティーは安定のモナカ2パーツ構造で、各センサーの水色は要塗装となっています。※シールも付属せず
ビームライフルショーティーを構えるストライクノワール!
なんか古いHGだと思って舐めてましたが、結構動くしメチャメチャかっこいいぞ!(>ω<)
腕先端で角度が付けられるので、ポージングがうなります。
腕は↑のような、今のガンプラではあまり見ない鉄アレイのようなジョイント接続方式になります。
ABSを使用していて接続テンションは多少きつめ。
前に腕を持っていけるので腕組みのような事もできちゃったりします。
という事で、手をクロスさせるポージングも可能です。
やはりストライクノワールといえばこの二丁拳銃だよね!
ノワールストライカーからMR-Q10フラガラッハ3ビームブレイドを外し、持ち手部分を可動させビームエフェクトパーツをつければ……
ビームブレイドを装備可能です。
ノワールストライカーのウイング部分を可動させれば、SEEDらしいハッタリの効いたポージングも可能だぞ!
アンカーランチャー(リード線と先端パーツ)は、色々な箇所に接続可能です。
まずは平手中央から。
足裏にも2箇所接続ポイントがあります。つま先と、
カカトに。
背中にも接続穴があります。
また、ノワールストライカーのウイングを横に倒して2連装リニアガンを前方へ展開する事も可能です。
このストライクノワール、武装が多い上にノワールストライカーまわりが動きまくるのでポージングがうなりまくる印象。
スターゲイザーと対決!
BB戦士ストライクノワールガンダムと比較。
BB戦士版の方ですが、ノワールストライカーのギミックなど、今回のHG版と同じ構造をしています。
SDのノワールもオススメだよ!
MGストライクノワールガンダム(塗装済)と比較。
MGは2007年に発売されたので、ほぼ同時期にリリースされたキットになります。
MG版はHG版に付属しない、下部ミサイルが着脱できるビームライフルが2丁付属します。
2014年に発売されたHGCEエールストライクガンダムと比較。
HGCEのストライクは異常に出来が良いので比べてしまうと見劣りするものの、8年の差があることを考慮すればノワールもかなり良キットだと思う。
HG ストライクノワールガンダムの感想
ということでHG ストライクノワールガンダムのご紹介でした。
SEEDのHGシリーズは今のガンプラ基準で見てしまうと合わせ目がかなり多いので、素組み派モデラーさんは満足いかない可能性アリです。
ただ、プロポーション自体はかなり良好で色が足りない箇所も思ったほど多くない印象です。(シールドがないせいかも)
改造派モデラーさんは、↓
HGCEエールストライクガンダムをベースにミキシングビルドしてみると面白いかもしれません。
実は、ノワールストライカーが無改造で付けられちゃったりします。
ジャストフィットなので狙って同規格にしたと思われ。
ミキシングビルドをする場合、デザインの共通点は「二の腕」「ふともも」のみ、と形状違いが意外と多いです。
そこそこ時間がかかると思いますが腕に自信のあるモデラーさんは是非。
ルカス・オドネルのストライクE用改造パーツにもなるので色々な楽しみ方ができるキットだと思います。
もちろん、このキットだけでも合わせ目消して色が足りない箇所さえ塗ってしまえば十二分にかっこいいノワールになると思います。
プロポーションが良く、意外に動きまくってくれるのが満足度高いわ(*´ェ`*)
以上、「HG ストライクノワールガンダム」のガンプラレビューでした!
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