今回は「HGUC ゼーズール」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムUC episode4に登場する、水陸両用MSゼー・ズールをご紹介。
2011年発売。
HGUCギラ・ズールの一部ランナーを使用し、新規造形として各部外装や水中用装備、アイアン・ネイルなどが付属します。
という事で、HGUCゼー・ズールをじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC ゼー・ズール
ギラ・ズールにズゴックを足したようなデザインのゼー・ズールさん。
ボックスアートにはエピソード4『重力の井戸の底で』で暴れまわるゼー・ズールが描かれています。
ホイルシールの量は多めで、袖部分や白い部分をおぎなうものなどが付属します。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・マシンガン」「ヒート・ナイフ×2(+鞘)」「アイアン・ネイル×2」「各種水中用装備」「開閉式銃器コンテナ」「ハンドパーツ×6」
付属品は多く、水中用装備一式を中心に多彩なハンドパーツが同梱します。
まずは水中用装備除装状態から。
この状態だとギラ・ズールに近い見た目になりますが、頭部・胴体・肩などが特徴的なデザインになっています。
成形色のブルーも深みのある綺麗な色で再現されているぞ!(>ω<)
この状態の弱点は、水中用装備(背中のハイドロジェット推進器)を取り付けない場合は↑のように目立つピンが出っぱなしになってしまう点です。
それでは細かく見ていきます!
可動域は標準ー(マイナス)といった感じ。
手脚はそこそこ開きますが、デザイン上フロントアーマーがあまり上がらない影響で立ち膝姿勢に無理が出ます。
各関節は90度ほど曲がり、上半身は回転します。
特徴的な口が印象的な頭部は、合わせ目が出ません。
……往年のジオン臭を放つデザインがたまらないぞ……(*´ェ`*;)
底面のツマミを動かせばモノアイが可動します。
ただ頭部を一度外すより、爪楊枝か何かでモノアイ自体を動かす方がお手軽でした。
モノアイのピンクはシールで補いますが、凸形状は造形されています。
頭部はある程度上を向く事ができます。
口元の動力パイプが首元に収納する形になるため、左右へはあまり動きません。
……海坊主かな?
丸いくぼみ部分(明るいブルー)はシールで補います。
胸部まわりのマークなどはシールで補います。
ここのレリーフですが、欲を言えば別パーツでつけて欲しかったかも。
胴体は側面↑部分に合わせ目が出ますが、腕を取り付けると見えなくなります。
脇の下の合わせ目は段落ちモールド化されています。
胴体と腕の接続は、間にショルダーアーマーを噛ませる形になります。
肩は球体パーツ側面に合わせ目が出ます。
二の腕から先には合わせ目が出ない優秀な作り。
基本的にはギラ・ズールと同じ作りです。
という事で、袖部分はシールで補う事になります。
シール下は袖の凹凸造形アリ。
潜水装置を取り付けるため、お腹のパーツが新規造形で付属します。
その影響でフロントアーマーの可動範囲はギラ・ズールより下がっています。
リアアーマー中央のカバーは外れ、ヒート・ナイフのシース(鞘)を取り付ける事ができます。
ヒートナイフは左右に引き抜き可能、鞘・ナイフともに色が足りないため要塗装となります。
脚部はギラ・ズールの成形色違いです。
膝からスネにかけて前面に合わせ目が出ます。
膝にある白いポチはシールで補います。
横から。関節パーツに合わせ目は出ません。
フレームの色がガンメタル調の成形色でかっこいいぞ……(*´ェ`*)
後ろから。カカト付近の外装パーツに合わせ目が出ます。
写真右のスラスターはシールで補うため、見栄えはあまり良くありません。
股下にはアクションベース用の3mmスタンド穴あり。
足裏は肉抜きがありません。
ヒート・ナイフを持たせてみます。
ゼー・ズール、ヒート・ナイフを装備!
銃器コンテナはパカっと開き、ビーム・マシンガンを収納できます。
ガシュン……ビーム・マシンガンを取り出すゼー・ズール!
敵と交戦開始!
表情付きの平手パーツは左手のみ付属します。
カッケェ!!(>ω<)
それなりに弱点はあるものの、形状自体の再現度はめちゃめちゃ高いです。
水中用装備を全て取り付けたゼー・ズールがこちら。
……めちゃくちゃかっこよくなりました(涙
特に水中用フィンがいい味だしてると思うw
お腹前面にはベスト形状の潜水装置を取り付けます。
2パーツ構造で合わせ目が出ますが、ディテールは細かいです。
両腕にはアイアン・ネイルを装備。
こちらも↑部分に多少合わせ目が出ます。
※展開ギミックは後述
背部にはハイドロジェット推進機2基と銃器コンテナを取り付けます。
ハイドロジェット推進機は左右はめ込み式で合わせ目が出ます。
水中用フィンはシンプルな2パーツ構造で、スリッパ先端からスライドさせるだけで取り付け完了します。
動かしていても抜け落ちることはありませんでした。
フィンの足裏に肉抜きはありませんが、4基のスラスター内はレッドで要塗装となります。
ブクブクブク……水中巡航するゼー・ズールさん。
くそっ……このダサかっこよさがタマラン!(*´ェ`*;)
ビーム・マシンガンを装備。
アイアン・ネイルは前方へ展開します。
ただアイアン・ネイル内側に目立つ肉抜きがあるのが弱点となります。
気になるモデラーさんはパテで埋める必要がありそうです。
手に持たせたヒート・ナイフと合わさり、爪が4つあるような見た目になるのが面白いです。
ギュワッ!アイアン・ネイルで攻撃するゼー・ズール!
爪の基部はボールジョイントのようになっているため、横方向にも多少動きます。
このデザイン神がかってるわ。
HGUCギラ・ズール(塗装済)と比較。
どちらもジオンの魂を引き継いだような良デザインです。(どっかで聞いたことあるセリフ)
親衛隊仕様やアンジェロ専用機も混ぜてディスプレイ。
HGUC ゼー・ズールの感想
ということでHGUC ゼー・ズールのご紹介でした。
「胸のレリーフをシールで補う点」「水中用装備を解除した状態だと背中のピンが目立つ点」「アイアン・ネイルの肉抜き」など弱点はそれなりにあります。
ただプロポーションの良さ・再現度の高さは素晴らしい出来になっていました。
ゼー・ズールのデザインが好きなモデラーさんは、体型(水中用装備を含む)に関する不満は出ないと思いますぞ。
という事で、多少いじれるモデラーさんにはオススメといった感じです。(とかいいながら個人的には素組みでも満足しました)
最先端の水陸両用モビルスーツというデザインで、非常にかっこ良く立体化されていると思います。
以上、「HGUC ゼー・ズール」のガンプラレビューでした!