今回は「HGBD:R ν-ジオンガンダム(ニュージオンガンダム)」のガンプラレビューです。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISEに登場し、キャプテン・ジオンが使用するν-ジオンガンダムをご紹介。
2019年発売。
ジオン軍のエンブレムを模した大剣「ジオニックソード」は通常モード・ハイメガボウガン・ハイメガサーベルに変化。
背部には特徴的なケープスラスター/テリブルファンネルを4個装備しており、アストレイブルーフレームセカンドL要素も感じるガンダムに仕上がっています。
という事で、HGBD:R ν-ジオンガンダムをレビューしていきたいと思います!
HGBD:R ν-ジオンガンダム
ジオン側のνガンダムというコンセプトの元にビルドされた、νジオンガンダム。
ある種のパラドクスを生み出すコンセプトですが、ビルド系らしさが際立った機体になっています(*´ェ`*)
ダイバーは多くのフォロワーを持つ、人気YouG-Tuberのキャプテン・ジオンさん。
マナー違反のダイバーに天誅を下すヒーローだぞ!
ホイルシールの量は少なく、ツインアイをはじめ「トサカ周辺」「襟前部」「ジオニックソード」を補うものが付属します。
この量からお察しの通り、成形色段階での色分けに優れています。
付属品は「ジオニックソード」「ジオニックソード/ハイメガボウガン用スタンド各種」「コンバットナイフ×2」「ハイメガサーベル用ビームエフェクトパーツ」が同梱します。
特に目をひくのは巨大なクリアイエローのビーム刃エフェクトパーツで、νジオンガンダム本体より長いド迫力のパーツになっています(*_*;)
本キットはHGUC νガンダムのランナーのリデコキットとなるため、HGUCνガンダムの一部パーツが余剰パーツになります。
ただ使えるのは↑枠の「ビーム・サーベル」「予備のビーム・サーベル」2本ぐらいで、エフェクトパーツは付属しないためやはり余剰パーツとして見た方がいいと思われます。
「ビーム・ライフル」「ニューハイパー・バズーカ」「シールド」もパーツが足りないため再現は不可となります。
そして完成したHG ν-ジオンガンダムがこちら。
先述したとおり2008年に発売されたHGUC νガンダムのランナーを流用、成形色を赤に変更し新規パーツを足した内容になっています。
16年前のガンプラを使っているので評価は分かれると思いますが、本ブログでもアピールしてきた通りHGUCのνガンダムは傑作キットだと思うので非常に良く出来たプロポーション・合わせ目の少なさで立体化されていると思います。
νガンダムにサザビーを足したようなデザインになっていますが、組んでみてガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドL要素も入っているのではないかと思いました。※このあたりは後述
背部に背負ったジオニックソードやケープスラスター(ファンネル)は重いですが、意外にも自立性は高いです。
それでは細かく見ていきます!
可動域はHGUC νガンダムとほとんど同じで、腕は水平以上上がり開脚範囲もそこそこ広いです。
柔軟には動かないため、今のガンプラ基準で見てしまうと狭いかもしれませんが標準的には動く印象です。
デザイン上、キレイにヒザ立ちする事はできません。ただ肘・ヒザともに90度ほど曲がります。
腕はケープファンネルの影響で後ろに動かす動作が苦手となります。
上半身は少し引き上げれば360度撚る事ができます。
頭部をアップで。ヘルメットは上からはめこむだけの構造で、合わせ目が出ません。
アンテナと口の突起が新規造形です。
新規造形部分をアップで。額はジオンらしいモノアイのような形状になっています……w(*´ェ`*)
また、よく見ると口周辺は動力パイプのような形になっていますね。
横、後ろから。アンテナ先端には安全フラッグがあります。
トサカ前後のセンサー部はピンクのホイルシールで色を補います。
HGUC νガンダムの頭部と比較。(νガンは塗装しちゃってますが)
胴体の「Z」文字は別パーツで色分け済みです。
腰付近はサザビーのような動力パイプがついていて、まさにジオン製νガンダムといったデザインになっているのが特徴です。
胴体側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。
肩のサブアーマーもサザビーっぽいデザインで、可動の邪魔にならないよう外側に大きく広がります。
上から見た図。肩は前後に多少傾きます。
ショルダーアーマーとバックパック上面には合わせ目が出ます。
腕部は合わせ目無し構造です。二の腕は筒型、肩内部の球体も段落ちモールド化されています。
ざっくり言うと、「肩外装」「濃いパープル部分」が新規造形です。
ケープスラスターがこちら。
赤いファンネル外装パーツがνガンダムからの流用で、その他がν-ジオンガンダムの新規造形です。
普通のフィン・ファンネルには組めません。
ケープ・ファンネル外側はボールジョイント接続で、ある程度角度をつける事ができます。
また、↑のように前方へ折りたたむ事もできるため自由度は高いです。
HGUC νガンダムと上半身を比較。
「胴体」「ショルダーアーマー」「前腕部外側」が新規造形です。
フロント・サイドアーマーはνガンダムの色違いで、ある程度動きます。
面白いのは、股間中央パーツ(ゴールド部)がサザビー風のメガ粒子砲のような形に変更されている点ですw
脚部は元キット同様に合わせ目が出ない構造です。
ヒザ関節のシリンダー(フレーム部)はνガンダムそのままですが、今の目で見てもメカニカルな細かい造形になっています。
横、後ろから。濃いパープル部が新規造形と思ってOKです。
ふくらはぎのカバーを広げるとスラスターが露出します。
足裏はつま先とカカトに肉抜きアリです。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴が空いています。
フロント・リアアーマーともに裏側にもモールドがあります。
HGUC νガンダムの脚部と比較。
背部にはコンバットナイフを2本装備しています。
鞘から引き抜く事ができますが、刀身部分はシルバーで要塗装です。
コンバットナイフを構えるνジオンガンダム!
なぜナイフかという疑問を持たれたモデラーさんは、かなり勘の良い方だと思われます……(理由は後述w
本キット最大の売り、ジオニックソードを見ていきます。
↑枠の茶色い部分はシールで色を補います。シール下にはモールド有りです。
ジオニックソードは元キットでいうニュー・ハイパー・バズーカのような取り付け方法で、穴に当てた後下にずらせばガッチリとマウントできる構造です。
ν-ジオンガンダム、ミッション開始!!
さすがに重さで手が垂れ落ちてくるので、専用のミニスタンドが付属します。
両手で構える事もできるぞ!
それではアクションポーズいってみます!
ジオニックソードを掲げるνジオンガンダム!
斬!
初心者に無料配布アイテムを高値で売ろうとするマナー違反ダイバーを一刀両断するνジオンガンダム!
ミニ台座の支柱を外し、剣先を固定させれば
このような状態で展示する事もできます。
めちゃめちゃいい感じだぞ……!(>ω<;)
ジオニックソードをハイメガボウガンに切り替えてみます。
ギミックはまさにアストレイブルーフレームセカンドLと同じで、刀身を開き角度を変え、グリップ・ガード部分を動かせば再現完了です。
ハイメガボウガン用の追加支柱パーツが付属し、ミニスタンドで支える事もできます。
ついでにケープスラスターを分離し、テリブルファンネルとして展開させてみます。
各ファンネルを繋ぐジョイントパーツは収納でき、3mmスタンド穴も空いているため……
このような状態で展示する事もできます(>ω<)
ジェットストリームアタックと宣言しながら、嘘をついて4倍の合計12機で襲いかかってくるマナー違反ドム乗りダイバーをまとめて撃ち抜く事ができるぞ!
※別売りの魂STAGE ACT TRIDENT PLUSを使用しています
ジオニックソードを展開させれば、長大なビーム刃を形成させた状態「ハイメガサーベル」が再現できます。
クリアイエローのビーム刃エフェクトパーツはめちゃめちゃ長いぞ……!
両手で掴んでやっと支える事ができる感じでした。
一応先程の専用ミニスタンドで支える事もできます。
せっかく遭遇したレアな敵MSを横から割り込み、多人数で横取りしようとするマナー違反フォースのメンバーをまとめて薙ぎ払う事ができるぞ!
※くどいようですが解説書に記載されているので記載……w(*ノェノ)
飛びかかるν-ジオンガンダム!
長い……
ほんと個性的なガンプラに仕上がっていますね。
気付かれた方もいたと思いますが、今回のνジオンガンダムが装備する武装はガンダムアストレイセカンドLのタクティカルアームズがモチーフになっているようです。
ガンプラ的に流用箇所はないものの、展開ギミックが同じなほか↑のようにグリップ・ガード形状も酷似しています。
しかも「ブルーフレームセカンドLのアーマーシュナイダー」と「νジオンガンダムのコンバットナイフ」の形が似過ぎています。
解説書で明言されていないものの、「わかる人間にはわかる、キャプテンジオンのこだわりのチョイス」と書かれていたのでほぼ間違いないですね。(とかいって間違っていたらスミマセン(*´ェ`*))
HGガンダムアストレイブルーフレームセカンドLと比較。
ただジオン製のνガンダムというコンセプトだけではなく、「武装をセカンドLモチーフにしているνガンダム」という事になりますね。
濃いぞ……w(*_*)
ベースキットのHGUC νガンダム(塗装済)と全身を比較。
ついでにRG νガンダムを加えてパシャリ。
HGBD:Rフェイクνガンダムと比較。
色々な1/144スケールのν・Hi-ν系ガンプラとディスプレイ。
ビルドダイバーズリライズのガンプラと一緒にディスプレイ。
HGBD:R ν-ジオンガンダムの感想
ということでHGBD:R ν-ジオンガンダムのご紹介でした。
まず補足情報ですが、ポリキャップこそ共通なものの「HGUC νガンダムではABSだった関節フレーム」がすべてKPS(やわらかプラ)に変更されていました。
もちろん他部分にもABSは使用されていないので、塗装派モデラーさんには嬉しい仕様変更となっています。
弱点は、最近のガンプラに慣れていると古いガンプラをベースとしているため、可動に不満が出るかもしれません。元キット自体合わせ目が少ない非常に優秀な作りをしていますが、そのあたりで評価が分かれるかもしれません。
何にせよ、そのデザイン性とジオニックソードの展開ギミックは目をひくものがあり、非常に個性的なガンプラに仕上がっていると思います!
以上、「HGBD:R ν-ジオンガンダム」のガンプラレビューでした!