今回は「HG ハイドラガンダム」のガンプラレビューです。
新機動戦記ガンダムW デュアルストーリーG-UNITに登場し、ヴァルダー・ファーキルが搭乗するハイドラガンダムをご紹介。
1997年発売、1/144スケールの旧キットになります。
当時ものキットという事で作りは古いですが、ガンダムタイプの中でもかなり異質なデザインになっています。
という事で今回はHGハイドラガンダムをじっくり見ていきたいと思います!
HG ハイドラガンダム
なかなか再販されない筆頭のHGハイドラガンダム。
ほとんどの時期でプレ値になっている事が多いガンプラになります。
G-UNITシリーズの4番目にリリース。
設定的にはガンダムWの世界で最強クラスの性能を誇る、精神感応型可変式高機動試作モビルスーツになります。
最大の特徴としては、高機動モビルアーマー形態へ差し替え無しで変形できる点。
そして組み立て書には月刊コミックジャパンの宣伝が。
「月刊コミックジャパンってなんぞや?」と思い調べてみたところ、ホビージャパンによる漫画雑誌との事でした。(創刊号のみで2号目は発刊されず)
こういう小情報を掘り起こすの楽しいっす……(*´ェ`*)
パイロットは暗黒の破壊将軍(笑)の異名を持つ、ヴァルダー・ファーキルさん。
ホイルシールとマーキングシールが付属します。
ホイルシールは主に白い部分を補うものが付属しますが、どこも剥がれやすい箇所に貼るためご注意。
※このあたりは後述
付属品一覧がこちら。
「バスターカノン」「ビームサーベル」「EMFシールド」「ハンドパーツ×8(ライフル持ち手・握り手・平手・サーベルとシールド用の手)」
多くのハンドパーツが同梱します。
そして完成したHGハイドラガンダムがこちら。
黒い成形色部分はよく見ると少しガンメタル調になっています。
他は主にライトグレーとレッド成形色になっていますが、細かな箇所はシールで補う仕様です。
立ち姿は今の目で見ても良スタイルで立体化されていますね。
ただ、当時ものキットという事でほぼ全ての箇所に合わせ目が出るため、その辺りは多少手を加えるモデラーさん向けといったところ。
※以上の理由から今回合わせ目説明は省略しました
腰から下の作りが独特で、大型のステルスジャマー(サイドアーマー)や袴(はかま)のように見えるレッグカバーが特徴的なデザインになっています。
MS形態時の可動域はとにかく狭いです。
というのも、MA形態へ変形する際の脚部ギミックが影響しまともに膝を曲げる事すら難しくなっています。
上半身は360度回転するので、下半身の可動が弱点となります。
頭部は左右のツノ(レッド部)とフェイスマスク全面をシールで補います。
特にフェイスマスクはシールの位置合わせが非常に難しいため、今から組むなら塗装必須と思った方がいいと思います。
前後左右どこから見ても全て顔になっているという、全ガンダムタイプの中でも異質のデザインになっていますw
胸部ダクトとお腹のホワイトはシールで補います。
この胸部シール部分が弱点で、↑をご覧のように100パー剥がれてくるため塗装必須部分となります。(1日で剥がれてきましたw)
右肩にはバスターカノンをマウント可能です。
左肩にはEMFシールドをマウント可能。
肩はショルダークローになっており、↑のように大きく可動します。
※各接続ポイントはポリキャップ接続
後ろ側のホワイトグレーはシールで補います。
バーニアは別パーツで再現されています。
ポリキャップがむき出しになるのが弱点。
腕部も他のG-UNITシリーズ同様、関節ポリキャップがむき出しになる仕様。
このあたりはさすがに旧キットといったところです。
フロントアーマーとモモカバーは可動します。
この3パーツはそれぞれ1パーツ成形のため合わせ目が出ません。
モモカバー裏側はスリット状のモールドが再現されています。
股下には今のガンプラにあるようなスタンド穴は空いていません。
大型のステルスジャマー(サイドアーマー)も多少可動します。
金色の部分はシールで補いますが、元デザインではホワイトグレーになっている箇所もあるため要塗装箇所になります。
脚部にはガッツリと合わせ目が出ます。
つま先のブレード(レッド部)は別パーツ化されています。
大きなレッグカバーは可動します。
ふくらはぎ付近にはサブスラスターが造形されています。
※スラスター内部はレッドで要塗装
テールアーマー(リアアーマー)内側はメインスラスターが細かく造形されています。
※高機動MA形態時に外側に配置される部分
ステルスジャマー(サイドアーマー)裏側にも細かなモールドがびっしりあります。
このあたり旧キットにしては素晴らしい出来ですね。
足裏に肉抜きはありませんが、変形時につま先のブレードを収納できる隙間が空いています。
それではバスターカノンを装備させてみます。
グリップ部を引き出し、銃持ち手に持たせます。
バスターカノンを構えるハイドラガンダム!
平手も付属します。(左右分)
「これより処刑を行うーーー」
暗黒の破壊将軍現る!
EMFシールドを持たせてみます。
裏側にもびっしりとモールド形状あり。
このハイドラガンダム、結構細かいところまで造形されている印象です。
今の目で見ても普通にかっこいいのではなかろうか……(*_*)
お次はビームサーベルを装備させてみます。
柄一体型のクリア成形になりますが、サーベル刃が迫力のある造形をしています。
斬りかかるハイドラガンダム!
カッケェ!
そして高機動モビルアーマー形態がこちら。
なんと差し替え無しで完全変形します。
少しジオングっぽい?(*´ェ`*)
脚部を前方に曲げ、ステルスジャマーの裏側に足裏が来るよう収納します。
レッグバーニア内を設定色の赤で塗ってあげれば見栄えが良くなりそうです。
テールアーマー(リアアーマー)を上へ倒し、メインスラスターが露出する形になりました。
ショルダークローはフレキシブルに可動します。
武器をマウントしていた先端部分を回転させると、マジックハンドが顔を出します。
「見逃さんと言ったはずだ。高機動モード!」
HGUCジオングさんと比較。
「やはり出てきたなっ、ヴァルダー!」
シルヴァ・クラウンのアスクレプオスを捕捉するヴァルダー!
「振り切れないのかっ!?」
ハイドラガンダムに追いつかれるガンダムアスクレプオス!
HGガンダムアスクレプオスと比較。
ガンダムグリープと劇中再現!
「しかし逃さん!」
アスクレプオス、グリープとディスプレイ。
全G-UNITのガンプラで。
HG ハイドラガンダムの感想
ということでHG ハイドラガンダムのご紹介でした。
他のG-UNIT系ガンプラ同様、旧キットという事で合わせ目の数は相当多いです。
可動域も狭く、MS形態時の下半身がほとんど可動しない点はご注意。
先述したように、フェイスマスクと胸部を補う白いシールがすぐに剥がれるため塗装前提のキットと思った方がいいかもしれません。
総評として、素組み派モデラーさんは満足いかない可能性が高いですが合わせ目処理や部分塗装をするモデラーさんにはオススメといった感じ。
武器を構えて仁王立ちさせた状態だけでもめちゃめちゃかっこいいと思います(*´ェ`*)
以上、「HG ハイドラガンダム」のガンプラレビューでした!