今回は「MG シャア専用ザク Ver.2.0」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、シャア・アズナブルが搭乗するシャア専用ザクIIのMG Ver.2.0版をご紹介。
2007年発売。
頭部のアンテナは「ノーマル」と「スタビ」の2タイプが付属し、ツノ無しパーツも同梱。
更に、MSへの搭乗シーンを再現できるリフト車両が付属するのが特徴です。
という事で、MGシャア専用ザク Ver.2.0をレビューしていきたいと思います!
MG シャア専用ザク Ver.2.0
2007年に発売されたMG Ver.2.0のシャアザクさん。
MG最初のシャアザクは1995年に発売されたので、12年ぶりにリニューアルされたMGという事になります。
ただ今の時代、17年前に発売されたMGという事で「今のガンプラ目線で見るとどんな出来になっているのか」を中心に見ていきたいと思いますぞ!(>ω<)
シールはマーキングシールと、ドライデカールが付属します。
付属品一覧がこちら。
※「ザク・マシンガン」「ザク・バズーカ」「ヒート・ホーク(+マウント用パーツ)」「アクションベース1用スタンドジョイントパーツ」「リフト車両」「各種頭頂部切り替えパーツ」「1/100シャア・アズナブル(2種)」
今回はズバリ、リフト車両が付属するのが売りだと思います。
1/100シャア・アズナブルをアップで。
↑画像の立ち姿のほか、コクピット内に乗せる座った状態のものも付属します。(後述)
そしてこちらがリフト車両。
グレー1色成形ですが、オマケ品としてはアップで見てもディテールが細かく出来ており
各部細かに動いてくれます。
ドドン。という事で、このように1/100シャア・アズナブルを乗せ、MSへの搭乗シーンが再現できるのが本キットの売りです。
この状態で展示するとテンションがめちゃめちゃ上がります……w
それでは本体の方を見ていきます。
今回の成形色はオレンジ寄りではなく、淡い色合いのシャアピンクで再現されています。
MG版としてディテールが増しているなど「アレンジ箇所はある」ものの、こう見てみると大河原邦男氏の設定画を彷彿とさせるスタイルで立体化されていますね。
非オリジンのファースト系という事で、レトロな雰囲気がファーストファンにはたまらんです。
関節フレームにはABS樹脂が使われているので、塗装派モデラーさんはご注意を。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域から。手足は大きく広がり、顔を上げる動作もまずまず得意といったところ。
手足の関節は90度以上曲がり、上半身も前後左右と柔軟に動くためキレイにヒザ立ち可能です。
特に腕関節は180度近く曲がるため、表情付けがしやすい作り。
ただ、腰を撚る動作は苦手であまりまわらないと思った方がいいです。(無理矢理まわすとサイドアーマーが外れてしまう感じ)
頭部をアップで。モノアイ周辺は無色のクリアパーツで覆われています。
モノアイはシールです。
横、後ろから。一部合わせ目のようなものが出ますが、作例準拠ではモールドになっていました。
ブレードアンテナは2種類(ノーマル/スタビ)が付属します。
また、穴が空いていないザクヘッド(頭頂部のヘルムパーツ)も付属するため3種類に切り替えることができます。
MGらしく、内部も細かく造形されています。
首を左右に振れば、モノアイが連動して動くギミックを搭載しています。
胴体をアップで。モールドが少ないので、ファースト臭を感じる部分ですね。
色分けは完璧です。
ランドセルのスラスターは上下に可動し、細かく色分けされています。
また、ランドセルを外せばツマミが露出します。
ツマミを左右に動かす事で、内部コクピットブロックが左右に移動する仕組みです。
コクピットハッチは左右とも開閉します。
組み込む前のコクピットブロックがこちら。中には、座っている状態の1/100シャアを乗せます。
実際組み上げてしまうと、ハッチを開けてもあまり見えなくなる部分です。が、コダワリ派モデラーさんはフル塗装してから組むとより完璧なシャアザクが完成しそうです。
動力パイプをアップで。
頭部・腰部・脚部の動力パイプの作りが面白く、
このようなランナーになっています。
各パーツをゲートカットしたあと、
スライドさせるようにして組んでいく構造です。
非常に楽そうな作りではありますが、実際はパイプとランナーの接続テンションがキツ過ぎるので、スライドさせるのにかなりの力がいりました。
右肩のL字シールドをアップで。基部ジョイントは展開します。
こちらも裏がグレー、といったようなアレンジは一切されておらず、ファーストっぽいシンプルな配色になっています。
左肩のショルダースパイクアーマーは、可動の妨げにならないよう可動します。
内部もグレーのパーツで作り込まれており、スパイクアーマー自体合わせ目が出ない作りです。
基部の丸いパーツは結構でかいパーツなのですが、1パーツ成形になっているのに驚きました。(スパイク3本は別パーツ)
肩は前方向への可動に優れています。
腕部。二の腕は合わせ目っぽいラインが出ますが、こちらも作例準拠ではモールド扱いになっていました。
腰部リアアーマーは大きく可動します。
また、股下にジョイントパーツを噛ませる事によりアクションベース1に対応します。
脚部をアップで。こちらも合わせ目無し設計です。(作例準拠)
ヒザ関節のフレームにも合わせ目はありません。
MGらしく、足裏は肉抜き無しです。
「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」
シャア専用ザク、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ザク・マシンガンから。付属する手首パーツは指が可動するタイプのものだけなので、手の平の凹凸と合わせる形で持たせます。
ただ、少しぶつかるだけでポロリしやすかったです。
ザク・マシンガンで攻撃!
フォアグリップは可動し、両手で構えることができます。
ザク・マシンガンのドラム式マガジンは着脱でき、リアアーマーに取り付けることができます。
「当たらなければどうという事はない。援護しろ」
ザクキック!
ヒート・ホークは↑枠のジョイントパーツを使い、腰部側面にマウント可能です。
こちらも凹凸接続ですが、ザク・マシンガンと違いガッチリと保持することができました。
襲いかかるシャアザク!
ヒート・ホーク+ザク・マシンガンで。
全ての武器は、左手にも持たせることができます。
ザク・バズーカは作りが細かく、照準のカバーは開閉します。
こちらもフォアグリップが可動し、両手で構えるポージングが可能です。
また、リアアーマーにマウントすることができます。
↑のように、一部装甲を外した状態で展示してもテンションが上がるよ……(*´ェ`*)
このあたりはさすがMGクオリティといったところで、今のガンプラ目線で見てもめちゃめちゃかっこいいです。
MG RX-78-2ガンダムVer.3.0とディスプレイ。
ガンダムはVer.2.0が本キットの翌年に発売されましたが、今から買うなら2013年に発売された3.0がオススメです。
同じ非オリジン系のファーストMGという事で、並べて飾るなこいつをチョイスすると統一感が出ると思いますぞ。
※ファーストにコダワリがなければオリジン版のMGや1/100横浜ガンダム(RX-78F00)がより最新です
HGUC234シャア専用ザクII(2020年発売のリニューアル版)と比較。
HGUC234のシャアザクは、オレンジ風味強めの成形色で立体化されています。
色合いが近いのは、↑のRGシャア専用ザクの成形色です。
ともにファーストのアニメ版を意識したような、淡い配色になっているのが特徴です。
色々なシャアザクでディスプレイ。
こう見てみると、オリジン版(一番右)はピンクでもオレンジでもない濃い小豆色になっているのが見て取れますね。
MG シャア専用ザク Ver.2.0の感想
ということでMGシャア専用ザク Ver.2.0のご紹介でした。
今のガンプラ目線で見ると腰を撚る動作が苦手だったり、動力パイプがちょい組みにくかったりするので作りの古さは確かにあると思います。
ただ、2007年発売という事を考えるとプロポーション含めかなりのクオリティに仕上がっている模様。リフト車両がついてくるのもポイントが高く、「ザクに搭乗しているようなシーンで展示できる」のはファンにはたまらない部分ではないでしょうか。
「アレンジ少なめなファースト系のシャアザク」が好みのモデラーさんは、満足度の高いMGに仕上がっていると思いますぞ。
以上、「MG シャア専用ザク Ver.2.0」のガンプラレビューでした!