今回は「HG シャア専用ザクII」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、シャア・アズナブルが搭乗するシャアザクの新作、HGUCナンバー234をご紹介。
2020年に発売。
腰部のパーツはプラパーツの「硬質タイプ」と可動域を更に広げる「軟質タイプ」からの選択式で、好みの方で組む事が可能。
上半身や肩部が大きく動き、可動域に秀でたガンプラに仕上がっています。
という事で、HGUC234番のシャア専用ザクIIを他のシャアザクとの比較画像を含めてじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC シャア専用ザクII
ついにリバイブされたHGUCのシャアザクさん。
HGUCシリーズでは2002年に発売されたナンバー32のHGUCシャア専用ザク以来という事で、実に18年ぶりにリニューアルされた事になります。(RGやオリジンのHGではリリースされていますが)
ホイルシールはモノアイ部分のみ付属。
オリジンシリーズのシャアザクのように、マーキングシールは付属しません。
付属品一覧がこちら。
※「ザク・マシンガン(+ドラム式マガジン)」「ザク・バズーカ」「ヒート・ホーク」「各種マウント用パーツ」「手首パーツ×6」「交換用腰部軟質パーツ」「スタンド用ジョイントパーツ」
実は、武装はHGUC MS-06RザクII系(HGUC黒い三連星ザクなどに同梱)のランナーが流用されています。
武器を流用して、コストを抑える作戦かもしれませんな……(*_*)
本体は全て新規です。
そして完成したHGUC234シャア専用ザクIIがこちら。
サーモンピンクとあずき色を主体としたカラーリングになっていて、「RG版のようなシャアピンク」「オリジン版のような渋い赤」とは違った色合いで立体化されているのが特徴です。
いかがでしょうか……(*´ェ`*)
ご覧のように、今回のシャアザクはモールド少なめの大河原先生感あふれる懐かしい見た目になっています。
ガンプラ版のVer.A.N.I.M.Eといったところかな?
パーツ数も少ない部類で、サクッと組み上げる事ができました。ただ、可動域はめちゃめちゃ広いです。
ちなみに今回もKPS関節が採用されていて、ポリキャップレス仕様となります。
頭部をアップで。モノアイの凸モールドはなく、平たい面にシールを貼るだけの簡素な作りです。
アンテナ先端には安全フラッグ有り。
いつものように側面・後ろに合わせ目が出ますが、側面はモールド扱いでOKかもしれません。ただ、段落ちモールドにはなっていません。
頭部裏側の操作リブを動かすことにより、モノアイが可動します。
頭部に関しては従来のザクキットによくある作りをしています。
上半身をアップで。モールドが少ないのが特徴で、まさにTVアニメ準拠のレトロデザインになっているのではなかろうか。
反するように「胴体内部の可動ギミックが進化」しており、
前後・左右と柔軟に動きます。
上半身は360度回転します。旧HG版からかなりの進化を遂げました。
ランドセルの色分けが細かく、スラスターは細かく可動します。
肩ブロックごと前後に大きく動き、肩まわりの可動範囲が半端ないことになっています(>ω<)
L字シールドはKPSによる軸接続、ショルダースパイクアーマーはボールジョイント接続で柔軟に動きます。
ここも本キットの特徴なのですが、左肩のスパイクアーマーがトゲ以外1パーツになっているので合わせ目が出ません。非常に組みやすいです。
意外だったのが、前腕部にガッツリと合わせ目が出る点。(肩内部ブロックにも合わせ目アリ)
ただここの可動が本キットの特徴で、
二の腕だけではなく「前腕部」「手首付近」もロール回転します。
肘関節も180度曲がるので、肩・腕まわりの可動域はかなり広いです。
腕自体も大きく開くぞ!
腰部アーマーは「硬質タイプ」「軟質タイプ」からの選択式です。
こちらが硬質タイプ。プラが使われている従来の仕様です。
塗装派モデラーさんはこちらをチョイスするのが良いと思われます。
一方、こちらが軟質タイプ。
上からかぶせるようにして組み立てます。
ゴム感が目立つかなと思ったのですが、違和感はありませんでした。
硬質タイプと軟質タイプの違いは、ズバリ可動範囲です。
軟質タイプの場合、サイドアーマーに動力パイプが引っかかってもグニャっと曲がって可動の妨げにならない作りをしています。
硬質タイプのリアアーマーは非可動ですが、軟質タイプでは↑のように邪魔になりません。
軟質タイプの腰部アーマーをアップで。
アーマーがグニャっと曲がるので、ものすごい劇中ファースト臭を放ちますw
リアアーマーのツマミを引き出せば、ザク・バズーカをマウント可能です。
硬質タイプの長所は、サイドアーマーにも武器(ヒート・ホークやドラム式マガジン)を取り付けれられる点です。(ザク・バズーカはどちらのタイプでも懸架可能)
軟質タイプはサイドアーマーに武器をマウントする事が不可となるため、一長一短な仕様になっています。
脚部の合わせ目は少なく、関節を曲げた時に少し露出する程度です。(作例準拠)
動力パイプは通常プラ材質ですが、可動の妨げになりません。
足首パーツの作りが面白く、つま先上のパーツがボールジョイントになった恩恵で
接地性が優秀です。中々凝った作りですね。
足裏に肉抜きはありません。
股下にスタンド穴は空いていませんが、専用のジョイントパーツをお尻側につける事で3mmスタンドに対応します。
接続強度も問題ありませんでした。
それではアクションポーズいってみます!
ショルダータックル!
バランス感覚に優れており、スタンド無しでのポーズ幅も広いです。
ザク・マシンガンがこちら。
武器類は全て過去のHGUC MS-06R系の流用で、合わせ目が出るうえちょい持たせづらいです。
ただ、古めのHGランナーが使われているものの造形自体は問題なさそうです。
ザク・マシンガンを構えるシャアザク!
攻撃!
照準サイトとフォアグリップは可動し、
両手で構えることができます。
このように、キレイにヒザ立ち可能です(*´ェ`*)
ザク・バズーカのグリップは引き出す事ができ、無理なく構えることができます。
こちらもフォアグリップが可動します。
ザク・バズーカをぶっ放すシャアザク!
カッケェ!
オリジン版とはまた違った魅力がありますね。
ザク・マシンガン+ザク・バズーカで。
銃持ち手が左右分付属するので、左手にも武器を持たせる事ができます。
ヒート・ホークはシンプルな1色1パーツ成形です。
アクション!
最近のガンプラらしく動きまくるのはもちろん、これだけ動いてパーツ数が少なめに設計されているのがすごいです(*_*;)
ヒート・ホークは腰部側面にマウント可能です。
ただ、硬質タイプを選択した場合に限ります。
余剰パーツでL字シールドに懸架できるパーツが同梱しますが、今回のシャアザクとはサイズが合わないので互換性はありません。
という事で、HGのMS-06R系ガンプラとディスプレイ。
※「HGUC 黒い三連星ザクII 」「HGUCシン・マツナガ専用ザク」
発売時期の近い、HG RX-78-2ガンダム[BEYOND GLOBAL]と比較。
1/144スケールの色々なシャアザクでディスプレイ。
成形色やスタイルなど、それぞれ個性的ですね。
オリジン版のHGシャア専用ザクII(赤い彗星Ver.)とアップで比較。
モールド・マーキング量の多いオリジン版に比べ、今回は非オリジンのファースト版に近いあっさりぎみなデザインで立体化されているのが特徴です。
2002年に発売されたHGUC32シャア専用ザクと比較。
成形色を含め、今回のシャアザクはHGUC32のアップグレード的位置付けと言えそうです。
MGシャア専用ザクVer.2.0と比較。
同じフォーマットの、HGUC241 ザクIIと比較。
違いは成形色の他、ツノ無し頭部と↑のランドセル形状になります。
HGUC シャア専用ザクIIの感想
ということでHGUC シャア専用ザクIIのご紹介でした。
腰部が従来の「硬質タイプ」のほかに「軟質タイプ」も選べるのが特徴です。
軟質タイプは可動範囲がアップするので、素組み派モデラーさんはこちらをチョイスするのもアリだと思います(*´ェ`*)
弱点という弱点ではないですが、武器類は過去HGの流用になっている点はご注意を。「ザク・マシンガン」「ザク・バズーカ」ともに合わせ目の量が多いです。
今回のシャアザクはモールドが少なくシンプルイズベスト的内容になっているため、昔のTVに登場するシャアザクのスタイルが好きなファンにはたまらない内容になっていると思います。反面、オリジンザクとは違った方向性のガンプラになっているので、好き嫌いはハッキリ分かれると思います。
まとめると少ないパーツ数なのに動きまくるのが最大の長所で、非常に組みやすいです。誰にでもオススメのガンプラだよ!(*´ェ`*)
以上、「HGUC シャア専用ザクII」のガンプラレビューでした!