今回は「MGガンダムヴァーチェ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム00に登場し、ティエリア・アーデが搭乗するガンダムヴァーチェ/ナドレのMG版をご紹介。
2021年発売。
最大の特徴として、ヴァーチェからガンダムナドレへの換装を実現しています。
設定をイメージした装甲の着脱が可能で、裏打ちパーツにより密度感と積層感を演出。GNケーブルにはホログラム加工を施した樹脂パーツが使われており、GNキャノンの砲身伸縮ギミックなども搭載。
という事で、MGガンダムヴァーチェをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 ガンダムヴァーチェ
ついに発売されたMGガンダムヴァーチェ。ボックスは、かなりの巨大サイズになっているぞ……!!(>ω<;)
今回の特徴は、なんといってもナドレ/ヴァーチェに切り替え可能な点だと思います。
ホイルシールとマーキングシール、ホログラム加工を施した樹脂パーツがこちら。ホイルシールは、ツインアイやGNコンデンサーの色を補うもの(ナドレ用・ヴァーチェ用)などが付属します。
ちなみに今回、ガンダムデカール(ドライデカールや水転写デカール)は付属しません。ホログラムパーツは、ケーブル部に使用します。
こちらが付属品。
「MG1/100ガンダムナドレ」「GNビームライフル(+専用ビーム刃)」「GNシールド」「GNビームサーベル×2」「手首パーツ(交換用指パーツ×8)」「アクションベース1/4用ジョイントパーツ」「1/100ティエリア・アーデ×3(うち1つは本体内部)」「太陽炉/GNドライヴ」
これに加え、
ガンダムヴァーチェに換装するための外装パーツや、GNバズーカ/GNキャノンが付属します。
余剰パーツがこちら。MGガンダムデュナメスに使われていたものがいくつか余ります。
1/100ティエリア・アーデのフィギュアをアップで。
パイロットスーツ姿とドレス姿のティエリアが付属します。全部で3体付属するのですが、1体(パイロットスーツ姿で座っているティエリア)はナドレ本体に組み入れます。
MG ガンダムナドレ
そして完成したMGガンダムナドレがこちら。
組み立て書の順番としては、まずはナドレを組み終えたあとヴァーチェに換装していく形となります。(ヴァーチェへの換装は後述)
ポリキャップレスかつ、ABS樹脂を使用しないKPS中心のフレーム構造です。
最新フォーマットらしく、関節強度が緩いところもなく非常に動かしやすく高可動なガンプラに仕上がっています。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は水平まで開き顔を上げる動作も得意です。
ただ、髪の毛のようなGN粒子供給用コードが引っかかるので左右方向への顔可動は少しだけ制限されます。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、ヒザ立ち可能です。
上半身は、少し引き上げれば真横を向く事ができます。(デフォルトだと引っかかる感じ)
腕を真上に上げたりは出来ませんが、全体的に見て可動域は広いです。
頭部をアップで。めちゃめちゃイケメンフェイスで立体化されているな……(*_*;)
顔の内部にはクリアグリーンのパーツが使われているので、トサカ中央やツインアイにシールを使わない場合でも見栄えはいいです。(その場合ツインアイの黒い部分は墨入れ推奨)
横、後ろから。頭部の左右にあるクラビカルアンテナは、可動します。
頭部側面のGNコンデンサーを超アップで。何気にここは2枚のクリアパーツで再現されています。(中側が無色クリア・外側がクリアグリーン)
内部は「ナドレ用とヴァーチェ用2種類のシールからの選択式」となります。
ナポリタンGN粒子供給用コードは、↑画像右のように首にも接続します。
ナポリタンGN粒子供給用コードをアップで。頬左右に2パーツ、首に2パーツ、後ろ側に3パーツも使われています。
HGのような軟質素材ではなく、ある程度硬い素材が使われているのが特徴です。
胸部のクリアパーツ内のシールも、ナドレ/ヴァーチェの選択式です。
コクピットハッチは開閉し、よく見ると座っているティエリアが見えますが実際はほとんどが見えなくなります……(*´ェ`*)
腰部側面も、ホログラムパーツが使われています。
上半身は、前後左右と柔軟に可動するぞ!
背部のアームは可動式で、内部の太陽炉を取り外す事ができます。
LEDユニットを使い、GNドライヴに交換すれば内部を光らせる事ができます。
ショルダーアーマーは、細かなグレー部も色分け済みです。
ヴァーチェへの換装ギミックの恩恵で、胴体の肩側パーツを引き出す事ができ肩は前後に可動します。
腕部をアップで。前腕部は独立してロール回転します。
GNコンデンサーはクリアパーツ、GNケーブルはホログラムパーツが使われています。
手首パーツは親指以外の4本指を交換する定番タイプで、「握り手」「武器持ち手」「ライフル持ち手」「平手」の4パターンに交換可能です。(左右とも)
スッキリとした腰部。邪魔するものがないので、脚部の可動がうなります。
股間軸は、上下にスイング可動します。
↑枠のジョイントパーツをリア側から取り付ける事で、アクションベースに対応します。(アクションベース1か4が推奨)
高密度な脚部をアップで。隙間からチラチラとグレーのパーツが見えるので、非常に見栄えがいいです。
ヒザの内側にはGNビームサーベルが収納されており、着脱可能です。(左右とも)
モモをアップで。光をあてる角度により虹色に光るので、かなりキレイです。
足首付近のグレーのパーツは地味に可動。もちろん足裏に肉抜きはなく、モールドも細かいうえ細かなグレー部も色分けされています。
「これがガンダムナドレの、真の能力!」
ガンダムナドレ、トライアルシステムを発動!
↑のアクションベース 1 スパークルクリアグリーンは本キットにドンピシャなスタンドなので、あわせ買いがオススメだよ……(*´ェ`*)
GNビームライフルは、前腕部に接続して持たせます。
接続パーツに遊びがあるので、左右に振る動作も得意です。
GNシールドも、前腕部に接続して持たせます。
裏打ちパーツで色分けされているほか、表面の細かなグレーも開口されていてディテールが細かいです。保持力も申し分ありませんでした。
「ナドレ、目標を破壊する!」
アクション!
フォアグリップは可動し、両手で構える事ができます。
銃口にビーム刃を取り付ける事もできます。
GNビームサーベルを抜刀!
ヒザの内側から引き出して持たせます。
「逃げられると思っているのか!」
二刀流でパシャリ。非常にかっこいいです……(*ノェノ;)
MG ガンダムヴァーチェ
それではガンダムヴァーチェに換装していきます。
アンテナやフェイスパーツ、トサカ、後頭部のパーツをかぶせていくだけです。後頭部にあるグレーの丸モールドも、別パーツで色分けされています。
胴体パーツ左右を外側に開き、腰回りのパーツを取り付けます。
ヴァーチェの胸部や胴体パーツを前後から取り付け、
ショルダーアーマー・前腕部の装甲も、前後から被せるように取り付けます。
合わせ目は段落ちモールド化されているうえ、ガッチリと装着されるためポロリの心配もありません。
GNコンデンサーは、クリアグリーンのパーツで再現されています。
GNキャノンが搭載されたバックパックを取り付けます。
腰アーマーは、前後からかぶせるように装着させます。
リア側の中央にあるGNケーブル部は、しっかりとホログラムパーツが使用されています。
各アーマーは裏打ちパーツにより色分けされており、装着すれば見えなくなる部分にもモールドが刻まれています。
また、GNバーニア(黄色い部分)はボールジョイント接続により地味に可動します。
脚部は、前後の外装と外側のグレーのパーツ(GNフィールド発生装置)をはめこんで再現します。
足首パーツは、赤いスリッパパーツを前後から取り付けます。そんなにポロリしませんが、動かしていてスリッパが外れる事はありました。
GNバズーカがこちら。画像では見えづらいですが、センサー部にはクリアグリーンのパーツが使われており上部のフックは可動します。
色分けが優秀かつモールドも細かいですが、結構重みがあるのでぶつかると指が外れやすいです。
今回は武器の保持力が弱点かな、といったところ。
そして完成したMGガンダムヴァーチェがこちら。
ナドレと違い、マッシブな外見に変化しました。バックパックは重いのですが、GNキャノンは左右に配置されているため自立性は高いです。
一粒で二度美味しいMGに仕上がっているな……!(>ω<)
腰アーマーを後ろ側の腰とロックさせるため、腰を撚る事はできなくなりますがその他の可動域は意外と広い印象です。
装甲表面のモールドが細かいので、MGらしいハイディテールな見た目で再現されています。
変にポロリするところはありませんが、GNバズーカだけは外れやすいです。(動かしていると指パーツが外れる感じ)
GNフィールド発生装置は引き出す事ができ、展開させると中の黄色いスリットパーツが顔を出します。
「GNフィールド!」
GNキャノンまわりはフレキシブルに可動するので、前へ倒し
砲身を引き出せば、攻撃態勢が再現できます。
※砲身は↑枠のツマミを使って引き出します
「ヴァーチェ、目標を粉砕する」
GNキャノンをぶっ放すヴァーチェ!
「格闘戦だろうと!」
GNビームサーベルを抜刀!
それでは、GNバズーカのバーストモードを再現してみます。
まずはGNドライヴ上側のパーツを展開します。下側はコクピットハッチなので、展開しなくてOKです。
GNバズーカと直結させるように配置し、グリップを横に広げて角度を調整します。
各パーツを引き出し、位置調整します。
指パーツが外れやすいので、慎重に切り替えていきます。
「バーストモード!」
GNバズーカをぶっ放すヴァーチェ!
下から見るとクッソかっこいいです……(涙
「ふっ…、まさか君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは」
ちなみに、GNキャノンはナドレに持たせて劇中再現する事ができます。グリップを引き出して持たせます。
ただ、GNキャノン自体結構でかいので腕をクロスさせるような劇中ポーズは難しかったです。(やり方が悪いだけ説アリ)
HG 1/144 ガンダムナドレと比較。
HG版は2008年発売のガンプラになります。
HG 1/144 ガンダムヴァーチェと比較。
HG版のヴァーチェは2007年発売です。今回のMGとは14年の差があるガンプラになりますが、HGも非常に高プロポーションのHGに仕上がっていると思います。
1/100 セラヴィーガンダムと比較。
00 PORTRAITSのティエリアとディスプレイ。
ちびボイス ニュータイプ&ニュータイプロマンス限定のティエリア、ちびボイス2nd Season Vol.2のティエリアとディスプレイ。
ちびボイスシリーズのティエリアめちゃめちゃかわいいので、オススメだよ……(*´ェ`*)
「戦争の根絶こそ、ソレスタルビーイングの本懐」
MG 1/100 ガンダムヴァーチェの感想
ということでMGガンダムヴァーチェのご紹介でした。
クリアパーツやホログラムパーツによるGNコンデンサー/ケーブルの再現がキレイで、ナドレ/ヴァーチェどちらの体型バランスも破綻のない高クオリティのMGに仕上がっています。
弱点は、GNバズーカやGNキャノンを持たせると指パーツが外れやすい点ぐらい。それ以外は粗探ししないと弱点が見つからないぐらいの出来で再現されていると思います。
価格が8,800円(税10%込)という高価なガンプラのため「この出来には一安心!」なのですが、HGならMGの半額以下でナドレ/ヴァーチェが揃うのでスケールにこだわりがなければHGの方もオススメだよ……(*´ェ`*)
以上、「MG ガンダムヴァーチェ」のガンプラレビューでした!