今回は「MG ガンタンク」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、ハヤト・コバヤシやリュウ・ホセイが搭乗するガンタンクのMG版をご紹介。
2009年発売。
キャタピラユニットはサスペンションアームによりフレキシブルに可動し、頭部にLEDユニットを組み込むことにより頭部コクピット内のコンソールとセンサーユニットが発光するギミックを搭載しています。
という事で、MGガンタンクをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 RX-75ガンタンク
2009年発売の、MG 1/100 ガンタンクさん。
もはや15年前に発売されたマスターグレードではありますが、今回は劇中再現度の高い原作寄りなプロポーションで立体化されているのが特徴です。
ホイルシールとガンダムデカール(ドライデカール)がこちら。
多彩なマーキングが付属します。
同梱する1/100のフィギュアがこちら。
※左から「ハヤト・コバヤシ」「リュウ・ホセイ」「ブライト・ノア」「ミライ・ヤシマ」
↑画像以外だと、コクピットに乗せる座っている姿のハヤトとリュウ・ホセイも付属します。
そして完成したMGガンタンクがこちら。
ご覧のとおり余計なアレンジが少なく、劇中のイメージを損なわないレトロな姿で再現されています。……原作ファンにはたまらない造形に仕上がっているのではなかろうか(*_*)
いかがでしょうか。
元々のカラーデザインがシンプルということもありますが、色分けは完璧です。適度にモールドも刻まれているので、1/100スケールながらのっぺりとした印象も受けません。
後ろから見ても映えますね……w
それでは各部細かく見ていきます!
まずはじめに、今回はコア・ブロック・システム仕様になっていてコア・ファイターを組み入れたり分離させたりするギミックを搭載しています。
コア・ファイター自体はMGガンダムVer.2.0準拠のものが付属するので、ガンダムVer.2.0やジムVer.2.0などとも互換性があります。(ガンダムなどの下半身にタンクをつけることも可能)
頭部をアップで。キャノピーには無色のクリアパーツが使われています。
口の位置にあたる部分(二本の線みたいなところ)は開口されています。
側面赤いパーツは別パーツで色分け済み。上部分の「ピンッ!」ってなっているところにファーストらしさを感じますw
横、後ろから。頭部の白いパーツは前後はめ込み式で合わせ目っぽくなりますが、モールドに感じるような分割構造をしています。
このあたりはMGのアレンジ部分といったところ。
コクピットは開閉し、中にハヤト・コバヤシを乗せることができます。(リュウ・ホセイとの選択式)
頭部は組んだあとからでも分離できるのですが、底面はLEDライトユニットになっています。
別売りのボタン電池LR41を2個入れれば、頭部コクピット内のコンソールとセンサーユニットが光ります。(ツマミをスライドさせてON/OFF)
120ミリ低反動キャノン砲は上手に可動。多少ですが、ハの字に開くこともできます。
キャノンの砲身は筒上のパーツになっていて合わせ目無し。地味に、手で押し込んで伸縮させることができます。(押し込んで手を離すと戻る感じ)
砲塔を支持する装甲は、展開可能です。
このあたりが、HGなどでは非搭載の「MG版ならではな豪華な作り」をしている部分です。
胴体をアップで。取り付けてしまえば見えなくなるような「肩の接合部」も細かく造形されています(*_*)
このあたりのコダワリ具合、いいですね。
胸部ダクトとお腹のハッチは開閉します。チラリと見えるコア・ファイターがいい感じです。
ここもMG版の売り部分ですね。
腰を撚る動作は苦手ですが、上半身を振ることはできます。
下半身。細かなグレーなどが色分けされていて、MGらしいディテール感になっています。
特徴的な背部。完成させてしまえば見えなくなる部分ですが、一部パーツを外せば砲弾装填ベルトが精密に再現されていたりします。
40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャーをアップで。
前腕部のパーツを動かせば、砲口が前後に可動します。
また、前腕部を引き出すことにより……
腕関節の可動幅がアップします。
本体前部にはドーザー接続基部が設けられていて、展開させれば砲撃時のアンカーになったりします。
後ろ側のアウトリガーも展開できます。
キャリアとして運搬作業用の機能も兼ね備えているとのこと。
履帯ユニットのベルトはすべて別パーツになっており、それぞれを引っ掛けるようにして組み上げます。
ちなみに軟質素材ではなく、プラ材質でできています。
ユニットをアップで。なかなか細かく造形されていますね。
ベルトを外した図。
底面には姿勢制御バーニアが造形されています。
何気にガンタンクの設定で好きな部分(*ノェノ)
履帯ユニットの側面パーツをスライドさせれば、ツマミが露出します。
履帯ユニットは車高の調節が可能で、外側へ広げたり上下に高さを調節できます。
先程のツマミを動かすことにより、ロックが掛かる仕様です。
↑画像以外でも結構エグい可動をしますが、強引に動かすとポッキリいきそうな部分なので動かす際の破損には注意してね!(>ω<)
「こちらハヤト、ガンタンク行きまーす!」
ガンタンク、出撃!
着地!それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
40ミリ4連装ボップ・ミサイル・ランチャーで攻撃!
「こ、これ以上近づけさせるものか!」
うろたえているのに激強なハヤト!
「カイさんだけにいい思いはさせないぞ!」
120ミリ低反動キャノン砲をぶっ放すガンタンクの図。
劇中再現度高いわ……。頭部コクピットがクリアパーツでできていて、中のパイロットが透けて見える点に豪華さを感じます。
HGUC 1/144 ガンタンクと比較。
HG版は2000年に発売と今回のMGより9年も前に発売されたガンプラになりますが、クオリティめちゃ高なのでこちらもオススメです。
旧キットの1/144 ガンタンクも混ぜてパシャリ。
「わざわざ壊すつもりで、出撃する奴がいるもんですか!」
MG 1/100 RX-75ガンタンクの感想
ということでMGガンタンクのご紹介でした。
まず本キットの注意点ですが、履帯ユニットのベルトパーツがそれぞれ引っ掛けるようにして組む構造なので履帯を触りながら動かすと高確率で分離するという弱点があります。
↑一応余剰パーツでいくつか余るので大丈夫だとは思いますが、何度も組み直すと接合部がゆるくなってきて最終的には破損する可能性があります。ここはご注意を!(>ω<)※実際何度か組み直していたらゆるくなってきました
一度組み上げたら、あまりさわらないのがオススメです。
その他上半身の可動域は狭いものの、履帯ユニットの可動幅が広いのでガンタンク的なアクション付けには困りません。
適度なモールド量と情報量で1/100スケールながらのっぺりとした印象は受けないし、特に原作ファンにはたまらないデザインで立体化されているのではないでしょうか。
そういえばだいぶ再販されていない気がするのですが、せめてガンキャノンとガンタンクはいつでも入手できるようにして欲しいですよね……(>ω<;)
あと2009年製ながら完成度が高いせいでVer.2.0がしばらく出なそうな気がします。気になるモデラーさんには今のガンプラ目線で見ても非常にオススメなキットに仕上がっているので、「安心して購入できる系の古めなMG」だと思いますぞ。
以上、「MG ガンタンク」のガンプラレビューでした!