今回は「MG百式 Ver.2.0」のガンプラレビューです。
機動戦士ZガンダムおよびガンダムZZに登場し、クワトロ・バジーナやビーチャ・オーレグが搭乗する百式のMG Ver.2.0をご紹介。
2015年発売。
ムーバブルフレームを踏襲した可動ギミックを各所に盛り込み、人体に近い可動域を実現。
また、劇場版で新たに設定されたカメラアイの発光パターン「通常時」「デュアルアイ」「走査線」を、パーツの差し替えにより再現できます。
という事で、とてもキレイなゴールドメッキで再現されたMG百式Ver.2.0をレビューしていきたいと思います!
MG 百式 Ver.2.0
一般販売のMGとしては「2001年発売のMG百式」「2005年発売のMG百式+バリュートシステム」に続き発売されたMG百式 Ver.2.0。
2015年と比較的最近に発売されたフォーマットという事もあり、組みやすく高可動なうえ落ち着いたゴールドメッキにて再現された美しい百式が再現されています……(*´ェ`*)
ホイルシールのほか、マーキングシールとガンダムデカール(ドライデカール)の3枚が付属します。
ホイルシールは、主に「カメラアイ」やくぼみ部分のブラック部などを補うものが中心です。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル」「クレイ・バズーカ」「ビーム・サーベル×2」「アクションベース用ジョイントパーツ」「1/100クワトロ・バジーナ」
ランナー配置の都合上、1/100クワトロ2種類やアンテナ、バズーカのミサイルが余剰パーツとなります。
また、2005年に発売された旧MG版のバリュートシステムに対応するパーツも付属するのが特徴です。
1/100クワトロ・バジーナをアップで。
朱色のランナー内に配置されています。
そして完成したMG 百式 Ver.2.0がこちら。
ご覧のように、ピカピカのゴールドメッキではなくセル画を意識した赤みがかったゴールドメッキが採用されています。
※ゴールドのパーツはほとんどの部分がアンダーゲート方式
関節はポリキャップが使われているため従来の組み方に近いですが、パーツの合いや組みやすさが向上しており、初心者モデラーさんでも迷う事なく組める内容になっていると思います。
ランナー数にしては、サクッと組み上がったのでビックリしたぞ……(*_*;)
接地性、自立性は優秀です。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域はめちゃめちゃ広く、手足ともに水平まで広がります。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、上半身も前後左右と柔軟に可動します。
後述しますが、股間軸も細かく動くのでかなりキレイにヒザ立ちが決まります。
上半身は360度回転します。
可動域に関しては、「これ以上動く百式はないのではないかろうか?」というほど動きます。
頭部をアップで。トサカ部分のグリーンやカメラアイにはホイルシールを使いますが、シール下は無色のクリアパーツになっています。
横、後ろから。アンテナは別パーツ化されており、もし折ってしまった場合でも「余剰パーツとして1本付属する」ので安心部分です。
カメラアイは3種類入っており、「通常時(真っ黒いグラサンみたいな状態)」「デュアルアイ状態」「走査線」の3種類に切り替えできます。(パーツはもちろん、それぞれシールが付属)
3種類別々のパーツになっているので、いつでも交換できます。
胴体をアップで。合わせ目は段落ちモールド化されているうえ、細かな色分けも超優秀です。
コクピットハッチを開閉するには、お腹のゴールドパーツを外側に広げ、ハッチを上げれば開いた状態が再現できます。
中は↑画像右のようになっていて、中に乗せる座った状態のフィギュアも付属します。
ショルダーアーマーは上からかぶせるタイプですが、ガッチリと接続されるためポロリの心配はありませんでした。
側面のサブアーマーは可動し、ダクトも朱色・グレーと細かく色分けされています。
ガンダムデカールの「百」文字もかなりキレイに再現されているよ……(*´ェ`*)
肩は胴体内部から引き出す事ができ、前方への可動に優れています。
腕をアップで。このあたりの朱色・シルバーは徹底的に色分けされています。
バックパックをアップで。このあたりの出来も秀逸で、
動力パイプはもちろん、特にメインスラスター(↑画像右)はバーニア内側のレッドまで色分けされています(*_*)
フレキシブル・バインダーは細かく可動します。
アップで。シルバー部分は内部からパーツが露出する形で色分けされています。
一部細かなくぼみ(黒い部分)はホイルシールを使いますが、全体的に見て色分けは良好。
フレキシブル・バインダーの基部はその名のとおり、フレキシブルに可動します。
また、バックパック左右には武装をマウントできます。
ビーム・ライフル、クレイバズーカともに左右好きな位置にマウント可能です。
腰回り。フロント・サイド・リアアーマーはすべて可動し、裏打ちパーツにより裏側もグレーで色分けされているうえモールドも細かいです。
股下にはジョイントパーツを取り付け可能で、アクションベース1に対応します。
リアアーマーのサーベルラックは、下方に可動します。
股間軸も可動式で、両足とも角度を変える事ができます。
脚部をアップで。もちろん足裏に肉抜きはありません。
各部アップで。シリンダーは動きに合わせて伸縮します。
さすが2015年製のMGなだけあり、各ダクト部なども細かく色分けされています。
ビーム・ライフルの色分けは良好です。
「グリップ」「手の平」の凹凸を合わせる事により、ガッチリと保持できます。
※本キットには可動タイプの手首パーツのみ付属します
「沈める!」
クワトロ大尉、ビーム・ライフルで攻撃!
アクション!
ヒザを着いて射撃。
ほんと動きまくるので、ポーズ幅がめちゃめちゃ広いです(>ω<;)
クレイ・バズーカはグリップが可動し、違和感なく持たせる事ができます。
また、弾倉は着脱可能で「組み上げてしまえば見えなくなるようなミサイル部分」も造形されていたりします(*_*;)
※使い道はないですが、ミサイルは余剰パーツでもう1つ付属
クレイ・バズーカを構える百式!
「私が前に出る!ついて来い!」
ビーム・ライフル+クレイ・バズーカで。
攻撃!
ほんと美しいですね……。
今回のMG百式Ver.2.0、めちゃめちゃ出来がいいっす……(涙
ビーム・サーベルを抜刀!
こちらも凹凸を合わせるようにして保持するため、ポロリの心配はありません。
グリップ・サーベル刃ともに2本ずつ付属します。
斬!
二刀流で。
飛びかかる百式!
ライフル+サーベルでパシャリ。
HGUC 1/144 百式(REVIVE版)と比較。
リバイヴ版のHG百式は2016年発売、本キットの翌年に発売されました。
ともにスタイリッシュ体型で立体化されていますが、こう見てみるとREVIVE版は頭部・胴体がかなり小さくなっているのが見て取れます。
HGUC200の百式はかなり物議を醸したガンプラだと思いますが、↓レビューでは冷静かつフラットにレビューしてみたつもりです……(笑)
よければこちらのレビューもあわせてどうぞ。
最後に、同じMG版のガンダムMk-II(Ver.2.0)、ゼータガンダム(Ver.Ka)とディスプレイ。
「戦士は生きている限り、戦わなければならんのだ!」
MG 百式 Ver.2.0の感想
ということでMG 百式 Ver.2.0のご紹介でした。
可動域の広さやポロリの無いストレスフリーなクオリティはもちろん、一番の長所はその品のあるゴールドメッキだと思います。
正直、塗装派モデラーさんでもここまでキレイだと「塗装しなくてもいいかな…」と思える成形色に仕上がっているのではないでしょうか。(アンダーゲートの恩恵もありゲート跡も目立たず)
弱点という弱点はないので、あとは「MGとしてのアレンジプロポーションの好みが合うか」という1点が購入判断になると思います。
おそらくですが、ここまでのクオリティだとVer.3.0が出るのは相当先になると思われます。そういった意味でも、1/100スケールの百式を今組みたいモデラーさんは、今すぐ買っても問題ないMGに仕上がっていると思いますぞ。※本レビューは2021年7月執筆
以上、「MG 百式 Ver.2.0」のガンプラレビューでした!