今回は「MG ウイングガンダム」のガンプラレビューです。
新機動戦記ガンダムWに登場し、ヒイロ・ユイが搭乗するウイングガンダムのMG版をご紹介。
2010年発売。
今回のMG版の特徴として、カトキハジメ氏により再構築された細身でスタイリッシュなスタイルが再現されています。
バード形態に変形できるほか、翼の面積が変化する可変機構構造も搭載。
ということで、MGウイングガンダムをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 ウイングガンダム
カトキハジメ氏によりデザインされたTV版ウイングガンダムの、MG版。
骨格部分のランナーにはABS樹脂の「XXXGフレーム」が採用されていて、ポリキャップを仕組む昔ながらの構造になっています。
価格は4,400円(税10%込)です。
今回は、ホイルシールのほかマーキングシールとガンダムデカール(ドライデカール)が付属するぞ!
フィギュアは、制服姿の1/100ヒイロ・ユイのフィギュアが付属します。
そして完成したMG 1/100 ウイングガンダムがこちら。
ご覧のとおりテレビ版の劇中や設定画よりも細身のスタイリッシュ体型でリデザインされています。
モールドはあっさりぎみですが、パーツが凝縮していてズッシリとした重みがあります。
方向性的には、1/144スケールのHGAC版に近い印象でしょうか。
2010年製のMGということで古さは感じませんが、股間軸がスイング可動するなど今っぽいギミックは搭載されていない感じです。組み上げてみて、堅実なスケールモデルといった印象を感じました。
接地性は優秀で、自立も安定します。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は結構広く、手足は大きく広がります。
特に、バード形態時に動かす腰部サイドアーマーが上側へ可動し、足可動の邪魔にならない作りになっています。
手足の関節はそれなりに曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
腕部はツメデザインになっているので90度ほどしか曲がりませんが、必要十分といった感じ。
デフォルトではそこまで動きませんが、上半身を少し引き上げれば真横を向くことができます。
頭部をアップで。トサカ部とツインアイにシールを使いますが、パーツ自体は無色のクリアパーツになっています。
額左右にあるバルカン砲はイエローで色分けされています。
横、後ろから。後ろにある合わせ目は段落ちモールド化されているため、合わせ目無し構造です。
胴体をアップで。スリット形状が細かく、色分けも細かいです。
コクピットハッチは、開閉します。中に座った状態のヒイロフィギュアを組み込みます。
各部アップで。肩部の襟元左右にあるマシンキャノンの砲口は、別パーツ化されています。
胸部中央のサーチアイには、クリアパーツが採用されています。
肩部の色分けも細かいですが、くぼみ部はスミ入れペンなどで要塗装です。
肩は引き出すことができ、前方向へ大きく動きます。
特徴的な腕部。二の腕から下は、ロール回転します。
今回ハンドパーツの指交換パーツは「握り手」「銃持ち手」「サーベル/シールド持ち手」「平手」の4種類が左右分付属します。
腰部の色分けも優秀。アーマー内部は、グレーの裏打ちパーツで色分け済みなうえモールドも細かいです。
底面に↑枠のジョイントパーツを取り付ければ、アクションベースに対応します。
結構ガッチリと接続され、取る時に苦労するぐらいの接続強度になっています。
スリムな脚部。足裏に肉抜きはなく、バーニアが搭載されているぞ!(>ω<)
背部をアップで。↑枠のパーツは、左右独立して可動します。
翼は、面積が変化する可変機構構造になっています。
ここの組み方だけ少し難しかったので、初心者モデラーさんはご注意を……!(>ω<)
「排除開始」
ヒイロ、ウイングガンダム出撃!
翼はフレキシブルに動き、このように角度を後ろ向きにすることができます。
バスターライフルがこちら。折りたたみ式で、一応カートリッジを外すこともできます。
うむ。翼を広げて浮かせるだけでカッコいいっす……(*ノェノ;)
バスターライフルで攻撃!
ただ、股間軸が前後にスイング可動するような最近のギミックは搭載されていないため、動きは少し硬いかなといった印象です。
「感情で行動する事に異論はない。そう俺は学んだ」
シールドは、グリップを持たせたあと前腕部後ろ側に接続します。
前腕部にピンを入れたあと下にスライドさせて固定する作りなので、ガッチリと保持できます。
中にビームサーベルのグリップが1本収納されていて、着脱可能です。
ウイングガンダム、ビームサーベルを抜刀!
サーベル刃は、湾曲した長めのクリアグリーンが2本付属します。(1本は余剰になります)
斬りかかるヒイロ!
「任務を継続する」
それではバード形態に変形させてみます。
まずは頭・腕・下半身を回転させ、肩アーマーを外側へスライド可動させます。
腰部サイドアーマーを上に引き上げ、肩フレームと接続。
前腕部のツメを展開させ、
脚部を折りたたみます。
あとはバスターライフルを接続させたシールドを上部に取り付ければ、
バード形態の完成です。
MS時にも使ったジョイントパーツを使うことにより、アクションベースに対応します。(↑画像は他のジョイントを使い無理矢理シンプルスタンドに展示した状態)
下から見た図。
HGAC 1/144 ウイングガンダム(左)、RG 1/144 ウイングガンダム(右)とディスプレイ。
HGAC版は2013年発売、RG版は2021年発売と、どちらも今回のMG版より新しいガンプラになります。
この中では、今から買うならRG版がオススメかもしれません。2021年発売なだけあり、最新ガンプラ感ただよう高密度なキットに仕上がっているよ!(>ω<)
「目標を破壊…帰投する」
MG 1/100 ウイングガンダムの感想
ということでMGウイングガンダムのご紹介でした。
今回はHGAC版と同様に、細身のスタイリッシュ体型で再現されているのが特徴といったところ。
他のウイング系TV版MGと共通ですが、使われている骨格のフレームは堅実にできてはいるものの、最近のガンプラのように股間軸がスイング可動しないなど、少し硬めの可動感になっている点はご注意を。
とはいえ今のガンプラ目線で見ても不満のない作り、見た目、色分けで再現されているため、ウイングファンには満足度が高いMGに仕上がっていると思いますぞ……(*´ェ`*)
ウイングガンダムのガンプラといえば、昨今ではずっとスタイリッシュなイメージが定着しているような印象なので、いつか劇中や設定画のようなガッチリとしたTV版のキットもリリースして欲しいですね。(贅沢?)
以上、「MG 1/100 ウイングガンダム」のガンプラレビューでした!