今回は「MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka」のガンプラレビューです。
新機動戦記ガンダムW Endless Waltzに登場し、ヒイロ・ユイが搭乗するウイングガンダムゼロEWのMG版Ver.Kaをご紹介。
2020年発売。
カトキハジメ氏完全監修でデザインされており、新規造形で立体化されています。
ウイングバインダーの展開・連動ギミックをはじめ、新規ギミックとして「翼へのツインバスターライフル収納」「ネオバード形態への変形」を搭載。
2020年製のMGらしい、高クオリティなゼロが再現されています。
という事で、MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ker.Kaをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka
ウイングガンダムゼロEWのMG版は2004年に「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)」が発売されていたので、今回Ver.Kaとして16年ぶりにリニューアルMG化された事になります。(比較は後半で!)
価格は6,050円(税10%込)。ボックスが大きめで、非常に組みごたえのあるガンプラに仕上がっていたよ!(>ω<)
ホイルシールのほか、水転写デカールも付属します。
デフォルトで水転写デカールが同梱するのが嬉しいですね。
1/100 ヒイロ・ユイのフィギュアがこちら。
非常に小さいですが、アップで見てもよく造形されています。
そして完成したMG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ker.Kaがこちら。
詳しくは後述しますが、今回のVer.Ka最大の特徴は「ツインバスターライフルの翼収納ギミック」「敗者たちの栄光にも登場したネオバード形態」の2点で間違いないです。
どちらも2004年に発売済みの「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)」には搭載されていないギミックになります。
もう立たせておくだけでかっこいいです……(涙
ウイングバインダーに重みはありますが、副翼の先端が接地することもあり自立は安定します。接地性も優秀です。
それでは各部細かく見ていきます!
頭部をアップで。旧MG版の頭部には合わせ目がありましたが、今回のVer.Kaでは合わせ目無し構造になっています。
アンテナ中央やツインアイは、ホイルシールで色を補います。
横、後ろから。
マシンキャノンのカバーは開閉します。胸部中央のゼロシステムインジケーターには、クリアパーツが使われています。
胸部左右の下部パーツがポロリしやすかったので、気になる方は接着推奨といったところ。
余談ですが、胴体部分はカトキ氏自ら試作品にパテを盛って削り、形状出しを行って造形されたとの事。中央カバーの柔らかなラインや胸部側面のフォルムなどは、実物に手を加えることで微妙なニュアンスが再現されています。
コクピットハッチは前方へ引き出すことができ、中に座った状態の1/100ヒイロフィギュアを組み込みます。
組んだあとからでは取り出せないので、塗装派モデラーさんは事前に塗装する必要アリです。
ショルダーアーマーは色分けが良好なうえ、細かく動きます。
肩関節を引き出せば、肩ブロックを前方へ向けることができます。この構造のおかげで、ツインバスターライフルを正面に構えやすいです。
腕部は、肩内部ブロックに合わせ目があります。
二の腕から下、前腕部はロール回転します。
指パーツは4種類付属し、「握り手」「平手」「ライフル持ち手」「サーベル持ち手」が左右分付属します。
腰部はディテールが追加されているうえ、足の付け根軸は前後にスライド可動します。
軸自体下に倒すこともできるので、股関節まわりは柔軟に可動します。
脚部をアップで。
ニーアーマーとふくらはぎの装甲は、展開可動します。
可動域は広く、手足は大きく広がり顔を上げる動作も得意です。
股関節まわりが柔軟に動くので、キレイにヒザ立ち可能です。
つま先も可動するため、細やかな動きをつけることができます。
今回、アクションベース1(+ゼロ用ジョイントパーツ)が付属します。
腰部リアアーマー中央のパーツを外して接続します。
こんな感じで。別途スタンドを用意しなくていいのがいいですね……!(>ω<)
「ゼロよ、俺を導いてくれ…」
ウイングガンダムゼロEW、出撃!
それでは各部ギミックと武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
頭部側面のパーツと胸部装甲は可動し、ゼロシステムの展開が再現できます。
背部をアップで。ウイングバインダーはフレキシブルウイングステー(アーム)で繋がれていて、このあたりも細かく角度を変えることができます。
サブウイングはモナカ構造で、合わせ目が出る部分があります。
翼は展開可能です。
主翼も同様で、裏側にはツインバスターライフルをマウントすることができます。
今回のVer.Kaには、ツインバスターライフルの折り畳みギミックが新たに搭載されています。センサーとケーブルが可動部を隠し、銃身と本体が隙間なくコンパクトに折りたたまれるようなパーツ形状と可動軸を実現しています。
「コードZ.E.R.O.、ゼロシステム発動…!」
美しい……。
前腕の外装をスライドさせると、ツインバスターライフルを保持し固定するためのジョイント部が現れます。
この固定ギミックのおかげで、固定しやすいうえ構えやすくなりました。
「敵を一掃する…」
ヒザ立ち状態でパシャリ。
非常にカッコイイです……(>ω<;)
もちろん、ツインバスターライフルは連結可能です。
肩の引き出しギミックと前腕部固定機能により構えやすいですが、それでも指パーツが外れることはありました。少しコツはいりますが、キレイに構えることはできます。
「ターゲット、ロックオン…」
ビームサーベルのグリップは、ウイングバインダーの副翼に収納されています。
ビームサーベルを抜刀!
ビーム刃は、湾曲したクリアグリーンが2本付属します。
斬!
シールドも付属します。こちらはネオバード形態を再現する時にも使うのですが、旧MG版では付属しませんでした。
大気圏突入モード
それでは大気圏突入モードを再現してみます。
肩アーマーを外側へ開き、下げます。次にウイングバインダーを前面に持っていき、
↑枠パーツを使って翼同士と腰部を連結。
あとはつま先を倒せば、
大気圏突入モードの完成です。
ネオバード形態(大気圏外モード)
次は本キットの特徴である、ゼロEWのネオバード形態を再現してみます。
脚部を動かし、前腕部を回転。
シールドも各部展開し、
背中に接続。左右にツインバスターライフルを取り付け、
下部パーツにスタンドを接続すれば……
ネオバード形態(大気圏外モード)の完成です。
ネオバード形態(大気圏内モード)
主翼を上部に持っていき展開させれば、大気圏内モードが再現できます。
通常MGとVer.Kaの違いを比較
それではここから、2004年に発売されたMG 1/100 ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版 ※左) と比較してみます。
今回のVer.Ka版は2020年に発売されたので、16年の開きがあります。
まずはパッと見で、成形色ブルーの色合いが変化しているのが見て取れます。
頭部をアップで比較。顔付きが多少変わっており、モールド形状が細かくなっています。
また旧版では合わせ目がありましたが、今回は無し。また、Ver.Kaでは左右のパーツに展開ギミックが搭載されているのも特徴です。
ショルダーアーマーと胸部まわりを比較。
どちらもマシンキャノンは展開できますが、旧版の場合顔に引っかかるため開けづらかったのですが、今回はそのあたりが多少解消されています。
下半身を比較。腰部まわりのアーマーや脚部形状のディテールが増しました。
ウイングバインダーを比較。旧版の羽先は軟質素材でしたが、今回は通常のプラ材質になっています。
ともにボールジョイント接続ですが、Ver.Kaでは羽先側にボール軸がついていて、翼の本体に組み込むため外れにくくなりました。
RG 1/144 ウイングガンダムゼロEW(中央)も混ぜ、色々なウイングゼロEWでディスプレイ。
RG版は2014年発売という事で、今回のMG Ver.Kaが一番新しいです。
↑は、別売りのRG用拡張エフェクトユニット セラフィムフェザーに飾ってみた図。RG1/144スケール用ではありますが、今回のMG 1/100を飾っても違和感がないのでオススメだよ!
※一部他からジョイントパーツを持ってくる必要アリ
※エフェクトユニットはプレバン品です
「お前にゼロは倒せない」
MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの感想
ということでMGウイングガンダムゼロEW Ver.Kaのご紹介でした。
スタイル良し、可動良し、ギミック良しと非常に高クオリティなMGに仕上がっています。
気になったのは胸部の一部パーツがポロリしやすい点と、ツインバスターライフルを連結させて正面に構えるのに少しコツがいる点。あとはネオバード形態への切り替え時に、フレキシブルウイングステー(背中のアーム)の向きを調整するのに組み立て書とにらめっこになる点ぐらいです。
今回の売りは、「ツインバスターライフルの収納ギミック(および折り畳み構造)を搭載」「ネオバード形態に変形できる」2点。
組み立て書のカトキ氏インタビューに「ゼロEWは新製品が多いため、ネタやギミックがやり尽くされていて新しいアピールポイントを盛り込むのに苦労した」と書かれていましたが、良くできた新ギミックになっていたと思います。
ウイングゼロEWファンは十中八九満足できる内容になっているので、定価で売られていたら購入推奨だよ!(>ω<)
以上、「MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka」のガンプラレビューでした!