今回は「HGUC ハイザック」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダムに登場し、ティターンズに配備されたハイザック。
こちらは2000年に発売された、ティターンズカラーバージョン(緑)のHGUC版になります。
コンセプトデザインはカトキハジメ氏で、HGUCでの立体化にあたりリニューアルデザインされています。
が、組み終わった感想としてはアニメの劇中イメージに近いプロポーションでうまく立体化されている印象です。
ということで、今回はHGUCハイザックを今のガンプラ基準で見るとどうか、合わせ目箇所なども踏まえてご紹介したいと思います!
HGUC ハイザック
ボックスアートのザク・マシンガン改を構えたハイザックさん。
筱雅律氏の描いたハイザックイラストが超絶カッケェっす……(*´ェ`*;)ハァハァ
組み立て書とシール。シールはモノアイ周辺とつま先部分を補うものが付属します。
さすがに20年近く前のキットなので、色分けは甘めになっています。
付属品は「120mmザク・マシンガン改+銃持ち手」と「オプションシールド」のみ。
ヒート・ホーク、ヒート・サーベル、3連装ミサイル・ポッドは付属しません。
そして組み上がったHGUCハイザックがこちら。
リファインされた事で当時としては「各部形状が細かくなった」であろうキットだと思うのですが、今の目で見るとアニメイメージまんまな感じがします(*´ェ`*)
(最近のリバイヴアレンジがでかかったせいかもしれません)
基本的な箇所はパーツ分割で色分けされています。
合わせ目がそこそこ出ますが(後述)、旧キットと違い手を加えて見栄えを上げるのにそこまで手はかからなそうです。
HGUCとはいえかなり古いキットなので舐めてましたが、組んでみるとご覧のとおり劇中再現度の高いスタイルになっています。
ただ、可動域はさすがに狭いです。
腰もほぼ回転しない上、左腕はショルダーアーマーが干渉するためあまり上がらず。
開脚も苦手で膝関節もあまり曲がりません。
頭部は左右分割式で、真ん中に合わせ目が出ます。
モノアイの可動ギミックは無く、モノアイ自体も凸状になっていないのでクリアパーツに交換する際も小加工が必要になります。
動力パイプは最近ではあまり見かけない軟質素材になっています。
胸部は「連邦のザク」という、ジムがブレンドされたようなデザインがバッチリ再現されています。
イエローパーツや軟質素材の動力パイプは別パーツ化されています。
胴体側面とバックパック側面に合わせ目が出ます。
また、胴体上と左肩のショルダーアーマーにも合わせ目あり。
バックパック左右のフィンユニットは可動します。
フィンユニット先端は本来ライトグリーンなので要塗装。
バーニアはレッド1色成形で別パーツ化されていますが、バーニア外側は色分けされておらずグレーで要塗装です。
バックパック下部の左右カバーは可動します。
ザクIIを彷彿とさせる右肩のシールドと左肩のショルダーアーマー。
ハイザック特有の形状で造形されています。
肩まわりの接続はそれぞれポリキャップ接続で、ある程度可動します。
二の腕と前腕部にちょこちょこ合わせ目が出ます。
ただ、色分けについては完璧。
腰部フロントアーマーの作りが古く、今のガンプラでよくある「ニッパーで切り離すだけで左右独立可動する構造」ではありません。
手を加えるモデラーさんは、昔ながらの「真鍮線を通して独立可動させる加工」が必要といったところ。
とはいえ、取り付け位置や上半身にひっかかる問題で可動自体あまりしなかったりします。
膝関節もあまり曲がらないので、可動域を広げる場合はそれなりに手がかかりそうです。
脚前面。スネに合わせ目が出ます。
脚部後ろ側。モモ、ふくらはぎに合わせ目が出ます。
この辺はさすがに昔のHGUCといった感じ。
レッグスラスターはシンプルな2パーツ構造で色分けは優秀です。
つま先下部のレッド・グレーはシールで補いますが、足裏には肉抜きがなくモールドが刻まれています。
それでは武器を装備させ、ポージングしてみます!
120mmザク・マシンガン改はモナカ構造で、光学系センサーの一部はレッドで要塗装です。
オプションシールドは2パーツ1色成形。基部でロール回転します。
連邦マークの十字はイエローで要塗装です。
ジムに乗っていた連邦兵の乗り換えを考慮し、左腕用に設計したという設定アリ。←こういう細かい設定いいよね……(*´ェ`*)
ハイザック、ザク・マシンガン改とオプションシールドを装備!
浮かせてみます。
※アクションベース用の穴はあいていません
浮かせると劇中を思い出します……(*´ェ`*)
続編一発目にして連邦側(ティターンズ)のザクが出てきたのは衝撃でした。
ザク・マシンガン改で攻撃!
サブグリップは可動し、両手で構える事が可能です。
が、腕可動が狭くグリップ形状が掴みづらい形をしている影響で「なんとか構えられる」といった感じ。
……両手持ちさせると超かっこよくなるな!(>ω<)
バックパックのフィンユニットのデザインがいい感じ。
ザク系って動かしてナンボだよね。
ズゥン……。スペースノイドを排除するハイザック。
ブチ切れカミーユのガンダムマーク2(ティターンズ仕様)と交戦するハイザック!
連邦軍カラーのHGUCハイザックと比較。
成形色が違うだけですが、連邦軍仕様のHGUCにはマーキングシールが入っています。
※厳密に言えば上腕部の動力パイプの形状が違いますが、ほとんど見た目に違いはありませんでした(連邦カラーでリニューアルされた部分)
ベースキットが同じハイザックの3キットを比較。
アイザックだけ怪獣みたいじゃね?(*´ェ`*)
カミーユのガンダムMk-II、ライラのガルバルディβとディスプレイ。
この3機見ると初期メンツって感じがします。
Zガンダム初期メンツでディスプレイ。
Zガンダム初期のモビルスーツって、独特のケレン味があっていいよね……。
HGUC 1/144 ホビー・ハイザック(A.O.Z RE-BOOT版)と比較。
逆襲のシャアに登場したホビー・ハイザックはA.O.Z RE-BOOT版として、2003年に限定商品として発売されました。
発売年の違いと設定自体形状が結構違うというのもあるので、違いは↓のレビューでどうぞ。
かなりクオリティが高いので、ホビー・ハイザックもオススメだぞ!(>ω<)
ジェリドが搭乗した機体勢揃いでディスプレイ。
このハイザック、浮かせてディスプレイすると通常の3倍かっこよくなる気がするぞ!
穴は空いてないがな!(*´ェ`*)
HGUC ハイザックの感想
ということでHGUC ハイザックのご紹介でした。
先述した通り目立つ箇所に合わせ目があり可動域がかなり狭いので、完全ストレート組みの素組み派モデラーさんは満足いかない可能性が高いです。
色分けは「フィンユニット」や「ザク・マシンガン改のセンサー部分」「オプションシールド」等足りない箇所はありますが、基本部分は色分けされています。
2000年発売のガンプラという事で作りは古いですが、手を加えれば加えるだけ見た目にフィードバックされる古き良きガンプラといった印象です。
ハイザックが好きで、合わせ目消しするモデラーさんや改造派モデラーさんなら楽しく作れるキットだと思いますぞ(*´ェ`*)
以上、「HGUC ハイザック」のガンプラレビューでした!