今回は「HG ガンダムアスクレプオス」のガンプラレビューです。
新機動戦記ガンダムW デュアルストーリーG-UNITに登場し、G-UNITの仮面枠「シルヴァ・クラウン」が搭乗するガンダムアスクレプオスをご紹介。
1997年に発売された旧HGシリーズになります。
OZプライズの機体で、一番の特徴としては接近戦モードへの変形ができるガンプラになっています。
デュアルストーリーG-UNITシリーズは今の時代かなりニッチな位置付けで、ネットでも情報が少ない模様。
という事で、HGガンダムアスクレプオスをがっつりとレビュってみたいと思います!
HG ガンダムアスクレプオス
パープルの装甲が印象的なガンダムアスクレプオスのボックスアート。
HGシリーズとして発売されましたが、昨今のHGAC(アフターコロニー)ではなくHGUC以前の旧キットに分類される1/144スケールのガンプラになります。
※追記:2022年HGAC版が発売されました↓
旧キット版のレビューの続きいってみます。
ガンプラの深淵を覗きはじめると意識してくるシリーズ、それがG-UNIT。今の時代、アスクレプオスのレビューを見に来たあなたはガンプラマニア度がかなり高いものと思われますぞ……w(*_*)
組み立て書はカラーページが多く、
ガンダムアスクレプオスや、デュアルストーリーG-UNITについての細かな解説がびっしりと記載されています。
コミックボンボンの表記にノスタルジーを感じるぞ……。
パイロットはデュアルストーリーG-UNITの仮面枠、シルヴァ・クラウン。
正体についてはネタバレにもなるので伏せておきます(*´ェ`*)
旧キットのため、シールの量はかなり多いです。
主に、パイソンクロー(通常時はショルダーアーマーの部分)を補う広範囲なシールが付属。マーキングシールも付属します。
そして完成した1/144 ガンダムアスクレプオスがこちら。
ご覧の通り肩まわりのシールが多く、今のガンプラ基準で見てしまうと未塗装ではきついかもしれません。
とはいえプロポーション・造形だけを見ればめちゃめちゃかっこいいのではなかろうか。
色分けと可動域については、「手を加える前提」で組んだ方がいいかもしれません。
それでは各部細かく見ていきます!
腕はあまり上がらず、開脚範囲も狭いです。
膝立ちも出来ない上、上半身もそこまで回転しないため可動域は狭いです。
このあたりは27年前に発売されたガンプラという事で、致し方ない部分だぞ……(*´ェ`*)
頭部をアップで。アンテナ一面と口先、ツインアイやセンサー類などにシールを多用します。
本来なら顔の左右先端はイエローなので、色分けについては塗装前提クオリティといっていいでしょう。
とはいえ先端に突き出たトサカや各所モールドなど、形状的にはめちゃめちゃかっこいいですね。
こういう旧キットは手を加えれば「パテとか使わず、塗ればかっこよくなる系のキット」に分類されると思うので、塗装派モデラーさんには嬉しい部分だと思います。
胸部のゴールド部や、腰部中央のホワイト部はホイルシールで色を補います。
ちなみに、このライトグレー部分がHGガンダムジェミナス01に付属するG-UNITランナーの流用箇所になります。
合わせ目は全身に出るので今回は説明を多少省略させていただきますが、胴体上部・側面、ショルダーアーマー上部など、ほぼ全てに合わせ目が出ます。
肩は軸接続になりますが、間にサブアーマーを挟み込む特殊な構造をしています。
※接近戦モードで位置を変える仕様
パイソンクロー(ショルダーアーマー)部分は全てシールで色を補うため、見栄えは悪いです。
今回かなり集中して貼りましたが、広範囲かつ角張った面に貼るためキレイにいかず。……シールマイスターならうまく貼れるのかな?(*_*)
ショルダーアーマー内部にはビームソードの柄を取り付けますが、接続できるサーベル刃は付属しないため実質固定式です。
上から。
このあたり塗装すればかなり化けそうですね。
ショルダーアーマーは引き出す事ができます。
接近戦モードへの変形で位置を変える仕様です。(このあたりは後述)
二の腕はガンダムジェミナスと共通のG-UNITランナーが使われており、合わせ目が出ます。
前腕部も合わせ目が出るものの、形状的にはショボさを感じず。
ただハンドパーツはポリ製になっています。改造派モデラーさんは最近のプラ製手首パーツに交換推奨といったところ。
関節部はポリキャップがむき出しになり、隙間から内部が見えてしまいます。
股間パーツ下部や、ヒザのイエロー部分はホイルシールで色を補います。
脚部は「プロペラントレッグタンク」になっており、推力用エネルギータンクとスラスターの役割を果たします。
合わせ目が出る上、色分けも甘いです。
足裏に肉抜きはありません。
バックパック中央のホワイト部は、ホイルシールで補います。
他、バーニア等はグレーで要塗装です。
ビームソードを装備させてみます。
柄一体型のクリアイエロー成形ですが、迫力のある形になっています(*´ェ`*)
アクション!
ビームソードを振り上げるガンダムアスクレプオス!
か、かっこいいじゃないか……。
かなりのポテンシャルを秘めているキットだぞ……!
ビームソードは2本付属するため、二刀流も可能です。
同梱する手持ち武器は、ビームソード2本のみです。
そのかわり、このアスクレプオスは接近戦モードに変形可能です。
ガンダムアスクレプオス、接近戦モードがこちら。
頭部パーツを外し、バックパックを頭にかぶせるように配置します。
ショルダーアーマーを下ろし、ズゴックのアイアンネイルのようなパイソンクロー状態にさせれば完成です。
いかがでしょうか……(*´ェ`*)
頭部は全方位アクティブスキャナーになっており、300km四方を完全に網羅するセンサーを搭載しているとの事。
パイソンクローはシールが目立つものの、迫力のある造形をしています。
ただ、クロー自体は可動しません。
接近戦モードで襲いかかるガンダムアスクレプオス!
旧キットのガンダムジェミナス01とパシャリ。
1/144 ガンダムジェミナス01と比較。
アスクレプオスは設定的に「ガンダムジェミナス02」を奪取し改造した機体のため、01と共通パーツが多いです。(01と02は同形状)
いわゆるバリエーションキットになっていますが、ご覧の通り新規造形の外装パーツは多いです。
ハイドラガンダムと交戦!
G-UNITの旧1/144スケールでパシャリ。
アスクレプオスの改造前の姿であるガンダムジェミナス02と比較。
ジェミナス02はHGACシリーズで発売されているぞ!(>ω<)
最後に、HGACガンダムアスクレプオス(右)と比較。
HGAC版は2022年発売の新フォーマットにて立体化されていますが、プレミアム・バンダイ限定品になります。
アップで比較。
HG ガンダムアスクレプオスの感想
ということでHG ガンダムアスクレプオスのご紹介でした。
27年前に発売された旧キットため、色分けは甘く合わせ目の量も多いです。
が、ご覧の通り造形自体はかっこいいアスクレプオスが再現されています。
可動域を広げる改造は大変そうですが、素立ち限定なら塗装するだけでかなり化けそうなキットになっているのではないでしょうか。
そしてガンダムアスクレプオスですが、いま時代HGAC版も発売されているので、これから買うなら↓一択だと思いますぞ。
以上、「HG ガンダムアスクレプオス」のガンプラレビューでした!