今回は「HGガンダムエアリアル」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム 水星の魔女に登場し、スレッタ・マーキュリーが搭乗するガンダムエアリアルをご紹介。
2022年発売。
シェルユニットは「インモールド成形のパーツ」「クリアパーツ+ダブルサイドシール」の選択式で、さらに発光状態と非発光状態が再現できます。
シールドのエスカッシャンは11のビットステイヴに分離可能で、全身に装着することでビットオンフォームが再現できます。
という事で新たなる時代のガンダム、HGガンダムエアリアルをレビューしていきたいと思います!
HG 1/144 ガンダムエアリアル
ついに発売された水星の魔女の主役機、HGガンダムエアリアル。
人間拡張を目的とするMS用システム「GUND(ガンド)フォーマット」を使用した「GUND-ARM(ガンダム)」と呼ばれる、禁じられた機体の特徴に酷似するMSとなります。
なにげに、先に発売されたHGガンダムルブリスとの流用はありません。完全新規で立体化されているぞ!(>ω<)
組み立て書にはスレッタ・マーキュリーさんが記載。
白をベースとした、オシャレな組み立て書になっています。
こちらが水星の魔女系HGの特徴の一つ、ダブルサイドシール。
光沢感のあるキラキラした薄いタイプのシールになっていますが、↑画像のようにシールを貼る側の面に印刷されているのが特徴です。
各部選択式になっていて、発光状態と非発光状態を選んで貼ることになります。
付属品一覧がこちら。
※「ビームライフル+専用ビーム刃パーツ」「ビームサーベル×2」「エスカッシャン(シールド)」
余剰パーツはありません。
そして完成したHGガンダムエアリアルがこちら。
太ももが大きめの特徴あるプロポーションで立体化されているほか、ルブリスと比べトリコロールカラーのベーシックな成形色で再現されています。
最近のHGに多い、ポリキャップレスのKPS仕様です。
新世代のガンダムを感じる、洗練されたデザインですね……(>ω<)
ガンプラ構造も進化していますが、HGシリーズらしくパーツ数はそこまで多くないので初心者モデラーさんでも非常に組みやすい内容になっていると思います。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、腕は大きく上がり足は真横まで開脚します。
顔を上げる動作も得意です。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
上半身が柔軟に可動するので、無理なくポーズが決まります。
更に、上半身は360度回転します。
全体的に見て、可動域はかなり広いです。さすが最新シリーズのHGといったところ。
頭部をアップで。ご覧のように色分けがめちゃめちゃ良くできていて、細かな「レッド」「イエロー」「グリーン」「グレー」がパーツ分割により色分けされています。
ちなみにツインアイはシールが付属するのですが(グリーンとレッド色)、シールを貼らずともグリーンで再現されています。(今回ツインアイにシールは貼っていません)
横、後ろから。合わせ目はありません。
頭部の中身はこんな感じになっていて、グリーンのパーツは「ツインアイ」「後頭部のトサカ」の色分けを実現。
イエローとレッドも細かく分割されており、頭部だけで9パーツも使われています。
超アップで。額のトサカ部分には、スモークがかったクリアパーツを使用。
中にダブルサイドシールを貼ることにより、発光状態が再現できます。(非発光状態を再現するための黒いシールも付属)
ツインアイは、隈取り部分のグレーも色分けされているのがスゴイです。
そしてこちらが水星の魔女シリーズの売り、シェルユニットに使うインモールドパーツ。
ルブリスとは別形状になっていて、シールを貼らずとも発光状態がキレイに再現されています。
↑ちなみに左がインモールドパーツで、右がシールをクリアパーツに貼った状態です。(2種付属)
好みもあるかと思いますが、インモールドパーツの方がキレイですね。
非発光状態を再現する場合はインモールドパーツではなく、↑の通常クリアパーツに黒のシールを貼って再現します。
↑画像では肩部も非発光状態のシールを貼っています。ここに限らずシールを選ぶところが多いです。(以後は発光状態でレビューを続けます)
胴体をアップで。色分けが細かいうえ、ご覧のようにHGとしてはモールド数が多くスミ入れがうなるデザインをしています。
バックパックには2本のビームサーベルを搭載。着脱できます。ただ、基部は可動しないため前後に動かすことはできません。
バックパック自体は、中央部分にもクリアパーツが使われています。
肩の付け根構造が面白く、胸部とのボールジョイント接続により前方向への可動に優れています。
ショルダーアーマーは、側面に合わせ目が出ます。
腕部に合わせ目はありません。
腰部フロントアーマーとサイドアーマーは、可動します。
底面にはスタンド用の3mm穴アリ。弱点とはいえないかもしれませんが、股間軸は可動しません。
意外なことに、脚部の合わせ目は多いです。ヒザを曲げた際に露出する装甲や後ろ側の装甲に合わせ目が出ます。
脚部はHGCEウィンダムなどでも採用されているFINE BUILDのような構造になっていて、関節パーツを前後から合わせるように組み立てます。
塗装派モデラーさんにはかなり嬉しい構造ですね。
モモにもクリアパーツを使用。
後ろ側のイエロー部など、HGとは思えない細かな色分けを実現しています。
足首パーツは前側とカカト側が独立して可動。ボールジョイント接続になっていて、接地性に優れています。
足裏には肉抜きっぽいのがありますが、こういうデザインかもしれません。
ガンダムエアリアル、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
次世代群体遠隔操作兵器システム「ガンビット」で構成された多目的攻防プラットフォーム、エスカッシャンがこちら。
↑は11のビットステイヴが集まった状態で、シールドとして運用します。
表面にはなにかカスタムできそうな3mm穴が3つ空いており、シールド自体基部でロール回転します。接続強度に問題はありませんでした。
こちらはビームライフル。先端にビーム刃のエフェクトパーツを取り付けることもできます。
ビームライフルで攻撃するエアリアル!
エフェクトパーツをつけてパシャリ。
飛びかかるエアリアル!
カッケェ!(>ω<;)
めっちゃ動く……。
ビームライフルは↑枠のジョイントパーツをかませることにより、背中にマウントできます。
ビームサーベルのグリップは、マウント状態でもつかむことができます。
繰り返しになりますが、サーベル基部は前後に可動しないので破損にはご注意を。
ガンダムエアリアル、ビームサーベルを抜刀!
アクション!
サーベル刃がブルーっていうのもかっこいいよね……。
二刀流で。
「逃げたら負けないが手に入ります。でも、進めば…」
「勝てなくても、手に入ります。経験値も、プライドも…信頼だって!」
それではエスカッシャンのビットステイヴを分解し、ビットオンフォームを再現してみます!
ビットオンフォーム
まずはエスカッシャンをバラします。ビットオンフォームでは、画像中央上のグレーの基部パーツは使用しません。
分離させたビットステイヴを、肩と腕に装着。
腕は唯一アシンメトリーで、左右で形状が違うものを装着します。
あとは脚部側面と、腰部リアアーマーに装着します。
これで、ビットオンフォームの完成です。
装甲が増えたことで、少しマッチョなイメージに変わりました。
ちなみに設定的には「ビット本体への電力や推進剤の急速補給ができ、エアリアル自体も機動力や防御力が向上する武装」との事。
おしりに装備した↑パーツのビットステイヴは分離でき、ビームライフルに接続することでロングバレル状態が再現できます。
ガンダムエアリアル、高火力射撃で攻撃!
キレイにヒザ立ちできるので、ポーズが決まりまくります。
ビームサーベルを装備。やり方が悪いだけかもしれませんが、劇中のように両手でグリップをつかむのはちょっと無理が出ました。
攻撃!
先に発売された、HG 1/144 ガンダムルブリスと比較。流用はありません。
コンポガンビットシールド(ルブリス装備)と、エスカッシャン(エアリアル装備)を比較。
こう見比べてみると、色だけではなくデザイン自体結構違う形をしていますね。
HGガンダムルブリスのレビューは↓でどうぞ。
フィギュアライズスタンダードのスレッタと一緒にパシャリ。
EXスタンダード ガンダムエアリアルも混ぜてディスプレイ。
↑は、別売りのHG 1/144 ミラソウル社製フライトユニット装備を取り付けてみた図。(ファラクト戦の時のやつ)
エアリアルのバックパックはデフォルトだと少しさみしい気もするので、
エアリアルとのあわせ買いもオススメだよ!(>ω<)
別売りの水星の魔女 ウェポンディスプレイベースを使えば、展開状態が再現できるぞ!
本キットのリデコキット、HG 1/144 ガンダムエアリアル パーメットスコア・シックスと比較。
パーメットスコア6はプレバン限定で、本キットの成形色変更+マーキングシールやディスプレイベースが同梱する内容になっています。アップの比較は↓のレビューでどうぞ。
HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)と比較。
違いは↓のレビューでどうぞ。
最後に、FULL MECHANICS 1/100 ガンダムエアリアル(右)と比較。
「でで…でも私、女です、けど…?」
HG 1/144 ガンダムエアリアルの感想
ということでHGガンダムエアリアルのご紹介でした。
ガンプラの公式YouTubeで解説されていましたが、今回の水星の魔女シリーズは規格が統一されており、腕や足などを無改造で交換することができるとの事です。(一部特殊な機体は無理かもしれませんが)
という事で、同シリーズを揃えることにより手軽にカスタムガンプラが作れてしまうという拡張性の高いキットに仕上がっているのが売りで間違いないでしょう……(*_*)
ガンダムエアリアル自体も新世代のHGといった内容になっており、ナラティブあたりで気になっていたKPS関節のフニャつき問題が解消されていたり、インモールドパーツを使用したシェルユニットのキレイさが引き立つ名キットに仕上がっていました。
さすがに主役機だけあり、失敗は許されない感がヒシヒシと伝わる高クオリティで立体化されている印象です。
初心者モデラーさんにもオススメなので、今までガンプラを作ったことのないファンの方も気軽に手を出せるキットになっていると思いますぞ。
以上、「HG 1/144 ガンダムエアリアル」のガンプラレビューでした!