今回は「1/144 ガンダムアシュタロン」のガンプラレビューです。
機動新世紀ガンダムXに登場し、オルバ・フロストが搭乗するガンダムアシュタロンをご紹介。
1996年発売の旧キットになります。
古いガンプラながら、バックパックの位置を差し替えモビルアーマー形態への変形ギミックを搭載しています。
隠し腕のアトミックシザーズの先端クローも展開可能。
という事で、1/144ガンダムアシュタロンのレビューいってみます!
1/144 ガンダムアシュタロン
28年前のキット、ガンダムアシュタロンさん。
アシュタロンのリアル体型ガンプラは、この1/144スケールのみがリリースされています。
※ガンダムアシュタロンハーミットクラブは立体化無し(*´ェ`*)
ボックスですが、ガンダムXの1/144スケールでは一番デカイです。
↑1/144ガンダムヴァサーゴと比べても大型キットになっています。
組み立て書とホイルシールがこちら。
このアシュタロン、当時ものキットという事でホイルシールの量はかなり多いです。
特にアンテナやフェイスマスク全面をシールで補う事になるため、今から組もうと思っているモデラーさんは塗装前提と思った方がいいかもしれません。
ババン。そして完成した1/144ガンダムアシュタロンがこちら。
まず驚いたのはそのプロポーションと接地性で、素立ち限定でいくなら造形レベルは非常に高いです。
組む前は舐めていたのですが、マッシブでボリュームのあるアシュタロンが見事に立体化されているぞ……!(>ω<)
3色のランナー+ポリキャップ構成で、パーツ分割による色分けは弱いです。
特に目立つレッド・イエロー部を全てシールで補う仕様になっています。
特徴的なモビルアーマー形態のモノアイまわりも全てシールです。
※このあたりは後述
※今回は全部位に合わせ目があるため、画像での合わせ目説明は省略しています
まずは頭部から。
ご覧のようにアンテナとフェイス部分が全てシールになっており、凹凸がある箇所に貼るため見栄えは非常に悪いです。
ただ、頬左右フェイスガードのモールドなど造形は非常に細かく出来ています。
このあたりはシールのシワだけではなく、目立つ合わせ目も出まくるため要加工といったところ。
シール下はちゃんと造形されているので、実はシールを貼らない状態の方が見栄えが良かったのですがレビューという事で一応貼った状態で撮影しました……w
胸部まわりもすべてシールで補います。
胸の黄色い部分は別パーツ化されているため、塗装しやすいパーツ構造をしています。
腕は軸接続です。
マシンキャノンの造形は細かくできている模様。
ショルダーアーマーは色分けされていて、側面パネルも別パーツ化されています。
腕まわりの色分けはそこそこ良好です。
合わせ目も二の腕と手首に出る程度。
腰は、フロントアーマーの赤い部分以外は色分けされています。
脚部。足の甲はパープルで要塗装ですが、それ以外は色分け良好。
こう細かく見ていくと、本体の色については顔と胴以外そこまでひどくないですね。
足裏には肉抜きが無く適度にモールドが刻まれています。
接地性はいいですが、可動に関しては他の部位も含めあまり動きません。
特徴的なバックパック。
ここの位置を差し替える事により、モビルアーマー形態に変形します。
※後述
広範囲なレッド部はシール。
スラスターは別パーツ化されています。
ガンダムアシュタロン起動!
それでは武装を見ていきます!
手持ち武器は1色1パーツ成形のビームサーベルのみです。
ビームサーベルを構えるガンダムアシュタロン!
「残念だけど、これでお別れだよ」
基本的な部分しか動かないため、可動域はかなり狭いです。
ただ、↑のようにそこそこ開脚するため何パターンかはかっこいいポーズが決まる感じ(*´ェ`*)
これ、28年前のガンプラというのを考えるとプロポーションはかなり優れていますね。
塗装派モデラーさんにはうってつけの素体かもしれん……。
アトミックシザーズを展開させてみます。
アームは伸縮し、前方へ展開します。
クローも開くぞ!(*´ェ`*)
両側のアトミックシザーズを展開。
ちなみにストレート組みの場合、↑のように垂れ落ちてきたりします。
各部接続テンションが緩いため、決まった位置でホールドさせたい場合は要調整といったところ。
シザーズ内部はシザーズビーム砲が造形されています。
「フフフ……赤い花を咲かせてあげよう」
シザーズビーム砲を放つオルバ!
この展開ギミック、いいですね。
モビルアーマー形態がこちら。
バックパックを上下反対に付け替え、足を上げ一部パーツの位置を付け替える事で再現します。
スタンド穴など洒落たものは無いので、挟み込みスタンドなどが必要です(*´ェ`*)
ビグロっぽいお顔。
先端にはノーズビーム砲が4門造形されています。
↑のパーツは位置を変えるだけです。
ギュワッ!!!
ゲテモノガンダム現る!
なかなか迫力がありますねw
ガンダムレオパルドに襲いかかるガンダムアシュタロン!
同じガンダムXの1/144シリーズである「1/144ガンダムレオパルド」(←)と、最新フォーマットの「HGAWガンダムダブルエックス」(→)と比較。
HGAWシリーズは少しオーバースケールぎみになっているのですが、それと比べてもアシュタロンの方がでかいです。
1/144ガンダムヴァサーゴと比較。
SD三国伝の賈詡(かく)アシュタロンとディスプレイ。
発売された年を考えると当然ですが、素組みなら賈詡アシュタロンの方が出来がいいぞ!w
1/144スケールのガンダムX系ガンプラとティファ・アディールのフィギュアでディスプレイ。
1/144 ガンダムアシュタロンの感想
ということで1/144 ガンダムアシュタロンのご紹介でした。
旧キットという事で目立つ頭部・胴体・バックパック部分にシールを多用するため、塗装前提のキットと思った方がいいと思います。
スタイル・プロポーションはマッシブでボリュームのあるアシュタロンが見事に再現されているため、素立ち状態+塗装でクオリティが爆上がりしそうです。
※以下改造派モデラーさん向け
腕の軸部分と足のボールジョイント部分の強度が弱いため、真鍮線などで補強した方がいいかもしれません。また、ショルダーアーマーなど一部ピンの凹凸サイズがきつ過ぎて綺麗にはまらないため、ピンカットによる合わせ目消し推奨です!
総評としては、合わせ目処理や部分塗装など手を加えるモデラーさんにはオススメといった感じ。
HGAWガンダムアシュタロンハーミットクラブの発売は絶望的だと思いますが、バンダイさんに一つ提案が……。
RE/100みたいに、パーツ数と可動域を減らしたRE/144シリーズを作ってマニアックなモビルスーツを立体化していくのとかどうでしょうか!!!←必死
以上、「1/144 ガンダムアシュタロン」のガンプラレビューでした!