今回は「HGUCバイアラン・カスタム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムUCに登場し、ディエス・ロビン(ドナ・スター)が搭乗するバイアラン・カスタムをご紹介。
2012年発売。
1/144スケールでありながら全高約17cmと大型のガンプラに仕上がっています。
という事で、超個性的なHGUCバイアラン・カスタムを劇中再現の写真多め、かつバイアランとの違い・比較画像を含め徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGUC バイアラン・カスタム
劇中でも無双したバイアラン・カスタムさん。その名の通りバイアランのカスタム機になります。
キット内容ですが、ホイルシールの量は多めで主にスラスター裏側に貼る赤いシールが中心になります。
また、地球連邦軍のロゴが入ったマーキングシールも付属。
ただテトロンシールのため、フチが気になるモデラーさんはカットして貼るか水転写デカールを使用するのがオススメです(*´ェ`*)
付属品はシンプルで、ビーム・サーベルのエフェクトパーツ2つとアクションベース用の専用ジョイントパーツのみが付属します。
そして完成したHGUCバイアラン・カスタムがこちら。
HGシリーズといえど箱が大きく、ランナーも大ボリュームの内容になっています。
ご覧の通り、劇中再現度が非常に高いプロポーションで立体化されているのではないでしょうか。
背部プロペラントタンク/増加スラスターや腕のクロー・アームを見ても、各部バイアランからアップデートされているのが見て取れますね。
カラーリングも青を基調とした爽やかな成形色になりました。
今回は一部合わせ目を消してありますが、全合わせ目箇所は画像付きで解説していきます!
可動域から。手足は十分広がり、顔を上に上げる事もできます。
デザイン的に膝立ちはできませんが、膝関節は90度曲がります。
上半身は360度回転します。
これはポージングがうなる予感……!(>ω<)
頭部バイザーはクリアグリーンのパーツが使われています。
アンテナや動力パイプは別パーツ扱いで色分け済み。(今回黄色い部分だけ塗装しています)
設定的には、本機の計画承認にあたって「連邦軍本部が支持してきた唯一の必須事項」がこのツインアイ方式のバイザーとのこと。ティターンズのイメージを払拭するために連邦MS然とした改修が行われた部分になります。
横、後ろから。頭部に合わせ目は出ません。
下部の黄色いパーツも別パーツで色分けされています。
襟周辺の動力パイプや黄色いカバーパーツも色分け済みです。
胴体側面のダクト(赤いパーツ)のまわりはライトブルーのシールで色を補います。
また、↑の赤枠部分に合わせ目が出ますが下部分は段落ちモールド化されています。(ただ設定画ではモールド無し)
上から見た場合、「肩」「背部スラスター」「プロペラントタンク」に合わせ目が出ます。組み立て書の作例では肩の上はモールド扱いでしたが、設定画を見る限り合わせ目だと思われます。(段落ちモールド化もされていません)
肩は多少前後に傾くものの、前後可動には優れてはいません。
肩部スラスターは合わせ目が出ず、内部の赤い部分も色分けされていますが、外側の内側(青枠内)はシールで色を補います。
結構貼りにくい場所だぞ!w
脇の下にあるスラスターはある程度可動しますが、こちらも内側の赤をシールで補う仕様です。
肩のバーニアは別パーツで色分けされているうえ、HGにしてはディテールが細かく中々凝った造形をしています。
バイアラン・カスタムの特徴の一つ、クロー・アームはすべて左右挟み込み式です。
という事で、全箇所に合わせ目が出るという鬼仕様になっていますw
すべて完璧に処理するとなると非常に時間のかかる部分だと思います。(合わせ目ON合わせ目みたいな感じ(*´ェ`*))
ちなみに設定的には、ガブスレイの同名ユニットを一部流用してあるとの事です。
肘関節は90度曲がります。クローは両側とも可動しますが、ご覧のように内側には大きな肉抜きがあります。
メガ粒子砲はボールジョイント接続である程度ぐるぐるまわります。
また、メガ粒子砲を搭載しているアームユニットは独立して可動します。
腰回りの色分けは優秀で、動力パイプや腰アーマーなど全て色分けされています。股間部上の黒い部分のみシールで補う感じです。
また、腰アーマーは可動します。
脚部は腕ほど合わせ目が出ませんが、関節パーツ(グレー部)に合わせ目が出ます。
曲げると露出する感じ。
モモ側面と後ろ側の関節、足首パーツ付近にも合わせ目あり。
脚部はフレーム部分に多数の肉抜きがあります。
また、ふくらはぎのスラスターフィン内側の赤はシールで補う仕様です。
このあたりの肉抜きは結構目立つので、気になるモデラーさんはパテで埋めた方がいいかもしれません。
足裏はグレーのフレーム部分に合わせ目が出ます。
つま先、カカトはそれぞれ倒すことができます。
股下は動力パイプになっているため、スタンドに展示する際はアクションベース用の専用ジョイントパーツを噛ませます。
組み立て書ではアクションベース1(でかいやつ)が推奨されているみたいでした。確かにバイアラン・カスタムは体が大きく重いので、アクションベース2よりでかいものをチョイスした方がいいかもしれません。
背部は「スラスター」と「プロペラントタンク一体型増加スラスター」に合わせ目が出ます。
プロペラントタンク/増加スラスターは基部で大きく可動します。(背部スラスターも柔軟に可動)
増加スラスター先端のカバーは細かく開閉します。
お尻のスラスターはある程度色分けされているものの、中央の黒い部分はシールで補います。赤い部分は別パーツで色分け済みです。
バイアラン・カスタム、出撃!
今回は付属品がビーム・サーベルのエフェクトパーツのみという事で、トリントン基地の劇中再現をさせながらその勇姿を見ていきたいと思います!
格納庫から飛び出すバイアラン・カスタム!
無双タイムスタート!
アクロバティックに飛び跳ねるバイアラン・カスタム!
ザク・マリナーを捕捉!
メガ粒子砲で攻撃!
ゴロンゴロン……。
ゾゴック(ユニコーンVer.)と対決!
ブーメラン・カッター射出!
……バンダイさん!HGUCカプールの発売はまだでしょうか……(*´ェ`*)
チュンチュンチュン……
攻撃の手を緩めないバイアラン・カスタム!
ゼー・ズール参戦。
ビーム・サーベルのエフェクトパーツはメガ粒子砲の穴に接続します。
ゼー・ズールの左腕を叩き切るバイアラン・カスタム!
続いて右腕も。THE解体ショーをはじめるバイアラン・カスタムさん。
エフェクトパーツしか付属しないのに満足感が半端ないです……(>ω<;)
カッケェ!
もう一体のゼー・ズール現る!
グワシッ……
最後にマラサイ(ユニコーンVer.)とバトル!
グルグル……海ヘビを巻き付けられるバイアラン・カスタムさん。
一機で何体葬っているのだろうか……。
トリントン基地で死闘を繰り広げたジオン残党軍と一緒にディスプレイ。
撃墜数多すぎかな?
HGUCバイアランと全身を比較。
ガンプラ的には元祖バイアランの方が後発で、このバイアラン・カスタムのリデコキットという形になります。
バイアランと頭部を比較。※以降左がバイアラン、右がカスタム
肩スラスター・腕を比較。
背部スラスターまわりを比較。
脚部を比較。
リデコキットとはいえ変更点はかなりあるので、Zファン・UCファンどちらにも満足のいくガンプラに仕上がっていると思います。
HGUCバイアラン・イゾルデも混ぜて比較。
HGUC バイアラン・カスタムの感想
ということでHGUCバイアラン・カスタムのご紹介でした。
造形的には非常にかっこよくできており、劇中再現度の高いプロポーションや各部細かく動く可動域に関しては文句のつけどころがない完成度を誇っています。
ただ弱点もあり、とにかく合わせ目の量はかなり多いです。
特にクロー・アーム(腕)は全箇所に合わせ目が出るといっても過言では無く、合わせ目ON合わせ目のような状態になるため非常に手間のかかる構造になっています。
また、クローや足首パーツに目立つ大きな肉抜きがあるため、合わせ目処理と併せて完璧に作ろうとなると相当手間がかかるキットに仕上がっています。
ABSレス仕様なのでいじりやすいガンプラではありますが、上半身が重く足回りの関節強度が少し弱いかな?と感じる事もあったので気になるモデラーさんは要調整といったところ。
総評としては、合わせ目など細かなところを気にしないモデラーさんには良スタイルで迫力のあるバイアラン・カスタムが簡単に再現でき、逆に完璧に作ろうとした場合はある程度覚悟がいるキットといった感じです。
造形的にはめちゃめちゃかっこいいので、かなりオススメのガンプラです!
以上、「HGUC バイアラン・カスタム」のガンプラレビューでした!