今回は「HGUC ガルバルディβ(ベータ)」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダムに登場し、ライラ・ミラ・ライラが搭乗したガルバルディβが30年の時を経て完全新規造形で発売されました。
気になる出来の方ですが、最近のガンプラらしく合わせ目がほぼ目立たず可動域が広い堅実なキットに仕上がっていました。
という事で、今回はHGUCガルバルディβをガッツリとご紹介します!
HGUCガルバルディβ(ベータ)
Zガンダムのモビルスーツの中でも中々HGUC化されなかったガルバルディβ(RMS-117)さん。
設定的には一年戦争後の厳しい財政事情から、連邦軍がジオンから接収したガルバルディ(MS-17)をルナツーで改修したモビルスーツになります。
組み立て書とシール。パーツ分割による色分けが優秀かつ元々シンプルなカラーリングというのもあり、シールの量はかなり少ないです。
そして完成したHGUCガルバルディβがこちら。
今回はほぼパチ組み後スミ入れで作成。モノアイ部分の下地は黒く塗っています※後述
ゲルググやリック・ディアスの香りも感じますね。
一見ジオン風な外見ですが、プロポーションがスリム体型になっている点から「連邦軍が改修した」感が出ています。
このキットは非常にシンプルな内容になっており、武装がビームライフル・サーベル、シールドのみとなっています。
脚は180度開脚、肘関節もほぼ真上まで上がり腰も360度回転。
最新フォーマットで作られているだけあり可動域に関しては超優秀です。
頭部。動力パイプが別パーツ、またモノアイ部分の形状(十字の突起)が造形されているので塗装派モデラーさんにも嬉しい作りをしていました。
ただ、意外な事にモノアイ可動ギミックはありません。
このようにモノアイ部分がしっかり造形されています。
パーツがグレー1色成形になっているので、組み込む前にガンダムマーカーブラック等でチャチャっと塗ってあげた方が良さげです。
後頭部のトサカも別パーツになっています。
そして今回一番気に入った点は、頭の上部パーツが1パーツ構造だった点。
上からはめ込むだけなので合わせ目が出ず、素組み派塗装派どちらにも親切設計になっているのではないでしょうか。
胴体中央のグレーとレッドは別パーツなので、パーツ分割による色分けが優秀です。
胸の左右は別デザインになっています。(左胸がコックピットのため)
胴体上部の小さな動力パイプは左右とも別パーツ。
細かいモールドが刻まれているのでスミ入れすると情報量が増え、見栄えがかなり良くなります。
ガルバルディβのようなシンプルなMSはこういう部分が重要だよね……。バンダイさんわかっておられる。
バックパックは、上部に合わせ目が出ます。
胴体は前後左右に傾ける事ができるのでポージング幅が広いです。
胴体内部の構造が最近でいうとHGUCイフリート系やブルーディスティニー、陸戦型ガンダムで使われた技術が使われていました。
肩を外側に引き出せるギミックがあります。
胴体内部にポリキャップを使わない最近の流行りスタイルですね。
肩を引き出すとかなり前後に腕を持っていけます。
肩部分ですが、上部に合わせ目が出ない構造をしています。
また、両肩にはビームサーベルの柄がマウントされていますが引き抜いて装備させるギミックはありません。※サーベルの柄は別パーツで2本付属
腕部先端ダクトのグレー部分は別パーツになっています。
このガルバルディβ、パーツ構造がほんと親切だわ(*_*)
地味にハンドパーツ接続部もグレーになるのが良いです。
シールドの伸縮ギミックは差し替えで再現可能です。
劇中でもシーンにより短かったり伸びたりしていました。
シールド裏には色分けされた2発のミサイルを装備。
シールドは基部でロール回転します。
フロントスカート上部の○部分は色分けされていないので、グレーで要塗装です。
側面の動力パイプは別パーツになっているので色分けされています。
リアスカートの左右突起は別パーツ、リアスカート内部にもモールドが刻まれています。
足裏はカカト付近に肉抜きがあるものの、つま先部分は別パーツで肉抜きを塞ぐ構造をしていました。
脚部は左右はめこみ式ですが段落ちモールド風になっているので合わせ目が出ない構造をしています。
設定的にリック・ディアスと同型のビームライフルが付属。(形状は新規)
ちなみに、
ゲルググのビームライフルとストック形状以外は同型(もしくは酷似している)という設定です。
HGUCゲルググのライフルと比較してみると、デザイン自体は確かに同じになっていました。
今回はサイトレンズ部分にビルダーズパーツのMSサイトレンズ01をつけてみました。
無改造で接着しただけなので少し浮きますが、サイズ8が丁度良かったです。
ビームライフルを構えるガルバルディβ!
ゲルググを彷彿とさせる頭部とライフル、それに赤リック・ディアス風のカラーリングと脚部がレトロ感を漂わせていてタマランです(*´ェ`*)
ガルバルが最新フォーマットで組めるとは正直思わなかった。
ダイバーズのコーイチに感謝せねば……
それでは劇中再現いってみます。
TV版でカミーユのマーク2と交戦するガルバルディβ!
「やれやれ、ようやくかい。さて……来た」
※Zガンダム独特の戦闘BGMがスタート
「敵の火線が怖くないのか、まるで周りを見ていない!」※ジェリド
「生意気な口をきいた士官が乗ってでもいるのか?」
撃墜の鬼カミーユさん現る。
「こいつ……やはりニュータイプだ!」
「私は正規のパイロットだ。あんな子供に負けられない!」
「負けるものか!あんな子供に!」
すっごいシンプルなモビルスーツですがそこが良い……。
ちなみにビームサーベルは2本付属するので二刀流も可能です。
(クリアイエローのビームエフェクトパーツ、柄ともに2本付属)
フル装備のガルバルさん。
できたら劇場版で使用したバリュートパックもつけてほしかった。
HGUCガンダムMk-II(リバイヴじゃない方のHGUC、塗装済み)と比較。
ガルバルディβの全高は19mなのでスケール感は正しく再現されている模様。
REVIVE版HGUCガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)に新訳Zキックを食らうガルバルディβ!
ジェリドのHGUCハイザック、カミーユのHGUCガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)REVIVEと比較。
HGBDガルバルディリベイクと比較。
HGUCガルバルディβの感想
という事でHGUCガルバルディβのご紹介でした。
モノアイ可動はしないものの、肩の引き出しギミックのおかげで可動域が優秀です。
色分けも一部グレーを除きほぼ完璧と言っていい印象です。
合わせ目はバックパック上部に出るものの、その他はライフル以外の目立つ合わせ目が無いので素組み派モデラーさんは嬉しいキットといった感じです。
塗装派モデラーさんも、頭にかぶせるヘルメットが1パーツ成形、腕部先端ダクトとサイドアーマーの動力パイプが別パーツになっており、全体的に合わせ目がほぼ出ないのでパーツ単位で塗装ができ、かなり塗りやすいと思われます。
総評としてはモノアイが可動しないのが弱点、その他の不満点は無しといったところ。
何よりこの完成度で価格が安いというのがヨイ……(*´ェ`*)
以上、「HGUCガルバルディβ」のガンプラレビューでした!