今回は「HG Hi-νガンダム(ハイニューガンダム)」のガンプラレビューです。
小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場し、アムロ・レイが搭乗するHi-νガンダムのHGUC版をご紹介。
2009年発売。
新規造形で立体化されており、逆シャアシリーズのHGらしく合わせ目が異常に少なくパーツ分割による色分けが優秀なガンプラに仕上がっています。
という事で、HGUC ハイニューガンダムをRG版との比較画像なども含めてじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC 1/144 Hi-νガンダム
HGUC版のハイニューガンダムさん。
2009年発売という事で、HGUC νガンダムの翌年に発売されたキットになります。
Hi-νガンダムといえばデザインの解釈が色々あるので、HGUC版はどのような体型・アレンジで仕上がっているか見ていきたいと思いますぞ……(*´ェ`*)
組み立て書とホイルシールがこちら。
今回はマーキングシールも付属し、アムロのパーソナルマークであるユニコーンのエンブレムや連邦マークなどが印刷されています。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル」「ニュー・ハイパーバズーカ」「シールド」「クリアブルーの長短クリアビームエフェクトパーツ各1」「ハンドパーツ」
手首パーツは左右の「武器持ち手」、右の「ライフル持ち手」の計3つが同梱します。
そして完成したHGUC Hi-νガンダムがこちら。
成形色がホワイトとブルーにガンメタルフレームという、結構シンプルな内容になっています。
背部のフィン・ファンネルは重みがありますが、自立は可能です。
ガンメタルのフレームですが、ここのランナーはABS樹脂になっているので塗装派モデラーさんはご注意を。
ビーム・ライフルやニュー・ハイパーバズーカ、シールド裏などのガンメタル部分は通常プラ(スチロール樹脂)だったのでこのあたりは塗装OKです。
基本的な色分けは良好ですが、武器類とプロペラントタンク基部は要塗装となります。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域から。手足はそこそこ広がりますが、開脚は及第点といった具合いで最近のガンプラのようには可動せず。
手足の関節は90度以上曲がりますが、デザイン的にヒザ立ちはちょい苦手です。
上半身は360度回転します。
頭部をアップで。アンテナ中央をよ~く見ると、かなり細かなモールドが刻まれていました(*_*)
HGクオリティでここまで細かな造形は珍しいですよね。最近のガンプラでも、ここまで細かな文字が刻まれていることって少ない気がします。
横、後ろから。
逆シャアシリーズのHGらしく、合わせ目はありません。
また、首パーツが動くため上を向く動作が得意です。
νガンダムとはまた違う顔付きになっているのが特徴です。
胴体部分は立体パズルのようなパーツ分割になっており、色分けが完璧なうえ合わせ目もありません。
腰部がブロック構造ではないため最近のガンプラのように柔軟には動かないものの、パチ組みモデラーさんには嬉しい色分けを実現しています。
ショルダーアーマーにも合わせ目がありません。
内部の球体部分(ガンメタル部)も段落ちモールド処理されているため、合わせ目がありません。
前腕部も然り。右腕は、カートリッジ式のマシンガンが搭載されています。
RGのような引き出しギミックこそ搭載していないものの、銃口とカートリッジは色分けされています。
左右の腕を比較。
左腕はサーベルホルダーになっていますが、サーベルグリップの収納ギミックは搭載されていません。
腰回りをアップで。このあたりの色分けはあっさり気味で、前面中央のV字はホイルシールで色を補います。
脚部をアップで。
モモ付近は段落ちモールド化されており、合わせ目無し構造です。
ブルー部もしっかりと色分けされており、側面やふくらはぎの合わせ目は段落ちモールド位置になっています。
HGとしてはかなり優秀な作りですね。
つま先の細かなグレー部はシールです。
足裏のスラスター付近はガンメタル等で要塗装。足裏はモールドが多く、肉抜きがありません。
バックパックのスラスターはガンメタルで色分け済みです。
2基あるプロペラントタンクの基部部分はカッパー色なので、要塗装となります。
また、プロペラントタンクはシンプルなモナカ構造でど真ん中に合わせ目が出ます。
フィン・ファンネルは、大きく開きます。
一番上のフィン・ファンネルのみ、コの字型に変形します。
ただ本キットにディスプレイ台座は付属しないので、浮かせて飾ることはできません。
一方、下2つのフィン・ファンネルは「2つがくっついた状態」になっていて固定式です。
コスト削減で簡易的に造形されている感じですね。
Hi-νガンダム、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ビーム・ライフルがこちら。
さすがにここはモナカ構造で合わせ目が出ますが、この部分のガンメタルはABSではないので塗装や合わせ目消しはしやすいと思います。
↑こちらが組み立て書の作例画像。
設定色がホワイトを中心としたカラーリングになっているため、このあたりは全面的に要塗装部分となります。
シールドの色分けはすこぶる優秀で、斜めにカラー配置されたデザインの複雑な色分けはパーツ分割により色分けされています。
この時代のHGならシールになりそうな部分なのに、めっちゃ親切な部分ですね……(*_*;)
シールドは基部でロール回転します。
接続強度もガッチリしており、ポロリの心配はありません。
ビーム・ライフルとシールドを装備!
攻撃!
ニュー・ハイパーバズーカもライフルと同様にモナカ構造で、ホワイト系で要塗装です。
グリップが傾くため、違和感なく持たせる事ができます。
バズーカをぶっ放すアムロ!
いい感じ……。
左右のファンネル上部はサーベルラックになっていて、開閉します。
こちらのサーベルは着脱可能で、
手に持たせる事ができます。
柄の下側には、短いビームエフェクトをつけます。
ブルーの機体にブルーのサーベル刃ってのがかっこいいぞ……!(>ω<;)
斬りかかるハイニューガンダム!
宇宙世紀のMSで、サーベルがブルーってのが珍しいよね……(*´ェ`*)
ビーム・ライフル+ビーム・サーベルでパシャリ。
バズーカ+サーベルで。
HGUCνガンダム(塗装済)と比較。
設定の全高からして「νガンダムが22m」「Hi-νガンダムが20m」になっているため、Hi-νガンダムの方が少し小さくなっています。
大きさだけじゃなく、フロントアーマーのサイズや細かな箇所がかなり違いますね。
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングGに登場する、GPBカラーと比較。
このハイニューをベースキットに使用した、HGBF Hi-νガンダムヴレイブと比較。
それでは、RG Hi-νガンダムと比較していきます。
RG版は2021年に発売されました。
パッと見でボリューム感が異なっていますね。
アップで比較。価格帯やパーツ数が違うので当たり前ですが、RG版ではディテール感が増しスタイリッシュな体型で立体化されているのが特徴です。
シールドと脚部を比較。
脚部も、イエローのパーツが足されています。
背部を比較。フィン・ファンネルは、RG版では全て独立化しています。
プロペラントタンクも大型化されており、迫力のある姿に。
ビーム・ライフルを比較。
こちらも色分けが向上しています。
今回のHG版もクオリティが高いですが、さすがにRG版と比べてしまうと見劣りします。
が、体型バランスやアレンジが異なる方向性になっているため、好みで敢えてHG版をチョイスしてみて強化改造してみるのも面白いと思いますぞ……(*´ェ`*)
一番くじ のアムロフィギュアとディスプレイ。
HGUC 1/144 Hi-νガンダムの感想
ということでHGUC Hi-νガンダムのご紹介でした。
組み立て書準拠の塗り分け箇所になりますが、色が足りない部分は↓
主に「プロペラントタンク基部」「足裏」「武器類」です。
合わせ目も同様に↑部分に集中しています。
本体に関しては合わせ目が出ない作りになっているため、パチ組み派モデラーさんにはオススメなHGに仕上がっている模様。
弱点はフィン・ファンネルの4基が簡素な出来になっている点ぐらいだと思います。
今から買うならRG版の方がオススメですが、敢えてHG版をチョイスして理想体型のハイニューに改造してみるのも楽しいと思うよ……(*´ェ`*)
以上、「HGUC Hi-νガンダム」のガンプラレビューでした!