今回は「HGUC D-50C ロト ツインセット」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムUCに登場し、エコーズが運用するロトをご紹介。
2010年発売。
ロトが2体同梱し、全高約85mmの小型キットながらタンク形態に変形可能です。
今回は組む際に破損しやすいところがあるので、そのあたりを解説しつつ他のガンタンクタイプとの比較画像などを含めレビューしていきたいと思います!
HGUC D-50C ロト ツインセット
連邦宇宙軍特殊作戦群・ECOAS専用モビルスーツ、ロト。
サナリィが開発し、型式番号の「50」はタンク形態に変形する機体を表す番号として使用されたとの事です。
組み立て書にはエコーズのダグザ・マックール中佐が記載。
ホイルシールの量は少なく、メインカメラやセンサー、胸部を補うもののみ付属します。
本体の色分けはかなり良好です。
そして完成したHGUCロトがこちら。
ダークグリーンを基調としたエコーズカラーで立体化されており、ポリキャップレス仕様でフレーム部分にはABS樹脂が使用されています。
UC時代のHGという事で、プロポーションの再現度は今の目で見ても非常に良いです……(*´ェ`*)
一応自立はしますが、接地面が狭く重心が後ろに寄りやすいため転倒しやすいです。
キャタピラは軟質素材ではなく、通常プラ(PS)ランナーに配置されているというのもあり、塗装しやすいと思います。
まずは大きさをHGUC 1/144 RX-78-2ガンダム(REVIVE版)と比較。
ロトの全高は設定で12.2mという事で、8.5cmというミニサイズで立体化されています。
ツインセットという事で、同じランナーが2セット入っています。
可動域は腕が水平以上上がり、そこそこ開脚します。
ただ、腰はほとんど撚る事ができません。
ヒジ関節は90度曲がりますが、ヒザ関節は少ししか曲がらず。
そしてこのヒザ関節が本キットの弱点で、曲げると破損しやすい要注意ポイントになっています。※詳しくは後述
頭部をアップで。メインカメラと左側面のセンサーは、光沢感のあるオレンジのシールで色を補います。
小型MSながら、モールドが細かいぞ……(*_*)
横、後ろから。頭部は前後はめ込み式ですが、合わせ目のように見える側面部分は段差になっています。
胸部は白い部分がシールです。
胴体側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。
背部は合わせ目が出ます。
上から見た図。肩は前後に多少動きます。
腕部はミサイル・コンテナ(前腕部)に合わせ目が出ます。
その他は合わせ目が出ない優秀な作り。
ミサイル・コンテナの先端パーツは、差し替えによりハッチの開いた状態が再現できます。
ただ、ミサイル部分は色分けされていないので要塗装です。
ミサイルで攻撃!
サブアームも差し替えにより、ビーム・バーナー展開状態(画像下)が再現できます。
ビーム・バーナーの造形は細かく、内側へ動かす事もできます。
変形ギミックの恩恵で、フロント・サイドアーマーともに大きく可動します。
特にフロントアーマーは上げられるだけではなく、横に動かす事もできます。
履帯ユニットは1体化されたパーツを左右からはめこむだけのシンプルな作りですが、合わせ目も出ずディテールが非常に細かいです。
脚部の色分けも細かいぞ……(*´ェ`*)
各所変な肉抜きはありません。股下にスタンド用の穴は空いていませんが、
背中に専用のジョイントパーツをはめこむ事により
アクションベース2に対応します。
武器は「ロング・キャノン×2」か「メガ・マシン・キャノン」を取り付ける事ができます。
いつでも切り替え可能で、2体分同梱します。(ロング・キャノンは4つ、メガ・マシン・キャノンは2つ付属)
キャノンはボールジョイント接続で、色々な方向へ動きます。
ただ、モナカ構造で合わせ目は出ます。(ロング・キャノンとメガ・マシン・キャノンどちらも)
肩の上にあるパーツを差し替えれば、「マシン・キャノン(右肩)」「投光器(左肩)」に切り替える事ができます。
マシン・キャノン(画像左)、投光器(画像右)をアップで。
基部などは要塗装です。
それではアクションポーズいってみます!
ロト、出撃!
ロング・キャノン発射!
メガ・マシン・キャノンで。
ミサイル・コンテナで攻撃!
お次はタンク形態へ変形させてみます。
股間のアームを動かし、足を前方へ持っていきます。(足首パーツも収納)
頭部と肩を押し込み、
↑枠パーツの角度を変えれば……
タンク形態の完成です。
差し替え無しで変形できるのがスゴイっす(*_*)
ギュルルルル……!
MS形態・タンク形態同時に飾る事ができるぞ!
HGUCガンタンクと比較。
1/100 ガンタンクR-44と比較。
R-44は1/100スケールですが、ロトとそこまで大きさが変わらないですw
タンク形態で比較。
エコーズの機体でディスプレイ。
※「HGUCジェガン(エコーズ仕様)」「HGUCジェガン(エコーズ仕様)コンロイ機」
……ロト、2箱買っちゃったっ(*ノェノ)
HGUC D-50C ロト ツインセットの感想
ということでHGUC D-50C ロト ツインセットのご紹介でした。
まずは本キット最大の弱点から。注意ポイントは、
↑「脚付け根のボールジョイントの接続強度が強過ぎる点」と、「足を曲げると関節パーツが破損しやすい点」の2点です。
付け根のボールジョイントはボール部分を少し削って調整しないと、タンク形態への変形時に根本がねじ切れます(*_*)実際4体中2体ねじ切れました。
ヒザ関節は、足を曲げると高確率で破損します。こちらは4体中3体破損しました。……え?ただ不器用なだけ?w
「ボールジョイントを調整」し、完成した後は「ヒザ関節を曲げないようにする」事で破損が回避できるため、これから作る予定のモデラーさんはご注意を!
弱点はありますが、小型プラモながら「ディテールが細かく合わせ目が少ない」点が長所だと思います。
「ミサイル」や「マシン・キャノン」「投光器」など細かな色は足りませんが、このサイズでここまで色分けされていれば十分といった感じです。
総評としては、長所・短所がハッキリ分かれている尖ったキットといった感じ。多少修正できるモデラーさんなら問題ないと思いますが、これから作るモデラーさんはご注意を!
以上、「HGUC D-50C ロト ツインセット」のガンプラレビューでした!