今回は「HGUC リゲルグ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムZZに登場し、イリア・パゾムが搭乗したリゲルグがプレミアム・バンダイ限定で発売されました。
「専用ビーム・ライフル」「ビーム・ランサー」をはじめ、「頭部アンテナ」「ウイング・バインダー」「前腕部アーマー」「バックパック」が新規造形となっています。
それではついに発売されたリゲルグのHGUCをじっくりと解説していきたいと思います!
HGUC リゲルグ
リゲルグのキット化は『ダブルゼータ放映終了の翌年1988年に発売された旧キット』以来なので、実に30年の時を越えてHGUC化された事になります。
めでたい!(>ω<)
旧キットはMSVの1/144ゲルググキャノンの流用キットとして発売されましたが、今回はHGUCゲルググがベースキットとなっています。
↑以前HGUCゲルググベースで改造しようとした図。
手書きの「リゲルグ」という文字に哀愁を感じる。
旧キットをいじるにしても専用ビームライフルが自分の腕ではどうにもならなかったので(旧キットは形状が普通のライフルだった)、今回のキット化はほんと嬉しいっす……(*´ェ`*)
内容物はプレバンいつもの白黒組み立て書に、「モノアイ・コックピットハッチ・ライフル照準部」を補うシールが付属します。
リゲルグの新規ランナーがこちら。※サーベルエフェクト以外
特徴的なウイング・バインダーをはじめ、専用ビーム・ライフルやバックパック等リゲルグ再現に必要なものが付属します。
という事で完成したHGUCリゲルグがこちら。
大部分はHGUCシャア専用ゲルググのランナーになっていますが、成形色が特徴的なワインレッド、ネイビーブルーに変更されておりイメージが大分変わっているのではないでしょうか。
新規造形部分は良くできているものの、ベースが2006年発売のキットなので今の目で見てしまうと多少古さは否めない感じではあります。
ただ、驚くことに「HGUCシャア・専用ゲルググ」ではABSだった関節パーツが全てプラに変更されていました。
これは素直に驚き。まさか技術的に変えられるとは思っていなかったです。
今後ABSだったランナーもプラに変更していくのだろうか。
可動域はHGUCゲルググと同じで、今のガンプラ基準で見てしまうとそこまで可動するわけではありません。
が、上半身前後左右に可動したり上半身は360度回転、腕も水平以上に上げられるのでポージングに困ることはない感じ。
頭部はブレードアンテナがリゲルグ用の新規パーツになります。
先端には安全フラッグ。
ヘルメットを外せばモノアイ可動ギミックあり。
モノアイ部分の凸形状はなく、シールで補います。
胴体まわりはHGUCゲルググと同じです。
前後挟み込み構造なので、胴体上部に合わせ目が出ます。
コックピットハッチは別パーツ化されており、ブルーのシールを貼る仕様です。
上半身は前後に可動します。
左右にも。このあたりが細かく可動するのでポージング幅が広がります。
新規造形のウイング・バインダーは前後挟み込みですが、合わせ目が目立たないパーツ割りになっています。
細かな事をいうと↑部分に合わせ目が出ます。
あまり目立ちませんが、気になるモデラーさんはご注意。
バインダー内部は3つのバーニアはもちろん、円盤型宇宙機雷6基も設定通りバッチリ造形されています。
ただ、バーニア内レッドは要塗装です。
このように胴体凸軸と肩の間にウイング・バインダーを噛ませる構造です。
腕は前方へ可動します。このあたりはベースキットと同じく優秀。
前腕部、新規造形のグレネード・ランチャー先端のカバーは開閉ギミックあり。
※両腕共通
グレネードランチャーの内部はこのようになっており、銃口部分は別パーツで色分けされています。
また、グレネードランチャー外装の合わせ目は目立たないパーツ構造ですが腕自体には合わせ目が出ます。
グレネード・ランチャーを放つリゲルグ!
ちなみに発射時の反動が大きいので、反対側の腕でホールドしなくてはいけないという設定です。
とかいいつつ設定ガン無視攻撃!
新規造形のランドセルはプロペラントタンクとビーム・ランサーの柄がマウントされています。
センサー部はシールで補います。プロペラントタンクは3パーツ構成で合わせ目無し。
ビーム・ランサーの柄はポリキャップ接続で抜き差し可能です。
ミサイル・ポッドのカバーは開閉します。
カバーは開けた状態で保持できますが、上からかぶせてあるだけなのでガッチリ接続されているわけではありません。
腰部リアアーマー裏には別パーツのスラスター。
※このあたりはHGUCゲルググと同じ
サイドアーマーは開き、
脚可動の邪魔にならない位置まで可動します。
脚部は左右挟み込み構造なので後ろ部分に合わせ目アリ。
内部にはスラスター、足裏は肉抜きなし。
※このあたりもHGUCゲルググと同じ
股下のパーツを外せばアクションベース用の穴が露出しますが、最近の○穴ではなく角型のアクションベースに対応します。
←はHGUCゲルググに付属のビーム・ライフル、→は新規造形の専用ビーム・ライフルになります。
そのほか右手はライフル持ち手、左手は平手が付属。
あとはクリアイエローのビームエフェクトパーツ(長め)が2つ付属します。
まずは普通のビーム・ライフルから。
リゲルグはネオ・ジオンの若手パイロットの練習機としても使われているので、今回は練習用ビーム・ライフルという位置付けです。
そしてこちらが新規造形の専用ビーム・ライフルになります。
左右分割で合わせ目あり。照準センサー部はシールで補います。
専用ビーム・ライフルを構えるリゲルグ!
迫力のあるウイング・バインダーの印象も相まってゲルググより強いイメージに!
成形色のワインレッドがめっちゃ綺麗(*´ェ`*)
この時代のHGUCって足裏の肉抜きがないから、後ろから見ても美しいよね……。
ランドセルの柄を外して装備させてみます。
リゲルグ、ビーム・ランサーを抜刀!
斬りかかるリゲルグ!カッケェ!
二刀流で。
柄はハンドパーツの穴サイズが多少大きいので少しプラプラしますが、そこまで気になる程ではないかな。
2本連結させてみます。
接続テンションは丁度いい感じ。
両端にビーム刃を取り付けます。
ジュドーのダブルゼータガンダムに遭遇するリゲルグ!
イリアとジュドーのあの謎の共振現象、一体なんだったんだろう……。
HGUCダブルゼータガンダムと比較。
HGUCジョニー・ライデン専用ゲルググ(改造品)と比較。
やはりウイング・バインダー大正義だわ(*´ェ`*)
ガンダムクロスウォーのイリア・パゾムとディスプレイ。
HGUCリゲルグ(ユニコーンVer.)と比較。
主な違いは、袖付きリゲルグのレビューの方に記載してあります。
併せてどうぞ。
HGUCゲルググ ウェルテクスと比較。
ウェルテクスは、今回のウイング・バインダーが背部のアクティブ・バインダーとして機能しています。
HGUC リゲルグの感想
という事でHGUC リゲルグのご紹介でした。
ベースキットが2006年発売という事であまり期待はしていなかったんですが、「ABSだった関節パーツがプラに変更されていた点」「綺麗なワインレッドの成形色」「リゲルグを再現するすべての新規パーツの出来」が素晴らしかった。
リゲルグ好きなので、小言レビューしようと待機していたのに予想外に満足してしまったぞ……(*_*)
主な要塗装箇所ですが、
↑「ウイング・バインダーのくぼみ」「ハンドパーツ」、あとは「スラスター内部レッド」になります。
旧キットにあった「肩に貼るでかいネオ・ジオンマーク」は付属しないので、
↑旧キット1/144リゲルグのものを利用するのも手だと思います。
プレバン限定品という事で入手し辛いのが厄介ですが、旧キットでは付属しなかった新規造形の「専用ビーム・ライフル」が手に入るのがリゲルグファンにはたまらないキットになっているのではないでしょうか。(初立体化)
以上、「HGUC リゲルグ」のガンプラレビューでした!