今回は「HG ザクウォーリア」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場し、アレックス・ディノ(アスラン)やザフト兵が搭乗したザク・ウォーリアをご紹介。
2004年発売。
運命放映時の当時ものキットですが、色分けがかなり優秀で「ビーム突撃銃」「ビームトマホーク」「シールド」と一通りの武装が付属します。
という事で、HGザクウォーリアをじっくりとレビューしていきたいと思います!
HG ザクウォーリア
まずは付属品から。
※「MMI-M633ビーム突撃銃」「MA-M8ビームトマホーク」「ハンドパーツ×4」
右手のハンドパーツは「銃持ち手」と「ビームトマホーク持ち手」の2種類が付属し、左手は「ビームトマホーク持ち手」と「表情付き平手パーツ」の構成です。
ちゃんと人差し指を突き出した銃持ち手が付属するのがいいですね。
そして完成したHGザクウォーリアがこちら。
ホイルシールはモノアイのみ、とパーツ分割による色分けがめちゃめちゃ優秀なガンプラに仕上がっています。
そしてこの、20年前のガンプラとは思えないプロポーションよ……。
1/144スケールの当時ものSEEDキットは結構作ってきたと思うのですが、このザクウォーリアが一番出来が良いかもしれません。
まさに劇中から出てきたようなスタイルで立体化されているのではなかろうか。
大まかな色はパーツ単位で色分けされています。(黄色い部分や脚部スラスター付近等)
ただ合わせ目は多いので、今回のレビューはそのあたりを中心に解説していきますぞ!(>ω<)
可動域はザクとしては標準的な感じ。
腕は水平まで上がりますが、脚はボールジョイント接続になっているため開脚範囲はそこそこといった感じ。
手脚の関節は90度ほど曲がり、上半身はあまりまわりません。
頭部は合わせ目が出ません。
モノアイのピンクは唯一シールで補う部分で、モールド(凸形状)はありません。
頭部はある程度動きますが、上を向く動作は苦手です。
モノアイは可動します。
が、昨今のジオン系キットのように頭部底面にツマミは無く、ヘルメットを一度外して動かす形になります。
接続強度が強めなので、今回はヘルメットの接続部分(受け側の凹)をデザインナイフで削り、外しやすいよう加工してみました。(外見的な変化はありません……w)
横と後ろから。
今のガンプラ目線で見ても、再現度が非常に高いです。
胴体。前面の黒い装甲や白いダクト部分は色分けされています。
前後はめ込み式のため、側面にびっしりと合わせ目が出ます。(段落ちモールド化はされていません)
肩の取り付けは軸接続になりますが、前後にある程度可動します。
腕自体は二の腕が分割されているおかげで、横方向へも曲がります。
腕部の合わせ目は多く、肩・肩内部・前腕部に合わせ目が出ます。
二の腕下部と関節パーツは合わせ目が出ません。
右肩のスパイクアーマーも前後分割で合わせ目が出ます。(前後2パーツ構造)
腕可動の妨げにならないよう、ある程度角度がつけられます。
左肩も合わせ目が出ます。
シールドはポリキャップ接続で、ジョイント部分を引き出す事ができ可動域は広いです。
シールドは裏側にぐるりと肉抜きあり。
裏側にはビーム突撃銃のマガジンを2つ取り付けておく事ができます。
ポロリはせず、丁度良い接続強度でした。
フロントアーマー下部のダクト部(オレンジのパーツ)は色分けされていて、各部大きく開きます。
サイドアーマーには左右で合計4個の手榴弾(ハンドグレネード)を装着でき、着脱可能です。
ハンドグレネードは色が足りないため、一部要塗装になります。
脚部は左右はめ込み式で、前後にガッツリと合わせ目が出ます。
関節パーツは1パーツ構造で合わせ目が出ません。
横から。動力パイプは軟質素材ではなく通常のプラ(PSスチロール樹脂)です。
可動の妨げになるような事はありませんでした。
後ろ側の合わせ目。
カカト付近のスラスターは地味に可動します。
股下にはアクションベース用のスタンド穴は無く、合わせ目が出ます。
足裏は肉抜きがありません。
脚の前後可動は良好。
素のザクウォーリアという事でバックパック(ウィザード)は付属しません。
メインスラスターはオレンジで色分けされています。
※一応ポリキャップが内蔵されているので、他ガンプラに付属のウィザードパックを取り付ける事ができます
それでは武器をも持たせつつ、アクションポーズいってみます!
MA-M8ビームトマホークを持たせてみます。
グリップとハンドパーツ穴とのサイズが合っていないため、少しグラグラします。
※写真のトマホークは一部ヤスリで角ばらせてあります
ビームトマホークを構えるザクウォーリア!
斬りかかるザクウォーリア!
カッケェ!!!
MMI-M633ビーム突撃銃の上部にある給弾マガジンは着脱可能です。
右手のみ銃持ち手が付属します。
左手は平手が付属し、手を添えるようなポーズも可能です。
ビーム突撃銃で攻撃するザクウォーリア!
古いガンプラながら足裏に肉抜きが無いため、浮かせても見栄えがいいです。
まさに平成版ザクといった感じっす(>ω<)
フォアグリップは可動し、両手で構える事も可能です。
また、リアアーマーの一部を下にスライドさせ突撃銃をマウントする事ができます。
マガジンは↑のように倒して取り付けます。
フル装備で。
それではガンダムSEED DESTINY1話の劇中再現いってみます!
「くぅっ!」
ガイアガンダムにガデムばりのショルダータックルをかますザクウォーリア!
「こいつ……!」
シールドからビームトマホークを引き抜くアスラン!
……このバンクシーンめちゃめちゃ好きなんだけど、同じ人多そう。
※ガンプラには引き出しギミックはありません
ギュワッ!
ザクでガイアと渡り合うアスラン!
HGガイアガンダムと比較。
ガイアガンダムは正直あまり出来が良くないぞ!w
ただバクゥのような形態はかっこいいので、そのあたりは↓の記事で
HG量産型ザクと比較。
ザクIIは右肩に、ザクウォーリアは左肩にシールドと位置が変わっています。
プロポーションがまるで違う点は、デザイン的な時代の流れを感じる部分。
ちなみにこのザクウォーリア、メカニックデザイナーはザクIIと同じ大河原先生だったりします。
こういう違いを出せるのがさすがだよね……。
HGIFシリーズのアスラン・ザラとディスプレイ。
本キットはウィザード装備に対応しているので……
HGケルベロスバクゥハウンドのウィザード装備を持ってくれば、無改造でケルベロスザクウォーリアが再現できたりします。
HG ザクウォーリアの感想
ということでHG ザクウォーリアのご紹介でした。
先述した通り、頭部以外ほぼ全ての箇所に合わせ目が出るのでご注意。
可動範囲は広くも狭くもない感じですが、色分けとプロポーションは当時のガンプラとは思えないクオリティに仕上がっていると思います。(HGガイアガンダムとの比較画像がわかりやすいかと)
ABS樹脂を一切使用していないため、塗装派モデラーさんにも嬉しい仕様。
という事で、「ザクウォーリア好き」「合わせ目を消す」モデラーさんにはマジでオススメです。
ちなみに、HGガナーザクウォーリアにはこのHGザクウォーリアが丸々同梱しています。
ガナーウィザードが欲しいモデラーさんは、HGガナーザクウォーリアの方がお得なのでご注意を!(今回はガナー無しのHGザクウォーリアのレビューになります)
以上、「HG ザクウォーリア」のガンプラレビューでした!