今回は「HGUC ゼータガンダム [U.C.0088]」のガンプラレビューです。

HGUCゼータガンダムのU.C.0088バージョンがプレミアム・バンダイで発売されました。
頭部・胴体・腕・脚・フライングアーマーと、ほぼ全身に新規造形パーツが追加されています。
という事でどこがどう違うのかサッパリわからん(笑)HGUCゼータガンダムU.C.0088を、GUNPLA EVOLUTION PROJECTのHGUCゼータガンダムとの違いを徹底的に比較しながらがっつりレビューしていこうと思います!
HGUC ゼータガンダム[U.C.0088]

まずはボックスから。
U.C.0088……おまえの正体が早く知りたいぞ……笑

内容物はプレバンいつもの白黒組み立て書に、

ホイルシールが付属。
通常版より量が少なくなりました。

↑こちらが今回の新規造形部分のランナーになります。
主に通常版ではシールで補っていたフライングアーマーの赤い部分が別パーツになり、成形段階で色分けされています。
という事で、まずはレビューの前にU.C.0088仕様の元ネタが何かを調べてみました。
※以下長いのでプラモのレビュー写真を見たい方は読み飛ばし推奨
U.C.0088といえばグリプス戦役終盤~第一次ネオ・ジオン戦争時代。
この年号だけを見ると「グリプス戦役後半にカミーユが搭乗したゼータ」~「ZZのガンダムチームが運用したゼータ」という事になります。
ここからはわたしの知りうる範囲の情報になりますが、

今回のデザイン、最初はメカデザイナーの瀧川虚至氏がマスターアーカイブZガンダムで描かれた「ゼータガンダム後期型」を立体化したものだと思っていました。

こちらがゼータガンダム後期型。
主に肩の装甲(上部でっぱり)のデザインが変更され、フロントアーマーが大型化されています。

↑このキットの肩の形状がマスターアーカイブに似ているというのと、

↑本にもU.C.0088年という表記があることから今回のHGUCゼータガンダムU.C.0088はマスターアーカイブの後期型デザインで立体化されたものと思っていました。
しかしこの本の後期型は肩部突起のカラーが白になっていたり、フロントアーマーが前期型より大型化されています。

ちなみにゼータガンダム中期型がこちら。
中期型は肩の突起が白くないことから、それでは中期型か!と思ったのですが

↑このU.C.0088ではフロントアーマーが小型化されています。(横には伸びたがイラストのような大型化とは言えない)
中期型・後期型はどちらも前期型より大型化されているという特徴があります。
それによく見てみると、他の部分も色々違うと判明。
ということで、結論的には「ガンプラ化にあたり新たにデザインを起こしたU.C.0088仕様」といった認識でOKだと思います。
マスターアーカイブ自体公式じゃなかったり、劇中で形状が変わることは無いので「フライングアーマーの赤が色分けされたゼータ!」的なノリで緩く認識するのが一番いいかもしれません(*´ェ`*)
ヤバイ、前置きが長くなったぞ……。
それではプラモ本体を見ていきます!

こちらが完成したHGUCゼータガンダムU.C.0088。
先述したようにフライングアーマーの赤い部分が別パーツ化されています。

また、シールドの形状をはじめほぼ全ての箇所が細かく変更されています。
え?わからないって?(わたしもですw

目のシールはクリアパーツを活かす↑のパターンと、

クリアパーツの上にシールを貼る定番仕様からの選択式になります。
という事で、ここからは通常版(HGUCゼータガンダムGUNPLA EVOLUTION PROJECT版)との違いを徹底的に比較していきます!
※通常版はつや消ししています

まずは全身から。よ~く見るとフロントアーマーのサイズが変わっているのがわかります。

成形色の変更は無しです。
また、頭身も変わっていません。

頭部は新規造形で、アンテナをはじめ口先の形状が変化しています。
※アンテナの安全フラッグはカット済

側面にモールドが追加されました。
横から見るとアンテナの角度が地味に変わっているのがわかります。

トサカの形状も変わっています。
合わせ目が出ない作りは共通しており優秀です。

胸部も新規造形で、コクピットハッチ(レッド部)をはじめ胸のダクトその下の突起も変更されています。

横から見ると違いがわかりやすくなりますね。

ダクト内部は通常版では中央にスリットが入っていましたが、U.C.0088ではスリットがなくなりました。

そして頭部の後ろにあるパーツは、モールドが無くなりました。
やばい、劣化している部分を見つけてしまった。

ショルダーアーマーは小型化され、上部に突起ができました。
この形状が先述したマスターアーカイブに似ていたため、この本の後期型が立体化されたのだと勘違いした部分。

前腕部の青いパーツがほぼ新規造形になります。

グレネード・ランチャー先端のハッチが開閉するギミックも健在。
ハッチ部分のフタは新規ではありません。

小型化されたフロントアーマー。
形状的にはここが一番でかい気がします。

脚部は外側の白いパーツが新規造形になり、モールドが追加されています。
それと色分けされていない細かなイエロー部のシールが追加されていました。(全箇所ではないですが)
※←の細かなイエローとグレー(ダクト)は塗装しています

そしてこのキット一番の売りがここ。
通常版ではシールだったフライングアーマーの赤い部分が、全てパーツ分割で色分けされています。

ここのシールは素組み派モデラーさんにはキツイ部分でした。
一般販売版のゼータガンダムをまだ組んでいない素組み派モデラーさんは、この部分だけでも今回のU.C.0088仕様を選ぶ価値は十二分にあると思います。

ウイング先端は面白く、通常版では「黒いパーツに赤いシール」だった部分がU.C.0088版では「赤いパーツに黒いシール」になりました。(逆になった)

シールドも新規になりますが、正直あまり変わっていない気がします。
でっぱり部分(レッド部)がシールなのは通常版から変化なし。

形状比較はここまで。
それではここから、HGUCゼータガンダムU.C.0088のアクションポーズいってみます!

シールドが新規になるものの、その他の武装は通常版と同じものが付属します。

グレネードランチャー発射!(このギミック大好物)

もちろん差し替えでウェイブライダー形態へも変形可能です。

ちなみに↓が通常版のウェイブライダー形態。

違いがわかるかな……?
最後に後期型的な劇中再現いってみます。

ジ・Oに突撃するカミーユのゼータガンダムU.C.0088!


マシュマーのガルスJに襲われるジュドーのゼータガンダムU.C.0088!



マシュマーのズサと交戦!



ゲゼにボクシングを仕掛けるゼータガンダムU.C.0088!

くそっ!バンダイさんHGUCゲゼのキット化まだでしょうか!

ルー・ルカのフィギュアとディスプレイ。
U.C.0088仕様って事なので、ルーの流星シールを使ってルー・ルカ機にカスタムしても面白そうですね。
ちなみにルー・ルカのマークはUCキャンペーンのシールに同梱されているのでルーマニアのモデラーさんにはオススメ。
↓これ系のニッチなアイテムは駿河屋が便利だよね……。

ガンダム・チームで〆。

↑可動域や合わせ目などは一般販売の「HGUC ゼータガンダム[GUNPLA EVOLUTION PROJECT]」の方でどうぞ



HGUC ゼータガンダム[U.C.0088]の感想
ということでHGUC ゼータガンダム[U.C.0088]のご紹介でした。
やはり一番の違いはフライングアーマーの赤が色分けされた事により、塗装をしないモデラーさんには嬉しい仕様になった点だと思います。
※一般販売のHGUCゼータガンダムではシールで補う部分
ランナー3つ分の新規ランナーが付属するので、決して手抜きキットという事はないと思います。
ただGUNPLA EVOLUTION PROJECT版(一般発売)のHGUCゼータガンダムとの形状違いは、正直間違い探しレベルになっていると思います。
比べるとこちらの方がかっこいいな、的な。
余剰パーツは一つも出ないので通常ゼータガンダムは組めません。ご注意を。
総評としては「形状違いに気付くコアなゼータファン」「フライングアーマーが色分けされているゼータが欲しい」モデラーさんにはオススメといった感じ。
ちなみに先述したマスターアーカイブZガンダムはゼータファンならかなり読み応えのある設定本になっているので、こちらもオススメです。
前期型、中期型、後期型に加えウェイブシューター装備型やストライクゼータ仕様も掲載されているので、ゼータ知識にめちゃめちゃ詳しくなれますぞ!
以上、「HGUC ゼータガンダム[U.C.0088]」のガンプラレビューでした!

















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