今回は「MGグフ Ver.2.0」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、ランバ・ラルが搭乗するグフのMG Ver.2.0版をご紹介。
2009年発売。
内部構造の一部に「MG ザクII Ver.2.0」のランナーが使われていて、設定的にもガンプラ的にも「ザクの改良強化型」としての姿が再現されています。
動力パイプは組みやすさが改善され、ヒート・ロッドは球体ジョイントによる連結構造で長さを変えることが可能。
「ランバ・ラル」「クラウレ・ハモン」のフィギュアも付属します。
ということで、MGグフのVer.2.0をレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0
MGグフのVer.2.0さん。
初代のMGは2000年に発売されているので、9年の刻をこえてリニューアルされたMGとなります。
とはいえ、今の時代15年前に発売された古いMGということで、今回は「今のガンプラ目線で見るとどんな出来なのか」を中心にレビュっていきたいと思いますぞ……(*_*)
価格は4,180円(税10%込)です。
マーキングシールと、ガンダムデカール(ドライデカール)の2種類が付属します。
1/100スケールの、「ランバ・ラル」「クラウレ・ハモン」のフィギュアがこちら。
今回は内部フレームにMG 1/100 ザク Ver.2.0(2007年発売)のランナーが流用されているので、そのパーツが少し余ります。(動力パイプの予備パーツも少々)
余ったパーツを見てわかるとおり、脚部など一部は「今回のグフ特有の新規フレーム」で再現されています。
そして完成したMG 1/100 グフVer.2.0がこちら。
印象としてはモールドが少なめのアニメを意識したような造形で立体化されていて、MGらしく内部フレームが作り込まれています。
もちろん最近のKPS素材は不使用で、ABSフレームのため少し動きが硬い印象です。
やはり1/100スケールは迫力がありますね……(*_*)
このレトロなグフデザインがたまりません……w
パーツ数はかなりあり、動力パイプの関係で通常のMGより組み上げるのに時間がかかりました。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は普通で、手足はここまで開きます。顔は上げることが可能。
手足の関節は結構曲がるので不満はありませんが、上半身は柔軟に可動せず。
腰を撚ることもほぼできたいため、ポーズ幅は限られます。
全体的に見て、可動域に関してはやはり一昔前のMGかなといったイメージ。
頭部のモノアイガードには、無色のクリアパーツが採用されています。
モノアイ自体もクリアパーツなのですが、表面にピンクのシールを貼る仕様です。
横、後ろから。
顔を横に振ると、モノアイが連動して可動します。
内部はこのようになっていて、一部パーツを外して見ても精巧に作り込まれています。
動力パイプはVer.2.0のザクと同様の「パーツをスライドして組み上げる方式」が採用されていて、作りやすさが追求されています。
ザクVer.2.0の動力パイプはキツキツでとても組みやすいと言えるものではなかったのですが、今回その弱点は少し解消されています。
スイっと入りはしませんが、組みづらいほどではありませんでした。
胴体と腰をアップで。こちらの動力パイプも細かくパーツ分割されていて、コクピットにはクリアオレンジのパーツが使われています。
腰部はサイドアーマーがフロントアーマーと共に後方へスライド可動しますが、開脚しまくると少しポロリしやすいかなといった印象です。
コクピットハッチは、胸部装甲の内側へスライドして開閉します。
中はこんな感じで、ランバ・ラルのフィギュアを組み込みます。
シンプルなバックパックをアップで。
ショルダーアーマーのスパイクは別パーツになっていて、合わせ目はありません。
右腕は、通常のハンドパーツとヒート・ロッド射出口のついたデザイン。
二の腕から下は、ロール回転します。
一部、パーツを外して展示してもかっこいいよ……(*´ェ`*)
左手はフィンガー・バルカンになっていて、指はボールジョイント接続で可動します。が、指の第一関節はほぼ可動しません。
銃口は内部まで精密に再現されていますが、内部は青のままなのでコダワリ派モデラーさんはグレーで要塗装です。
左手は、A型(初期量産型)の設定に合わせた「通常のマニピュレーター」なども付属し、交換することができます。
底面に↑枠のジョイントパーツを噛ませれば、アクションベースに対応します。
脚部は、動力パイプが内蔵式に改良されたグフらしいデザイン。
外装を外すとこんな感じ。このあたりのフレームは、グフの新規パーツが多いです。
陸戦仕様に特化したグフの特徴が、新解釈のディテールで表現されています。
つま先は細かく可動。足裏はぐるりと肉抜きっぽいものがありますが、MGということであえてこういうデザインで再現されているものと思われます。
組み終えてしまえばほぼ見えなくなりますが、内部のシリンダー形状が再現されていのはポイント高し。
MGって、こういうところがいいよね……。
「やる!あのモビルスーツのパイロットめ!」
ランバ・ラル、グフ出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
フィンガー・バルカンで攻撃!
銃口内部まで再現されているのがイイ感じです!(>ω<)
ヒート・ロッドは、右腕の前腕部に取り付けます。
パーツは全て分割されていて、細やかな動きをつけることができます。
このあたりはさすがMGクラスといったところですね。
ヒート・ロッドはボールジョイントによるパーツの連続で構成されていて、
このように長さを変えることができます。
「ヒート・ロッドに耐えられるかな?」
ヒート・ロッドを射出!
ヒザを着いてポージング。
シールドの内側には、ヒート・サーベルのグリップを収納できます。
ただここの接続強度が弱く、ポロリ率は高いです。
グフ、
ヒート・サーベルを抜刀!
刃部分は、クリアオレンジのパーツを取り付けます。
ヒート・サーベルを構えるグフ!
アクション!
腰を撚ることができないのでポーズ幅は限られますが、シンプルなポーズなら決まる感じ。
両手で構える風ポーズで。
「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
HGUC 1/144 グフ(No.196のREVIVE版)と比較。
REVIVE版のグフは2016年発売と今回のMGより発売年が新しいので、スケールにコダワリがなければHGUC版はオススメです。
ハロカプのランバ・ラルフィギュアとディスプレイ。
EFコレクションの「ランバ・ラル」「クラウレ・ハモン」とディスプレイ。
グフカスタムのMGレビューは↓でどうぞ。
「この風、この肌触りこそ戦争よ!」
MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0の感想
ということでMGグフVer.2.0のご紹介でした。
MGザクのVer.2.0と同様に動きが硬いので、今風のガンプラを期待しない方がいいです。このあたりはさすがに2009年クオリティに仕上がっている印象。
長所はアニメ版を意識したような、クセのない良い意味でレトロな見た目に仕上がっている点。変にスタイリッシュ感を増したようなデザインではないので、ファーストファンには満足度が高いスタイルで仕上がっていると思いますぞ。
MGグフのVer.3.0は発売されていないので、現状1/100スケールのグフをチョイスするなら本キットがオススメです!
以上、「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」のガンプラレビューでした!