今回は「MGリガズィ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場し、アムロのほかケーラ・スゥやチェーン・アギが搭乗するリガズィのMG版をご紹介。
2001年発売。
BWS(バック・ウェポン・システム)を換装することでウェイブライダー形態(スペース・ファイター形態)に変形可能です。
ということで、MGリガズィをレビューしていきたいと思います!
MG リ・ガズィ
MG 1/100スケールのリ・ガズィさん。
マスターグレードとしては39番目として2001年に発売された、古いガンプラになります。以後ユニコーンVer.は発売されたものの、普通のリ・ガズィの1/100スケールは発売されていないので、今のガンプラ目線で見てどんな出来かを中心にレビューしていこうと思いますぞ……(*_*)
ホイルシール、ガンダムデカール(ドライデカール)、マーキングシールの3種類が付属します。
もうしばらく再販されていないので古い中古を購入したのですが、デカール類が黄ばんでいました……w(*ノェノ;)
こちらが内容物です。
スペース・ファイター形態に変形するためのBWSや専用の台座、各種武装が付属します。
パイロットフィギュアをアップで。
この立ち姿のほか、コクピット内部に組み込む座った状態のものも付属します。
そして完成したMG 1/100 リ・ガズィがこちら。
ご覧のように立ち姿自体は今のガンプラ目線でも通用する再現性の高いプロポーション・見た目で立体化されています。
成形色もまさにリ・ガズィ!といった色合いで再現されている模様。関節フレーム部には、おなじみABS樹脂が使われています。
接地性は及第点といったところですが、見た目だけなら古さを感じません(*_*)
ただ本キット、要注意ポイントが潜んでいたのでそのあたり後でじっくり解説しますね。
それでは各部細かく見ていきます!
まずいきなり弱点からになりますが、足回りの可動域が狭いです。↑画像だとそこそこ開くようにも見えますが、ポーズ付けをしていると顕著に感じる部分。
顔を上げる動作や腕を広げる動作は、そこそこ優秀です。
手足の関節は大きく曲がり、ヒザ立ち可能です。
真横を向くこともできます。
上半身まわりの可動に不満はないのですが、脚部が昔ながらのシンプルなボールジョイント接続のため開脚が苦手といった感じです。
頭部をアップで。ものすごいリ・ガズィっぽい造形ですね。
トサカ前後のセンサーとツインアイは、シールです。
頭部は前後はめ込み式で、頭頂部から側面にかけて合わせ目が出ます。
このあたりは2001年製のMGを感じる部分。
アンテナはかなり細いため、破損には注意です。
ただ、今回予備のアンテナが1セット付属します。破損しても1セット余計についてくるので、ちょっぴり安心です。
胴体をアップで。前後はめ込み式で、腰側面に合わせ目が出ます。
青いパーツは段落ちモールド化されています。
コックピットハッチは、開閉します。
ショルダーアーマー側面のサブアーマーは、可動。
変形ギミックを搭載しているというのもあり、腕関節は大きく曲がります。
ただ、腕部の合わせ目量は多いです。
二の腕、前腕部と結構目立つので、合わせ目消し推奨箇所となります。
腰部中央のイエロー付近は、細かく色分けされています。
腰部フロントアーマーの裏には、モールド。リア側はグレーの裏打ちパーツが使われているうえ、スラスターの色分けも細かいです。
ただこの足の付け根ボールジョイントが本キット最大の注意ポイントで、一度取り付けて外そうとすると高い確率でポッキリいきます。撮影後、両足ともボール軸がポッキリいったので、みんなはマジで気をつけてね……涙(*ノェノ)
ハンサムな脚部。MGらしく、色分けは良好です。
ただご覧のように、接地性はそこまで良くありません。
各部アップで。細かなスリットモールドも細かいですね。
足裏に肉抜きはありません。
バックパック中央のバーニアスラスターは、可動します。
また、左右のユニットはサーベルラックになっていて、開閉します。ただ、中に入っているサーベルグリップはダミーで、持たせる場合は展開状態のものを持たせます。
「各部隊、員数いいな」
リ・ガズィ、出撃!専用のアクションベース用ジョイントパーツは付属しないので、股下挟み込みタイプを使用して展示します。
※本キットにスタンドは付属せず
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
シールドは前腕部との軸接続で、ガッチリとマウントできます。
グリップは可動式で、手に持たせることもできます。
結構独特なデザインのビーム・ライフルがこちら。
ハンドパーツは指可動タイプしか付属しないので、保持力はそこまで高くありません。
ビーム・ライフルで攻撃!
上半身可動に問題はないのですが、やはり足回りの可動範囲が狭いので派手なポージングは苦手です。
「なんとしてもアクシズの足を止める!」
ビーム・サーベルがこちら。
こちらも結構独特なデザインになっていて、ビーム刃も専用のものが付属します。
斬りかかるリ・ガズィ!
展開用のビーム・サーベルは、ビーム刃含めて2つ付属します。
両腕のグレネード・ランチャーはスライド可動し、発射準備状態が再現できます。
グレネード・ランチャーで攻撃!
そして今回の売り、BWS(バック・ウェポン・システム)がこちら。
機首にはメガビーム・キャノン、上部左右にはビーム・キャノンを2つ装備しています。
簡易的ではあるものの、専用の台座パーツが付属します。
それではリ・ガズィに装着させてみます。
胴体上部のパーツを展開し、接続用のポリキャップを露出。ショルダーアーマーを下げ、二の腕から下を後ろ向きにします。
シールドの裏にビーム・ライフルやジョイントパーツを組み込み、本体と接続します。
注意ポイントなのですが、組み込む際にアンテナと干渉する恐れがあります。
頭部は前に倒すのですが、当たっていることに気付かず強引に接続させると破損する可能性が高いので、ここは慎重にやる必要があり。
ドドン。スペース・ファイター形態の完成です。
この状態でも台座に対応しますが、シールド曲面と合わせるようにして置くだけなので、安定して展示することはできません。
左右に倒れる可能性があるので、展示する際には注意してね!(>ω<)
横から。
下側から見た図。
突撃!
本キットのリデコキット、MG 1/100 リ・ガズィ・カスタム(プレミアム・バンダイ限定)と比較。
リ・ガズィ・カスタムは頭部・胴体・腕・腰部・脚部・背部・武装と、あらゆるところに新規造形が使われています。
上半身を比較。
腕部を比較。
脚部を比較。
武器を比較。
HGUC 1/144 リ・ガズィ(左)と比較。
HGUC版は2008年発売で、本キットの約7年後に発売されました。
スペース・ファイター形態で比較。
「アストナージ、言ってくれちゃって」
MG リ・ガズィの感想
ということでMG リ・ガズィのご紹介でした。
まず最大の注意点からですが、脚部の付け根(腰内部フレーム側)のボール軸がめちゃめちゃ破損しやすいので、ご注意を!(>ω<;)
撮影後適当に足を動かしていたら片足がポッキリいってしまい、反対側の足も触っていたらこちらもボッキリいってしまったので触り方が悪いだけではないと思いますw
脚部の可動自体かなり狭いので、オススメとしては完成したら動かさず、素立ち状態で飾っておくだけの方が安全だと思います。ボール軸を削ってから組んだり、足の付け根自体改造してしまう手もあり。(ボールの削り過ぎによるユルユル化にはご注意を)
また、2001年製のMGということもあり「頭部」「腕部」などに目立つ合わせ目がそれなりにあります。
長所としては、立ち姿だけを見ると非常に再現性の高いリ・ガズィに仕上がっている点で間違いないです。今のガンプラ目線で見ても通用するプロポーション、そして昔のMG特有のモールドが追加されまくっているようなアレンジが少ないので、原作再現派にはたまらない姿で立体化されているのではないでしょうか。
総評としては結構クセのあるガンプラになっていますが、多少手を加えるモデラーさんにはオススメといったキットでした。
アンテナ含め破損には要注意系のガンプラなので、ご注意ください(>ω<)
最後に補足ですが、プレバンではユニコーンVer.もリリースされています。一部新規構造を交えて立体化されているので、再販タイミングが合えばこちらをチョイスした方がクオリティが高いと思いますぞ↓
以上、「MG リ・ガズィ」のガンプラレビューでした!