今回は「RG νガンダム」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場し、アムロ・レイが搭乗するνガンダムのRG版をご紹介。
2019年発売。
フィン・ファンネルは全て分離可能で、νガンダムの多彩な武装が全て付属。
また、RGらしく実機考証に基づくディテールやギミックを搭載しており装甲がスライドするマルチリンク・ギミックを搭載しています。
という事で、RGνガンダムをRGサザビーとの劇中再現やHGUCνガンダムとの違い・比較画像などを含め写真数多めでじっくりレビューしていきたいと思います!
RG νガンダム

ついに発売されたνガンダムのRG版。
初期よりポロリ率や不満点が無くなってきた昨今のRGですが、ついに真打ちの登場!と言わんばかりのクオリティで立体化されています。

今回アドヴァンスドMSジョイントは、フィン・ファンネルの基部にしか使われていません。※ナンバーは15名義
良くも悪くも硬いアドヴァンスドMSジョイントですが、フィン・ファンネルをコの字に曲げる時に使用するため最適な使われ方をしていると思います。※後述

付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル」「ニュー・ハイパー・バズーカ」「ビーム・サーベル」「ビーム・サーベル予備(左腕に収納)」「シールド」「フィン・ファンネル6基」「手首パーツ×7」「アクションベース用専用ジョイントパーツ」「1/144アムロ・レイ」「ダブル・フィン・ファンネル用パーツ」
手首パーツは「ライフル持ち手」が右手のみ、あとは「握り手」「武器持ち手」「表情付き平手パーツ」が左右分付属します。

1/144アムロ・レイをアップで。パイロットスーツ姿のアムロが付属します。

そして完成したRGνガンダムがこちら。
RGらしく、白い装甲部分は薄いグレーの成形色が3色も使用されています。
このままでもかっこいいのですが、

せっかくなのでリアリスティックデカールを貼ってみました。
貼るだけでも1時間以上かかったぞ……w(>ω<;)

多彩なマーキングにより、印象がかなり変わります。
貼る手間はめちゃめちゃかかりますが、好みさえ合えば全貼りするのオススメだよっ!(>ω<)

この状態でレビューを続けます。
劇中やHGUCよりも小顔・脚長になっており、昨今のガンプラ準拠なスタイルで立体化されている模様。
ホワイト・ダークブルー部のランナーにはアンダーゲートが採用されている箇所が多く、組む時間は見た目以上にかかると思われます。

この惚れ惚れするスタイルよ……(ヨダレ
内部フレームはKPS素材が使われていますが、関節強度は丁度良い感じでふにゃつく事もなくカッチリとポージング可能です。

背部6基のフィン・ファンネルは重量があり、重心が多少左や後ろに寄るものの、バランス感覚に優れており自立性に優れています。
最悪スタンド無しでも展示可能だぞ!

まずは大きさをRG RX-78-2ガンダムと比較。
逆シャア時代の大型MSという事で、一般的な1/144スケールのガンプラと並べると存在感が半端ないです(*´ェ`*)

頭部をアップで。RGらしくアンテナ先端はデフォルトで尖っており、バルカンやダクト内も色分け済みです。

基本的に合わせ目はモールドになっています。
後頭部などの細かなダクトも内部から露出する構造です。

こちらが頭部の内部フレーム。ツインアイやセンサー部はクリアグリーンのパーツが使われていますが、露出する面は全てリアリスティックデカールで補います。

胴体をアップで。ここも複数パーツで合わせ目がモールドになるような分割構造をしています。
胸部右側は小型アンテナで、左側のセンサーはクリアグリーンのパーツが使われています。

胸部装甲は↑のように下にスライドし、メカニカルな内部フレームが顔を出します。
……バンダイさん、RGνガンダムHWSの拡張キット出すでしょ!(予言)

コクピットハッチはそのまま上へスライドする方式と、コクピット自体が開くギミックの2種類が搭載されています。
この前発売されたMGガンダムNT-1 Ver.2.0と同じ構造で、RGでこれを実現している点にコダワリを感じます。
ただ、コクピット内部は造形されていません。

お腹は上へ引き出す事ができ、左右に大きく傾くほか

前後にも可動します。

胴体内部の肩接続フレームは外側へ引き出す事ができ、驚異的な可動域を実現しています。

腕組みのようなポージングも可能です。後ろからみるとフレームが見えて面白いですね。

肩装甲は前後・外側の3箇所を広げる事ができ、可動の邪魔にならないような構造をしています。
イエロー部や肩装甲内側のグレーもパーツ分割により色分けされているほか、細かなモールドも刻まれています。

肩可動ですが、特に前方向への可動範囲がエグい事になっていますw
肘関節も180度近く曲がります。

腕部。二の腕と前腕部も内部グレーのパーツが露出し、細かなディテールを実現しています。
肘の○部分には光沢感のあるシルバーのリアリスティックデカールを貼る感じです。

手首(紺色の部分)だけではなく、手首パーツ自体も上下にスイングします。

腰部。中央の小さなV字も別パーツで色分け済みで、サイドアーマーのダクト内だけ要塗装といった感じです。
フロント・サイドアーマーだけではなく、リアアーマーも独立して大きく広げる事ができます。
お尻に貼るデカールがめちゃめちゃかっこいいぞ……(涙
RAだからラー・カイラムのマークかな?

フロントアーマーは下にスライドする事もできます。
RGらしいオリジナルギミックだぞ!(>ω<)

そしてこちら。脚の付け根がスライドするギミックを搭載しています。
また、今回はそれだけではなく腰部自体を傾けて浮かせる事ができる構造をしています。
下部パーツなどを戻す事で固定されます。

脚の可動範囲が広がりました。ただ、結構複雑なギミックなので気軽には切り替えできない感じです。

脚部。合わせ目は段落ちモールド化されています。
νガンダムらしい丸みを帯びたフォルムに、細かなパーツ分割とディテールが足されたデザインですね。

脚部装甲は引き出す事ができます。露出したグレーパーツのモールドが細かいです。

また、膝関節を曲げると↑枠のシリンダーが連動して可動します。
ほとんど見えない部分なのに、こだわりがスゴイ。

そしてこの脚部ですが、各関節の可動に連動して装甲がスライドするというマルチリンク・ギミックが搭載されています。
1/144スケールながら、MGばりの可動・ギミックを搭載している模様。
関節強度もアドヴァンスドMSジョイントのように硬すぎる事がなく、丁度いい感じです。

ふくらはぎのスラスターもバッチリ再現されています。

足首パーツのフレームは↑のような球体になっており、KPS接続でこちらも丁度いい感じでピタっと止まってくれます。
もしここが緩かったらフィン・ファンネルの重さで自立できなかったと思うので、とても優秀な部分になっていると思います。
接地性も高く、↑まで広げても接地します。

つま先は独立して動き、↑のように立たせる事ができます。
足裏は肉抜きがないのはもちろん、つま先のイエローやスラスターも別パーツで色分けされておりモールドも細かいです。
隙がない作りだな……。

下から。股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴が空いていません。
フロント・リアアーマー内側は色分けされており、かなり細かなモールドが刻まれています。

バックパックはプラ同士の凹凸接続です。バックパックを付けていない状態でもモールドあり。

左側はフィン・ファンネルを取り付けるジョイントパーツ。右側はサーベルラックになっており、基部はぐるぐるまわります。

フィン・ファンネルのジョイントパーツは右側分も付属します。
別売りのプレミアム・バンダイ限定品、RG νガンダム用ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニットに対応するパーツになっています↓

↑別売り、プレミアム・バンダイ限定「ダブル・フィン・ファンネル拡張キット」を使ったνガンダム

スタンドに展示する際は、専用のジョイントパーツをランドセルに取り付けます。
※アクションベース5の差し込みパーツ「ACB-5⑬」に対応しています

こんな感じでバックパックにジョイントパーツを接続し、挟み込むように本体に取り付ければ

アクション・ベースに展示できます。

それでは各武装を見つつ、アクションポーズいってみます!

ビーム・ライフルから。手首パーツ内の凹凸を合わせて持たせるのでガッチリと保持可能です。
そしてライフルなのに合わせ目が出ないという驚異のパーツ構造をしています。
リア・アーマーの中央パーツを下にスライドさせ、露出した穴にマウントする事ができます。

シールドは裏側も色分けされており、

4発のミサイルとビーム・キャノンも別パーツにて造形されています。
シールド基部は可動し、ある程度前後に角度をつける事ができます。

戦場へ降り立つνガンダム!
……これだけでかっこいいんだけどぉ!(>ω<;)

ビーム・ライフルで攻撃!

ガンガンポーズが決まります。

ビーム・キャノンで攻撃!

肩周りが超絶可動し、非常に動かしやすいです。

左腕のサーベル・ラックは上にスライドし、予備のビーム・サーベルを取り出す事ができます。

νガンダム、ビーム・サーベルを抜刀!

斬りかかるνガンダム!


背中のビーム・サーベルを引き抜いてみます。
持たせる場合はカバーを開きます。もちろん収納状態でもつかむ事が可能。

こちらのビームエフェクトパーツは湾曲したタイプになっています。
柄の下に取り付ける小型のエフェクトパーツも付属します。

かっこいいっす……(涙

ニュー・ハイパー・バズーカは砲身が伸縮します。

グリップが可動し、無理なく持たせる事ができます。
後ろも造形が細かいですね。

νガンダム、ニュー・ハイパー・バズーカを装備!

平手を添えて。

ニュー・ハイパー・バズーカは武器持ち手(サーベルを持たせる手と同じ)を使用するため、左手に装備させる事もできます。

バックパック中央にマウント可能です。

それではお待ちかね、フィン・ファンネルを見ていきます。
6基とも同じ造形をしており、全て分離させる事ができます。

↑のようにツマミを引き出し、ファンネル同士を連結させて組み立てます。
接続強度ですが、動かしていると外れる事がありました。
そこまで安定して接続できるわけではないですが、ポロポロ落ちる事もなく及第点といった感じ。

アドヴァンスドMSジョイントは、このフィン・ファンネルの基部(コの字に曲がるところ)のみに使われています。
カチッと曲げて固定させる事ができます。

νガンダム、フィン・ファンネルを展開!

このキットにフィン・ファンネルの射出ディスプレイは付属しません。
別売り、プレミアム・バンダイのRG νガンダム用ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニットに専用射出ディスプレイが同梱するので、こちらもオススメです↓



それでは劇中再現いってみます!

サザビーにビーム・サーベルを蹴り上げられるアムロ!

「シャアッ!」
天パのボコ殴りタイム開始!

「貴様がいなければ!アムロッ!」

パンチ続行中のアムロさん。

この2体、並べると更に見栄えが良くなるぞ……!(>ω<;)

RGサザビーと全身を比較。


HGUC νガンダムとRGνガンダムの比較

HGUC版のνガンダム(塗装済)と比較してみます。
HGのνガンダムは2008年に発売されたものなので、11年の差があるガンプラになります。

HGのνは塗装しちゃってますが、主な違いをアップで比較してみます。

頭部を比較。RG版では小顔になっただけではなく、形もかなり変化していますね。

ディテールは遥かにRG版の勝利です。逆に、HGUC版は劇中に近い体型バランスとモールドの量で立体化されている感じです。

ビーム・ライフルを比較。

HGの方がしょぼいという事ではなく、RGとHGという事で「解釈違い」で立体化されている感じだと思います。
今のガンプラ目線で見ても、HGUC版はオススメだぞ!

2022年に発売されたENTRY GRADE νガンダムも混ぜてパシャリ。



「逆襲のシャア」のガンプラでパシャリ。

最後に、RG Hi-νガンダムと比較。ハイニューの方も一般発売されています。



RG νガンダムの感想
ということでRG νガンダムのご紹介でした。
まず初心者モデラーさん向け情報を。

↑アンダーゲートが採用されている箇所が多く(特にフィン・ファンネルはほぼ全て)、パーツを切り外したあと「もう一手間ニッパーでカットする作業」が必要になります。※組み立て書にもやり方が記載されているので見てみてね!
それでは感想を。今回アドヴァンスドMSジョイントがほぼ非採用(フィン・ファンネルの基部のみ)という事で、関節が硬かったり組みにくかったりする事もなく小さいMGを組んでいる感覚に近かったです。
組むのに時間はかかりますが、難解な箇所はないと思うのでRG第1段のRX-78-2よりは組みやすいと思います。
関節強度が丁度いいので、とにかくポーズ付けが楽に出来るのがポイント高いです。そして昔のRGのようにポロリが凄まじいという事もなく、RGとしてはポロリ率が非常に低い点も高得点。(ただ、フィン・ファンネルは触っていると取れやすいです。ポーズ付けの際はご注意を)
ビーム・ライフルやニュー・ハイパー・バズーカにまで合わせ目が出ないという驚異のパーツ構造をしており、色分けもほぼ完璧です。
RGの中でも組みやすさ、動かしやすさに秀でたキットになっているので、ニューガンファンにはめちゃめちゃオススメだぞ!(>ω<)
プレミアム・バンダイでは現在RG νガンダム用ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニットの注文受け付け中です↓
以上、「RG νガンダム」のガンプラレビューでした!
























