今回は「ENTRY GRADE νガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場するνガンダムの、1/144スケール エントリーグレード版をご紹介。
2022年発売。
ENTRY GRADEらしくタッチゲート仕様になっており、ニッパーがなくても手で簡単に外せる初心者に最適なガンプラに仕上がっています。
また、ランナーが部位ごとにまとまっているためパーツを探す手間もかかりません。
ただ「色分けはどうか?」「HGUC版のフィン・ファンネルとの互換性は?」など気になるところも多いガンプラになっていると思うので、そのあたり徹底的にレビューしていきたいと思います!
ENTRY GRADE 1/144 νガンダム
ついに発売されたENTRY GRADE版1/144 νガンダムのボックスアート。
先に発売された「RX-78-2ガンダム」「ストライクガンダム」と比べると大きめな箱サイズになっています。(HGシリーズのようなサイズ)
今回も部位ごとにパーツがまとまっているため、パーツが探しやすくめちゃめちゃスムーズに組み上げる事ができます。
左肩とシールドに貼るエンブレムのマーキングシールが付属します。
そして完成したENTRY GRADE νガンダムがこちら。
最初の注意点なのですが、今回ニュー・ハイパー・バズーカとフィン・ファンネルは同梱しません。
そのかわり、HGUC版と互換性がある内容になっています。
HGUC版のνガンダムは2008年製という事で、本体の色分けなどは今回のENTRY GRADE版が勝利していたりします。※比較画像は後述
少ないパーツ数ながら合わせ目が少なく、細かなイエロー部などがパーツ分割により色分けされている高クオリティなガンプラに仕上がっています。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は大きく広がり顔を上げる動作も得意です。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
上半身は360度回転します。前後左右と柔軟に動かすこともでき、全体的に見て可動機はかなり広いです。
頭部は、特にツインアイとヘルメット部分が凄まじい出来になっています(*_*;)
トサカ中央とツインアイはシールではなくグリーンの成形色になっており、ヘルメット部分はHGUC版と同様驚異の1パーツ構造で合わせ目が出ません。
いわゆるバンダイ変態金型の再来です(>ω<;)
頭部をアップで。各パーツが色ごとに分かれていて塗装がしやすく、後ハメ加工も不要な親切設計です。
顔つきもアレンジの大きいRG版と比べ、原作寄りになっている気がします。
胴体もこのように「胸部」「腰部」が分かれていて、塗装をしたあとでも組みやすい親切設計になっています。
襟前部や胸部インテーク、ハッチの赤い部分は細かく色分け済みです。
ただ、胴体は前後はめ込み式のため上部・側面に合わせ目が出ます。
ショルダーアーマーは前後はめ込み式の3パーツ構造で、合わせ目が出ません。
肩フレームを組んだあとからでも、いつでも着脱可能。
左肩に貼るAマークのシールが付属します。
上から見た場合、合わせ目あり。
肩はボールジョイント接続で、前後に可動します。ポリキャップ未使用のKPS接続構造です。
腕部もこのように、部位(色)ごとに組んでからまとめて組む事ができます。
合わせ目はなく、色分けもかなり細かいです。
ただ、左腕の予備のビーム・サーベルは前腕部パーツと一体化されており、着脱はできません。
腰部は、↑枠の細かなV字マークなども内部から露出する形で色分け済みです。
腰部フロントアーマーの溝は、開口されています。このあたり、ENTRY GRADE版の特徴といえそうですね。(もしくはHWS対応キットが出る?(*_*))
アーマーは下から見た場合モールドが刻まれています。股下には、スタンド用の3mm穴が空いています。
脚部もこのような構造になっていて、そのまま組むのも簡単+塗装派モデラーさんにも後ハメ不要の親切設計になっています。
最後に↑関節を後ろからスライドさせるようにして組み上げます。
↑枠部分は段落ちモールドになっていて、合わせ目はありません。(※ただ、設定画ではモールド無し)
その他合わせ目はなく、関節フレームはシリンダーなど細かく造形されており見栄えがいいです。
このような細かなイエロー部も色分け済みです。
ただ、足裏にはぐるりと肉抜きがあります。ここが本キットの弱点といえそうです。
背部をアップで。ビーム・サーベル基部の黄色い部分は色分けが細かく、紺色のラインは別パーツで色分けされていたりします。
左側はフィン・ファンネルを引っ掛ける形状になっていますが、本キットにフィン・ファンネルは付属しません。
※ちなみに厳密に言えばサーベル基部あたりに少し合わせ目が出ます
「こちらアムロ、出撃するぞ!」
νガンダム、出撃!
やはりフィン・ファンネルがないとちょっと寂しいかな?
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
シールドから。シンプルな2パーツ+ジョイント構造ですが、裏側のビーム・キャノン1門+ミサイル4発も再現されています。
基部でロール回転可能です。
「ビームキャノンで!」
νガンダム、攻撃を開始!
ビーム・ライフルは白いモナカパーツ2+上部ブルーの3パーツ構造で、さすがに合わせ目が出ます。
また、銃持ち手は付属せず通常武器持ち手に持たせます。
「見つけた!」
ビーム・ライフルで攻撃!
キレイにヒザ立ちできるので、色々なポーズが楽しめます。
ビーム・サーベルは抜き差しできますが、
本キットにサーベル刃のエフェクトパーツは付属しません。
このあたりはご注意を(>ω<)
一応HGUC νガンダムに同梱するビームエフェクトパーツと互換性があるので、HGUCから持ってくれば取り付けできます。
ビーム・サーベルを抜刀!
ニューガンのサーベル刃はグリップエンドの短いビーム刃も必要なので、できたら同梱して欲しかったというのが本音です(*ノェノ)
アクション!
HGUC νガンダムとの互換性
サーベル刃以外の互換性を見ていきます。
まずはフィン・ファンネルですが、HGUCから持ってくれば無改造で取り付けできます。
HGUC版のニュー・ハイパー・バズーカも、バックパック中央にマウントすることができます。
やはりフィン・ファンネルあった方がニューガンらしさが出るよね……!(>ω<)
ニュー・ハイパー・バズーカをぶっ放すνガンダム!
ENTRY GRADE νガンダムとHGUC νガンダム(スミ入れ+一部塗装済)を比較。
微妙にですが、今回のENTRY GRADE版の全高が上がっているようです。
背部を比較。
……HGUC版、作ってからかなりの年月が経っているので黄ばんできているな(*_*;)色については参考にしないでください……w
アップで比較。
頭部や胴体のデザインなど、異なっている部分が多いです。今回のENTRY GRADE版は、少し現代風スタイリッシュ要素が足されている感じでしょうか。
色分けについては、今回のENTRY GRADE版の勝利です。
ちなみに、HGUC νガンダムHWSの装甲と互換性があるのか調べてみました。
少し手を入れる必要はあるものの、胸部や腰部は移植しやすそうです。
が、脚部などは無改造では取り付け不可でした。
HGUCのνガンダムHWSはフィン・ファンネルなども同梱するので、いっその事ENTRY GRADE νガンダムHWSとして改造するのも面白そうですね(*_*)
HGUC νガンダムHWSについては↓のレビューの方でどうぞ。
RG νガンダムと比較。
コンセプトがまるで違うので、パーツ数やディテールなどかなりの違いがあります。
RG版もオススメだよ!
微妙に似ていない一番くじのアムロフィギュアとディスプレイ。
ガンダムのエントリーグレードシリーズでディスプレイ。
EGガンプラ入り手さげBOX ENTRY GRADE 1/144 νガンダム (サイコフレーム発光イメージカラー)と比較。
このような派生キットも発売されていて、
違いは成形色と……
サイコフレーム発光イメージカラーの方には「ディスプレイシート」「新規シール」「ラムネ」が付属する点です。
サイコフレームカラーの方が気になる方は、こちらもチェックしてみてくださいまし↓
「世界に人の心の光を見せなければならない」
ENTRY GRADE 1/144 νガンダムの感想
ということでENTRY GRADE ニューガンダムのご紹介でした。
まず注意点からですが、
動かしていると、↑の足付け根のボールジョイント接続が緩くなってきました。足が閉じやすくなるので、緩くなってきたらボール部分を太らすなどの小加工は必要そうなのでご注意を!(ボール部分にニッパーで傷をつける対処法でもOK)
その他足裏の肉抜きや銃持ち手が付属しないなど気になるところはあるものの、少ないパーツ数で色分け良好、塗装派モデラーさんでも後ハメ加工するところがほとんどないので非常に組みやく塗りやすいガンプラに仕上がっています。
今回はフィン・ファンネル問題など足りないところはありますが、ほかから色々なパーツを持ってきてオレニューガンに改造して遊ぶのも面白そうですね。
以上、「ENTRY GRADE νガンダム」のガンプラレビューでした!