今回は「RGシナンジュ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムUCに登場し、フル・フロンタルが搭乗するシナンジュのRG版をご紹介。
2016年発売。
成形色のレッドは、光沢感のあるグロスインジェクション処理された成形色で再現。エングレービングなどのゴールド部分も金メッキが使用されています。
RGシリーズらしく実機考証に基づいたデザインアレンジにより、背部のフレキシブル・スラスターやサイドアーマーなどは細かく開閉可能。
という事で、RGシナンジュをレビューしていきたいと思います!
RG シナンジュ
RG版のシナンジュさん。
2016年に発売されたRGという事で、全身のフレームにアドヴァンスドMSジョイントが使われた従来仕様のRGに仕上がっています。
今回は今のガンプラ目線で見るとどんな出来になっているのかを中心に、各部細かく見ていきたいと思いますぞ!(>ω<)
アドヴァンスドMSジョイントがこちら。今回はナンバー5が付属します。
リアリスティックデカールがこちら。
初期に比べ、あっさり気味な量です。(とはいえ十分多いですが)
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル(+グレネード・ランチャー)」「ビーム・サーベル(+ビーム刃のエフェクトパーツ)」「ビーム・アックス×2(アックス用の刃×2/ソードアックス用の刃×2)」「シールド」「アクションベース用ジョイントパーツ」「1/144フル・フロンタル」「手首パーツ×5」「余剰パーツ」
手首パーツは左右の「武器持ち手」「指可動タイプ」、左の「平手」の計5つが付属。一応余剰パーツとして握り手(甲パーツ無し)も同梱します。
ロケット・バズーカが付属しないのはちょい残念ですが、それでも付属武器数はかなり多いです。
1/144フル・フロンタルのフィギュアをアップで。
そして完成したRGシナンジュがこちら。
ご覧のとおり装甲色のレッドが光沢感のあるグロスインジェクション処理されたパーツになっていて、素組みでもピカピカなシナンジュが完成します。
更にスゴイのは、MG版ですら実装されていなかったエングレービングの色分けが1/144スケールで再現されている点です……(*_*;)
正直、ここだけでもRG版の価値はあると思うぞ……!
ただ、背部のフレキシブル・スラスターが重いため自立性はあまり良くありません。
一応自立はしますが、後ろに転倒する事が多いのでアクションベースは必須だと思った方がいいです。
今回は結構クセの強いキットになっているので、そのあたり細かく見ていきますね。
可動域から。手足は大きく広がり顔を上げる動作も得意です。
ただ、何度か動かしていると肩接合部のアドヴァンスドMSジョイントがずれてきて、↑画像の左腕のように腕が垂れ落ちてきやすくなります。
ちょっと面倒ですが、垂れ落ちてくる場合は接合部を奥までつけ直せばOKです。
手足の関節は90度以上大きく曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
腰を撚る動作も得意です。
全体的に見て可動域は広いですが、関節部の接続テンションが少し気になる、といった感じです。
頭部をアップで。
本キット最大の長所は色分けで、細かなグレー部も内部からパーツが露出する形で色分け済みです。
頭部は左右はめ込み式で、後頭部に合わせ目が出ます。
モノアイを超アップで。
頭頂部のパーツを外し、↑枠のツマミを動かせばモノアイが可動します。
胸部のエングレービングをアップで。
このあたりが今回のRGの最大の長所といっても過言ではなく、ゴールドはメッキ加工されており黒い部分と別パーツになっている事で驚異的な色分けを実現しています(*_*)
コクピットハッチは開閉可能です。
上半身は、前後左右と柔軟に可動します。
ショルダーアーマーの側面にあるサブアーマーは展開します。
肩は多少外側に引き出す事ができ、前方向への可動に優れています。
厳密に言えば、ショルダーアーマー上側に一部合わせ目が出ます。
腕部をアップで。二の腕にも合わせ目がありますが、ここはRGの解釈としてのモールド扱いでいいかもしれません。(HGUC版では合わせ目無しの筒状パーツ)
袖部分のエングレービングも細かく色分けされていますが、動かしていると黒いパーツが外れる事が多々ありました。
腰部の色分けも完璧です。
フロント・サイドアーマーのみならず、リアアーマーも左右独立して動きます。
また、サイドアーマーは引き出す事ができます。
RGらしいギミックになっていますね。
脚部側面のスラスターまわりも細かく可動し、展開します。
バーニアは1個1個別パーツになっていて、モールド・ディテールともに非常に細かいです。
関節部にはキラリと光るリアリスティックデカール。
ふくらはぎのスラスターカバーは開閉します。
つま先を折りたたむ事も可能。もちろん足裏に肉抜きはなく、色分け・モールド量ともに非常に優秀です。
背部をアップで。左右のフレキシブル・スラスターは柔軟に可動します。
アップで。色分けも超優秀で、
各部細かく展開する事ができます。
中央にあるメインスラスター上下のカバーも開閉します。
プロペラントタンクはモナカ構造で、合わせ目あり。
今回のRG、1/144スケールのガンプラとしては合わせ目が少ないですが、RGとしてはちょこちょこと合わせ目がある点にはご注意を。
↑枠のジョイントパーツを股下に噛ませる事により、アクションベースに対応します。
モモ側面の合わせ目はモールド扱いでOKです。(設定画準拠)
「フル・フロンタル、シナンジュ、出るぞ!」
シナンジュ、出撃!
スタンド穴はアクションベース2デフォルトの角型、汎用的な3mm穴両方に対応します。
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ビーム・ライフルから。
シールド裏面にマウントされているグレネード・ランチャーを外し、ライフルの銃床下に取り付ける事ができます。
「逃れられんよ!」
ビーム・ライフルで攻撃!
ライフルはリアアーマーにマウントする事ができます。
※この際スコープは外します
シールドのゴールド部分も完璧に色分けされています。
前腕部側面に取り付けるのですが、接続強度は弱いです。
サブアーマー下のスラスターに接続する事もできるぞ!
こちらの方が、幾分かポロリ率が低いです。
ビーム・サーベル抜刀!
前腕部からの引き出しギミックはオミットされており、持たせる場合は↑の別パーツを持たせます。
攻撃!
ライフル+サーベルでパシャリ。
前腕部が展開し、ビーム・トンファーのように収納状態のサーベルにエフェクトパーツを取り付ける事ができます。
※あくまで取り付けられるだけで、グリップを取り出すことはできません
アクション!
両腕とも展開できるので、両手にサーベル刃を取り付けた状態で展示する事ができます。(サーベル刃は2本付属)
シールド裏にマウントされているビーム・アックスは、取り外す事ができます。
エフェクトパーツは、ビーム・ソードアックス用(長い方)とビーム・アックス用(短い方)がそれぞれ2つずつ付属します。
連結させれば、ビーム・ナギナタになります。
ビーム・ナギナタを振り回すシナンジュ!
これ見ると、テレビ版のオープニング思い出すぞ……(*´ェ`*)
「撃沈する」
シールドにマウントしたまま、ビーム刃を取り付ける事もできます。
大迫力ですね。
HGUCシナンジュと比較。
HG版は2010年発売で、本キットの6年前に発売されました。
比較してみると、RG版は全高が上がっているのが見て取れます。
アップで比較。HG版ではエングレービング部分をホイルシールで補う事になるほか、グロスインジェクション処理もされていません。
色分け・ディテールの細かさは圧倒的に今回のRG版の勝利ですが、ポロリ率が低くポーズ付けがストレスフリーにできる点はHG版の勝利ポイントです。
フル・フロンタルのDXFフィギュアとディスプレイ。
このフィギュア、一昔前は安値の中古が出回っていましたが、ここ最近高騰している気がします。
色々なシナンジュのガンプラでディスプレイ。
「君達がそう望むなら、私はシャア・アズナブルになろう」
RG シナンジュの感想
ということでRGシナンジュのご紹介でした。
まず弱点からですが、アドヴァンスドMSジョイント(フレーム部分)の関節テンションがイマイチなため、ポーズをつけていると腕が垂れてきたり足が固定できない事が多々あります。
また、袖部分のエングレービングやヒザの装甲、シールドのポロリ率が高いです。自立性もイマイチなため、ガシガシ触って動かす系のガンプラでは無い点はご注意を。※一度シンプルなポーズを決めてスタンドで展示しておくならそこまでは問題ないと思います
反面、エングレービング部分の驚異的な色分けやグロスインジェクション処理されたピカピカの装甲、そのディテールの細かさはほんとため息がでるほどかっこいいです……(>ω<;)
総評としては、クセが強いものの見た目特化なキットに仕上がっている感じ。
多少合わせ目はあるものの、素組みでもキレイなシナンジュが仕上がるので普段塗装をしないモデラーさんにもオススメだと思いますぞ!
以上、「RG シナンジュ」のガンプラレビューでした!